A：私は用途別に付き合う相手を変えるの。
B：それだけ心に穴が開いちゃってるというわけね。
妄想者の理論の欠点。
それは思考の運動はあるが何の価値も生み出せないことだ。
弁証法的なサイクルはあるが無意味なことだ。
それでも生活が成り立つのは国から年金を支給されているからであり彼の実力のためではない。
たとえ結果が失敗に終わってもそれを認められればそのやり方ではうまくいかないことはわかる。
そして別のやり方を試せる。
妄想者は物事の結果を否認して先延ばしにするからいつまで経っても前進できないのではないか。
また行動を起こすと結果が出ちゃうので行動を控えるのではないか。
だから偽りの全能感に浸り続けてしまうのではないか。
他人より長い時間考えたからといって真理に近づくわけではない。
同じところをグルグル回っているだけでは意味がない。
頭がいいことと考えすぎることとは違う。
普通は間違った前提をもとに生きるとどこかで不具合が生じるものだ。
でも一向にその気配が見えないからといってその理論の正当性が保証されたわけではない。
むしろそれは彼が生産を伴わない年金生活を送っているからではないのか。
だから一般人には通用しないだろう。
バカだから統合失調症になるのか。
それとも統合失調症だからバカになるのか。
卵が先か鶏が先かみたいな話になるけど。
どっちなのだろう。
とにかく思考しているだけで身体を使わない者が狂いやすくなるようだ。
間違った考えをしていても行動に移せば周囲がその間違いに気づいて指摘してくれるが行動に移さないとその機会を逸するからだ。
あとは本人が聞く耳を持つかどうか。
幻聴ではなく。
障害者は社会福祉の恩恵を享受している。
たいした働きもないのに。
なぜだ。
そういう事実を前提にして（そうすれば妄想にはならないとでも思っているのか）障害者にはそれだけ大きな仕事を将来成し遂げる能力ありと見做されているからだという自分勝手な解釈をする。
しかしそれは倒錯的な思い込みに過ぎない。
実際サポートを受ける資格は労働能力があるからというよりないから。
そして人権によって担保されているからということを忘れてはならない。
だいたい自分には大きな仕事が期待されていると思うならやればいいじゃないか。
やりもしないで妄想的な有能感に浸り続けるのはずるい。
そういう話は自己愛が垣間見えて聞くに忍びない。
障害者が福祉面で優遇されているのは何も特別な才能に期待されているからというわけではなくひとえに人権思想の賜物だと思うよ。
ありがたいことにこの国では障害者といえども人というだけで最低限の人間的な生活は保障されるのだ。
なんでろくに働いてない自分がこんないい生活をさせてもらえるのか不思議な気持ちになるのもわからなくもないが理由を己の能力に還元するのは倒錯している。
