PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

金相場と金無垢ロレックスの相関関係を検証する。

2008-01-20 | 社会・経済

 この10年間の〝金・プラチナ〟相場は下記(表-1)の通りの上昇を示しています。この間に金無垢ロレックスは一部を除き,モデルチェンジ,価格改定などで対応していますが,一年ほど前から中古金無垢ロレックスの価格は以前の並行新品価格に取って代わられていることはよく知られているところです。

Rolex1752rolex

そういった現在の劇的なロレックス相場変革の中で,現在の金無垢ロレックス相場のこの様な価格構造は一体どんな理由からなのでしょうか。また今後はどうなるのでしょうか。

まず,舶来品であるロレックスは,当然,世界経済に強い影響を受けて,日本国内の価格が決定するわけですから,まず現在の世界経済について簡単に考察してみますと,

…インド人や中国人が習慣的にそうであるように,〝自国通貨の信用が喪失し出すと,金やプラチナの需要が増えそれらの相場が上昇する。〟

…国内一流企業の株価は現在,暴落異常安の非常時です。これは日本企業の屋台骨がそもそも脆弱で,世界の実体経済と比較して内部構造的に米国経済頼みのインチキ経済であることは,米国経済が低位となりつつある現在,世界経済に正直な国内株安と,世界経済に単に便乗した円高に収益を減退しつつ,かろうじて企業経営をしております。

 本物のテロ以上に日本の現実経済の崩壊が浸食しつつある昨今の経済テロの方が日本社会を混乱させることに,現政府・行政は真に気づいているかといえば,非常に懐疑的といえましょう。〝犬のおまわりさん〟ではありませんが,それが公僕というものです。海外移民できる賢明な邦人ならともかく,現政府・行政に大きく依存する大多数の日本人の将来はお先真っ暗の共倒れがどうも結論のようです。

(表-1)1グラム当たり10年間(1998~2008年)の金・プラチナ平均価格推移(単位:円)

  1998

2001

2004

2008

24K 1,287 1,105 1,492 3,179
PT 1,636 2,142 3,008 5,539
※今年の価格は1月中旬。

 さて,金相場は(表-1)の通り,1998年以来現在までほぼ一貫して10%ずつ上昇しております。私の手元には〝199810月現在〟の日本ロレックス正規価格表があります。それをみますと,今現在の生き残っているスポロレ金無垢はRef.16628,YACHT-MASTER,当時256万円(税抜)とRef.16618,SUBMARINA,当時245万円(税抜)だけです。それから十年後,〝200712月現在〟の日本ロレックス価格表のRef.16628,YACHT-MASTERは256万円(税抜)のままです。金相場はその間に247%アップしています。ちなみに,Ref.16618金無垢SUBMARINAはその間にほんの50,000円のみしか値上げしておりません。

 したがって,金価格の上昇はもはや必然的な定価上昇を招来させます。YACHT-MASTERSUBMARINAよりも人気がありませんが,モデルチェンジは考えられませんので,恐らく,新発売以来価格改定が進んでいない18KYGDAY-TONAとともに本年値上がりすることが強く予測されます。

 SUBMARINAはモデルチェンジの新製品価格として,実質的な値上がりになります。このサブのモデルチェンジを以って,YACHT-MASTERリリース以来,〝すべての現行スポロレがラグ・ポリッシュになる「ほんとうの意味での新型スポロレ」ライン〟が完成するわけです。

Rolex0489rolex

 今後の金無垢ロレックス価格は中古・新品ともに大きく上昇します。

それもステンレスのプレミアムスポロレの価格上昇率を遥かに越えた上昇率で,ゆくゆくはプレミアスポロレ価格を上回ります。それは,世界価値が一定している〝金・プラチナ〟に大きく支えられているためです(例えば,Ref.16758金無垢旧GMTアップライトダイアルは極上美品で,この4年間に180%アップ)。

一年間で対円レートはユーロで2円円高,米ドルは14円高にもかかわらず逆に金無垢は値上がりしているということで,もはや単に為替レートでは説明が付きません。最初に説明したとおり,〝世界人類は通貨には懐疑的〟になりつつあり,根源的実態価値のある〝金・プラチナ〟製品に再び注視し始めているのですから,当然といえましょう。


この記事をはてなブックマークに追加

続報:ミルガウス,Ref.〝116400+GV〟。

2008-01-03 | 悩み

 昨年11月に一部のロレックス国内正規販売店(正規ロレックスの大型ショーケースで陳列されているお店。ほとんどがロレックスの仲卸会社によって運営されているところ)によって第一波のリリースが開始されました。白文字盤のノーマルミルガウスRef.116400はこのときには販売されていません。

Rolex2023rolex

つまり,黒文字盤のノーマルミルガウスRef.116400グリーンクリスタルRef.116400 GVが発売されました。

価格はノーマルで税抜価格650,000円,GV690,000(下図参照)

ノーマルミルガウスは黒・白相互に文字盤交換は可能とのことですが,もちろんGVはグリーンクリスタル専用の黒文字盤の単色のみとのことです。

日本国内の第二波のリリースは今月末とのことですが,グリーンクリスタルに問題があったRef.116400 GVの入荷は遅れるそうで,おそらくこのときに白文字盤のノーマルミルガウスRef.116400が黒文字盤よりも多くの国内入荷が予想されています。

日本ロレックスより先月配布された,正規〝ロレックスカタログ〟にはミルガウスからヨットマスターⅡ・レガッタまで〝新型ロレインフルエンザ(NRI)の全モデルが掲載されていますので,このカタログを拝見しているだけでも,熱病が少々〝抑えられる〟ことでしょう。

Rolex2031rolex

※最近国内正規店にサブマリーナの入荷が従来よりもかなり鈍ってきているそうです。やはり新嘉坡ロレヲタ華僑の〝新型サブマリーナ〟説4月のバーゼルに現実化する可能性が高まっているのかもしれません。

(掲載画像は〝2007年12月版ロレックスカタログ〟より引用)


この記事をはてなブックマークに追加

2008年,謹賀新年,恭喜発財!『ロレックス景気需要循環』を検証する。

2008-01-01 | ロレックス

Rolex1962rolex  

今年も100万本以上の新品が製造され,中古とともにロレックスマーケットに供給するということが,当然繰り返されます(ROLEXのクロノメーター検査済生産量,広告費,他社時計メーカーとの対比の様々な数値データなどの近況の数値については,渋谷のTOWER  RECORDSなど洋書取扱店にほぼ必ずあります,WATCH TIMEを参照ください)。そのロレックス需要はかなり明瞭に循環しています。

1 月:

2 月:決算見切りセール供給開始(~4月迄)

3 月:

4 月:新型ロレインフルエンザ(NRI)発症

5 月:新社会人のステンスポロレ需要上昇

6 月:中古・並行新品サブマリーナ価格の上昇開始(~8月迄)

7 月:中間セール供給期

8 月:

9 月:新型ロレインフルエンザ(NRI)流行(ニューモデル供給により漸次収束)

10月:

11月:

12月:レディースロレゾール需要急上昇(24日迄)。年末セール供給開始。

Rolex1961rolex_2 Rolex1960rolex

(上記画像は〝2008年用ロレックスカレンダー〟より引用)

私は年中,ロレックスの〝価格と付属品も含んだ本体コンディションの価値バランスを見定めてハンティングしていますので,市井の需要循環とは無関係です。

今後のロレックス動向ですが,これまた新嘉坡華僑のロレヲタレポートによりますと〝現行サブマリーナが金無垢,ロレゾール,ステンレスの全モデルがほぼ同時にポリッシュラグの現行ヨットマスターのようなイメージにチェンジされる〟とのことですが,私的には〝現行両エクスプローラーがポリッシュラグにチェンジする〟と予測しています。特にエクスプローラーは現行新型のエアキングのやや丸みの有るミドルケースになるでしょう。

しかしながら,私は〝ラグがヘアライン仕上の前作以前のロレックスがロレックスらしく〟思えてなりません(写真は 18KYG ROLEX DATEJUST Ref.16238 m.o.p.shell-dial,circa.1990 SINGAPORE)。

昨年は年末に所有のうち4本のロレックスGMTが大活躍で,米国サブプライム問題に個人的にも被害甚大でしたが,本年も宜しくお願いいたします。

Rolex1970rolex


この記事をはてなブックマークに追加