まっこと皮肉だなぁと思う。
世界的に、デイトナでもないステンレススティールのプロフェッショナルモデルの正規店購入が困難になった。
その反動で、金無垢の同様のモデルを多くの流浪の民がなけなしの現金でもってして買う羽目になって久しい。
私は、このブログで、20年ほど前から、〝同じ金なら無垢を買え〟と言い続けてきた。
当時は、モデルによって、ステンレスよりも、金無垢の方が安価という時代であった。
だから、いまでもそうなんだが、4桁の馬鹿に高いポールニューマンに4000万も支払うことなんかできないし、
ミラーの5513やメーターファースト、Ⅰ型ダイヤルⅢ型ベゼルのサブ、平目ケースのGMT、センターなんとかの1655、
チュードルサブのロリポップ、、、……。
くだらん、下らん、くだらーん。
私はそういう、買い方は一切しない。
1680はノーマル(最近白サブと呼ばれている笑)と赤サブとは別物なので、あえて別けて買うが、何期の何ダイヤルだとか、ベゼルとダ
イヤルとミドルケースの整合性がとれている、かなんて当のロレックスでも知らないことだから、どうでもよい。
あくまでも、ロレックス社は部品のナンバリングで一致しているかだけしか見ていないのだから、ベゼルの裏や文字板の裏にナンバリ
ングがされていればそう言えるだろうが。
私は、たとえば赤サブなら〝個体がきれいで、状態がオリジナル、さらに巻ブレスならなんでもいい〟といったポリシー。
これをベースに、ギャラ付き、、タグ付き、、タツノオトシゴ箱付き、、取説付き、といった具合に金額と妥協する。
だから私は言いたい。
〝業界のリーダーシップをとっているショップほどアヤシイ〟
〝事細かに、まるでメーカーのように、パーツの整合性をうたって大量に4桁を扱っているショップはアヤシイ〟
〝販売価格は法外なのに、買取はその7割にもとどかないボッタクリショップはすでにアヤシイ〟
まさに、小田実の精神に通じるところがある。
ほんとうに、いまの4桁ショップは、ある意味言い値。
素人さんは現行6桁でよろしい。
いまや。4桁は玄人客でないと手が出ない。
そういった意味で、ていねいなアドヴァイスをしてくるショップには充分気を付けたいものだ。
そうそう、第一、そんな整合性を気にして300万で買ったってさ、買取の時なんて薄情なもんで、
そんな整合性や、キズの少なめの個体なのに、オンボロで、整合性なんて滅茶苦茶な4桁と買取額が
おんなじ、なんてザラにある話。
だから私は、〝アンティークはボッタクリ〟だと言うんだ。
まともなショップなら4桁は買い取らない、扱わない、扱えないということだけはハッキリしている。
4桁販売のメリットは、もちろん、ショップの裁量でいくらでもボッタくり可能だということに尽きる。
よくよくショップの比較をしてみることだ。