プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

屈辱の下血体験

2011年07月22日 09時16分58秒 | インポート

 

 1995年1月22日、29歳の時、生まれて初めて下血した。<o:p></o:p>

 

 でも、深刻に受け止めず、しばらくの間、痛みに耐えていた。<o:p></o:p>

 

 そうしたら、痛みだけではなく、体が寒くて仕方がなくなった。<o:p></o:p>

 

 結局、僕は、ガタガタ震えながら、夜間に救急車でI病院に担ぎ込まれた。<o:p></o:p>

 

 ズボンを下ろされ、数人の看護師が見守る中、手袋をはめた医者によって肛門に指を突っ込まれた。<o:p></o:p>

 

 痔を疑われたらしい。<o:p></o:p>

 

情けない気持ちになった。<o:p></o:p>

 

 後で父から「人間の尊厳を剥奪されたような気持ちになっただろ」と言われたが、まさにその通りだった。<o:p></o:p>

 

 僕の場合、女性体験というものがなかったから、屈辱感も一入(ひとしお)だった。<o:p></o:p>

 

 できたら現場にいた連中に同じことをやり返したかった。<o:p></o:p>

 

 彼らは、僕の命を救うために、適切な処置をしてくれたのだ。<o:p></o:p>

 

 理解している。<o:p></o:p>

 

理解しているのだけど、なかなか割り切れなかった。<o:p></o:p>

 

病名は大腸炎だった。<o:p></o:p>

 

入院中、息ができないくらい痛かったが、治ると体が温かくなり幸せな気持ちになった。<o:p></o:p>

 

この体験によって、僕のナルシシズム的な傾向はかなり薄まったような気がする。<o:p></o:p>

 

だから結果的によかったのかもしれない。<o:p></o:p>

 

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コメント (9)
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