プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

ヨブ

2014年05月31日 12時27分03秒 | インポート

 

 H.S.クシュナー 斎藤武[訳]『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』から引用。

 

P.137

 

聖書のなかのヨブの友人のことを憶えているでしょうか? 三人の友だちがヨブを訪れた時、彼らは心の底から、多くのものを失い病に苦しむヨブを慰めたいと願っていました。しかし、やることなすことはほとんどみな裏目に出て、結果的にはヨブをますます嘆き悲しませることになってしまったのです。ヨブの三人の友だちの失敗を通して、人生に傷ついた人は何を必要としているのか、また、友として隣人として、私たちはどうすればそのような人を助けてあげることができるのか、学ぶことができるかもしれません。

 

彼らの最初のまちがいは、ヨブが「なぜ、神は私をこんな目にあわせるのか?」と問うた時、ヨブが質問を発しているのだと思い、その質問に答えてやればヨブを助けることになる、と考えたところにあります。実際は、ヨブのことばは神学的な問いなどではまったくなく、悲痛の叫び声だったのです。ヨブのことばのあとに続くものは疑問符(?)ではなく、感嘆符(!)であるべきだったのです。
 
 ヨブが友人たちに求めていたものは――「神はなぜ、私にこんな仕打ちをするのか?」と言ったときヨブがほんとうに求めていたものは――神学ではなく、思いやりの心だったのです。神についての説明などではありませんし、まして、自分の神学の欠陥を指摘されることでもありませんでした。ヨブは友人たちに、自分はほんとうに正しい人間で、ふりかかったこの災難は悲劇的であり、まったく公平を欠くものである、と言ってもらいたかったのです。

 

しかし、友人たちは神について話すことに熱中するあまり、ヨブのことなどほとんど眼中にないかのようでした。ヨブについて話したことといえば、義なる神によってこのような運命に定められてもしかたのないことをヨブがしでかしたにちがいない、と告げたことだけでした。

 

友人たちはヨブのような状況に陥ったことがありませんでしたから、ヨブを裁いたり、そんなに泣き不平を言うものではないと忠告したりすることが、どんなに心ない行為であり、ヨブを苦しめているかを認識できなかったのです。かりに、彼ら自身もヨブと同じような喪失の経験をしていたとしても、それでも、ヨブの嘆きを非難する権利はないのです。

 

(中略)

 

ヨブは助言より同情を必要としていました。適切で正しい助言であったとしても同じことです。助言するにふさわしい時や場所は、もっとあとにやってくるものです。彼が必要としていたものは、苦しみを分かちもってくれる愛情だったのです。説得するように神の意志の神学的な説明をするのではなく、だれかが自分の痛みをわかってくれているのだという実感だったのです。身体的な慰め、力を分け与えてくれる友、責めないで抱きしめてくれる友が必要だったのです。

 

忍耐と敬虔の模範たれと勧める友よりも、怒り、泣き、叫ぶことを許してくれる友を必要としていたのです。「元気を出せよ、ヨブ。悪いことばかりじゃないんだから」と言うような人ではなく、「ああ、なんてひどいことだ、どう考えたらいいんだ」と言ってくれる人が必要だったのです。「ヨブを慰めようとした人たち」というのは、だれかを助けようとしながら、相手の必要や感情よりも自分たちの欲求や感情にとらわれてしまい、事態をますます悪くしてしまう人のことをいう、きまり文句になっています。

 

 

 

ヨブのような義人とは言えないものの統合失調症で何十年も苦しむほど他人より特別悪いことをした覚えのない僕にはこの文章は慰めとなりました。

 

弱っている人に石を投げるような人はたぶん病みかけているのでしょう。

 

否認や抑圧や解離という自我防衛機制が働いているのでしょう。

 

結局人は愛せないから苦しむのだね。

 

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今月も皆勤賞でした。

2014年05月30日 14時59分40秒 | インポート

作業所ですが今月も皆勤賞でした。
来月もがんばる。

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NHKハートネットTV

2014年05月30日 13時18分18秒 | インポート

きのう、NHKのハートネットTVを観たのですが、録画しておいたので、さっきもう一度観てみました。
今回のテーマは統合失調症だったので、松本ハウスのお二人が出演していました。
松本ハウスの存在を知ったのは1年くらい前だったのですが、陰ながら応援しています。
それからにほんブログ村で活躍されている「水色ともちゃん」の作者の女の子が紹介されていました。
以前からこの方には才気を感じていましたが、これからも大切に育てていってほしいです。
みんなもそれぞれのやり方で自己表現できたらいいなと思いました。

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すべてのことを知らんでも真心があればいい

2014年05月29日 14時32分32秒 | インポート

すべてのことを知らんでも真心があればいい。
それが正しいこと。
今更ながら気づいたわ。

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素朴な疑問

2014年05月29日 14時10分08秒 | インポート

素朴な疑問なのだが、すべてのことを知らない人間に正しいことなんてできるのだろうかと・・・。

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正しいことをして救われようとする者の問題点

2014年05月28日 09時11分20秒 | インポート

正しいことをして救われようとする者に問題があるとすれば、それは彼に赦しという神の本質が見えなくなることだろう。
だから自分の力だけを頼りにする者は傲慢になってしまうのだ。
「生かされている」のではなく「生きたい」と願う気持ちも分かるが、現実はそうではないのである。

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嫉妬心をかき立てる者

2014年05月26日 16時56分50秒 | インポート

しかし嫉妬心をかき立てる者を悪とみなすのは早計ではないかと。
冷静に見れば彼らは単に魅力的であったにすぎないのではないかと。
一生懸命嫉妬心をかき立てようとしている者もいるが彼らはうざったいだけだと。

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人はなぜ自由を求めるのか

2014年05月25日 13時59分42秒 | インポート

ああ、人はなぜ自由を求めるのか分かったような気がするよ。
たぶん嫉妬したくないからなんだろうな。
嫉妬してる時は苦しいもんな。

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千の花 千の空

2014年05月25日 10時39分15秒 | インポート

「千の花 千の空」という曲です。
何年も前にNHKのみんなのうたで流れていました。
YouTubeで検索したらありましたので貼らせていただきます。
みなさんも聴いてみてください。
心が洗われます。
       ↓
http://www.youtube.com/watch?v=uBwcYkeGDEg

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「正義ー慈悲」システムのどこが問題なのか

2014年05月24日 08時52分40秒 | インポート

「正義ー慈悲」システムのどこが問題なのだろう。
社会正義は「抜け駆けは許さん」という個人的な嫉妬心を昇華させたものであることは前に述べた。
そしてあぶれ者には憐れみをかける。
それで何の不足があるというのだろう。
ところでそういう者は憐れむべき存在が自分より幸せになることを喜べるだろうか。
みんなが同程度幸せになることは望めても、たぶんそれはできないだろう。
なぜなら彼は嫉妬の感情をエネルギー源にしているからだ。
それに対して他者の幸福を喜べるのが愛である。
だから自分より幸せな者がいても引きずりおろそうとはしないのである。
ただどういう者が天国に入れるか話すだけである。

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創作・怪人ガー

2014年05月23日 14時09分59秒 | インポート

 

 怪人ガーはいきなり傍にいる人に向かって「ガー!」と叫ぶことから命名された。

 

 彼はとにかく突然叫ぶ。

 

 誰それ構わず叫ぶ。

 

 見方によれば危ない奴なのだが、一日に一回しか叫ばないので逮捕されることはない。

 

 それに彼の振る舞いには一つだけ利点があった。

 

 「ガー!」をやられた者に内省させるという利点が。

 

 「ガー!」をやられた者は初めびっくりする。

 

 だがその後「なぜ、他でもなく自分が?」と原因を考える。

 

 思い当らなければそこで終わる。

 

 しかし人間長い間生きていると誰しも疚しいことの一つや二つ思い浮かぶのである。

 

 そしてその苦しみから解放されるために最後に祈るのである。

 

 怪人ガーがそれを知ってやっているかは分からない。

 

 だけど彼が何らかの役割を果たしていることは間違いないのである。

 

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嫉妬に基づく社会正義か、それとも・・・。

2014年05月22日 16時06分40秒 | インポート

単なる個人的な嫉妬心を社会正義にまで昇華するために理性を発達させたユダヤ人はそれだけでは足りないことも十分認識していたと思います。
それが慈悲(憐れみ)です。
紀元前の昔からユダヤ人は赦しの重要性を知っていましたが、嫉妬心と似て非なる愛ゆえに赦そうと極端なことを唱えたのが、やはりユダヤ人のイエス・キリストでした。
妄想かもしれませんが、そこに僕はイエスの革命性があったと思います(いいか悪いかは別として)。
とにかくキリスト教はユダヤ教を母体としています。
キリスト教を本当に理解したかったらユダヤ教も理解しなければなりません。
そうしないと、得られるのは単なる果実(知識)のみで、己の存在が揺さぶられるまで影響されることはないでしょう。
聖書は男目線で記述されているのが読めばわかります。

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正義感と嫉妬心

2014年05月21日 14時33分26秒 | インポート

僕の見るところ正義感の強い者は嫉妬心も強い者だと。
ああ、聖書の神は嫉妬する神だったな。
嫉妬心はなくせないから問題はどう付き合っていくかだ。

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共同体主義についての暗い認識

2014年05月20日 16時46分27秒 | インポート

暗い認識だが、そもそも共同体主義というものが「抜け駆けは許さない」という嫉妬心から生まれたものではないのかと・・・。

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政治家よ、戦争したら国民を守れないじゃん。

2014年05月20日 16時05分46秒 | インポート

政治家よ、戦争したら国民を守れないじゃん。
憲法9条【戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認】だけではないよ。
政治家に、国民一人一人の生命、自由及び幸福追求に対する権利について、最大の尊重をしろというのが憲法13条ではないか。
だけど、おそらく社会主義者や共産主義者は憲法13条は主張しづらいんだろうな。
だから、彼らはダメなんだと思う。

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