パテック社は意味深なことを考えているに違いない。
なぜ、プロトタイプは除き、ジャンボノーチラスのイエローゴールドのブレス仕様は2種類のノーチラスしか作らなかったのか。
作らないのか。
ブレスレット仕様のノーチラスを。それも40年間も。
私の定義では、数年前まで販売していた革ベルトノーチラスはノーチラスとは呼ばない。
すなわち、イエロー無垢の3700/1Jと3700/11Jは3700シリーズの中での生産割合は20%。それに対してSSは66%を占めている。
稀少性で言うならば、3700のコンビだが、コンビはいつの世も不人気で、3700のホワイトゴールドやプラチナは
博物館行きで、まず見ないレベルだ。
いまや、ローズはホモカマモデルとなり、ホワイトは欧米では不人気。イエローゴールドだけが金相場の上昇に比例して人気が高まっている。
シンプル3針+ジャンボノーチラス+イエローゴールド+ブレス仕様のリリースは
待たれるところだが、パテック社は作ってくれない。作らない、作る気がない。
私は、作るんだろうと思う。
それまでの間、3700のイエロー無垢はどんどん値段が上がり続けて、この上昇率で試算すると5年後には店頭販売価格は8,000万円を軽く超す
と言われている。
それも、作るんだとしたら、シャンパンコールドの文字板と、従来のパテックブルーの文字板の2パターンを引っ提げて5811/1Jとしてリリースするんだろうと。
究極のシンプルウォッチの現代版は3針時計。
これに、一切宝飾をしない、ジャンボノーチラス、それもイエローゴールド、それもシャンパンゴールドカラーの文字板でリリースする。
考えただけでワクワクする。
だけど、私にはいつも現行でバーターで買うほど素敵なモデルはないパテックだから、一新時計恩顧のパテックコレクターには、
今の代理店は絶対に売ってくれない。
バーターを奨めてくること自体、パテック正規店は、歌舞伎町だし、鶯谷だ。
ここまで、堕落した、安直な販売は世間とズレ過ぎている。
いや、パテックだけでもない。
ポルシェもそうらしい。
一度、いままでに代理店で買ったことがない人の発注リストを見て売ってあげて、3年以内に転売したら、新規でもう売らない、と段階的に
販売して見たらどうだろうか。
フルイにかけていくのだ。
このままじゃ日本の販売方法の悪評を聞きつけたスイス本社がガサ入れに来るね。
でもロレックスには光明がまだある。
ここが、ロレックスとは考え方が違う、狭い了見だ。
その代理店とはいまやメンテナンスだけしか付き合いのないのが残念なところだ。
追伸、ヤバめの買取ショップは、多弁で、早口で、見下す目線であったらやめておいた方がいい。大抵、3か月後にはさらに1割買取値があがっているものだ。