これまで僕はフリーセックス、つまり乱交は直ちに悪と見做してきたが、最近、それほど敵視する必要はないかなと思ってきている。
僕としては、僕の恋人が僕以外の男とセックスをすることが悲しいし、精神的に傷つく(損なわれる)に違いないから、それを悪と定めることに同意してきたのだが、それが死罪に値するほど悪いことだったのか、迷いが出てきたのである。
河合隼雄・中沢新一著『ブッダの夢 河合隼雄と中沢新一の対話』の「善悪をこえる倫理」の「姦淫はいけないか」で中沢が旅行したブータンは夜這い天国だったと話している。
女の子は、結婚する前に、いろんな男の子を体験するそうだ。
結婚した後も、結構、ちょんの間の盗み食いがあったりするとか。
一言で言って寛容。
男性は嫉妬しないのだろうか。
自分も他の相手とセックスできるからOKと思っているのだろうか。
この本が出版されたのが1998年で中沢は本の中でブータン旅行を去年のこととしているが、ブータンはいまだにそういう国なのだろうか。
ブータンは幸せな王国とされているが、国民のおおらかな性生活と何か関係があるのだろうか。
僕はこのまま進んでいいのだろうか。
この点に関して僕は自分の判断に自信が持てない。
いわば、宙ぶらりんなのである。
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