PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

Google EarthでROLEX GENEVA,ROLEX BIENNE,ROLEX LE LO

2008-04-12 | 旅行記

 Google Earthの最新画像でロレックス社の全貌を上空から視察してみますと,おおよそ,次のように4地域5ブロックに区分けされております。①ROLEX GENEVAに1ブロック,②ROLEX BIENNEに2ブロック,③ROLEX LE LOCLEに1ブロック,④ROLEX LA CHAUX-DE-FONDSMarca Rolex)に1ブロックでした。

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 このGoogle Earthにロレックス社は上記③を除いて全地域のロレックス施設の画像ないし,解説を積極的に掲載し,広報展開しております。それにしてもスイス全土にROLEX ○△〟があちこちに確認できるのは,ロレックス社だけであり,他の同業メーカーにはみられない施設規模の大きさがロレックス社には点在していることは一目瞭然です。

 各ブロックの解説を私なりにしてみますと,①ROLEX GENEVAはもちろん,取説に堂々と掲載されている,あのロレックス本社ビルディングのあるところで,主に営業・サービス部門と一部の製造部門のあるところです。②ROLEX BIENNEはビエンヌ中心部に近い山側のブロックは旧エグラー社のあったところと思われるムーブメント製造工場と,ビエンヌ郊外の一段と広大な施設群の集結しているところがあり,こちらは二年前より完全稼動した新工場のあるところです。③ROLEX LE LOCLEも製造部門の一つだと思われますが,よくわかりません。④ROLEX LA CHAUX-DE-FONDS,つまりMarca Rolexはいわゆる,ロレックス社を管理する財団なのでしょう。

 それにしてもロレックス社が途轍もないウォッチメーカーであることは,このGoogle Earthのスイス全土の上空からも明らかです。さすがにクロノメーターロレックス73万本も製造され,この本数はロレックス以外のクロノメーター認定本数を合計しても,ロレックスの方が多いということ(2004年実績)からも,この大規模な工場が必要不可欠であることには納得です。もちろんロレックスはその広告にも大きく支えられていることも事実です(米国におけるロレックスの年間広告費43億円で第一位。二位のモバードの三倍の広告費)。

 

 ロレックス社は1990年代後半以降,加速してロレックス社にパーツなどを供給してきた従来の下請協力会社(ケース製造のGENEX社や,パテックの〝トロピカル〟のブレス仕様にみられる,有名ブレスレット製造のGAY FRERES社〈都内のアンティーク・パテック専門販売店の方がこの会社名を知らないのには驚きました〉)を買収,吸収合併し,〝The ROLEX GROUP(ロレックス時計集団)を形成させ,2年ほど前にこのロレックス8年構想を完成させたといわれています。その一部の製造ラインが,ロレックス社公式ホームページには見ることができます(下図はその新工場の施設の一つで文字板製造を担当。もちろん宝飾ダイアルも)

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 ロレックス社のこのような新・再編成構想にともなう大規模工場建設,つまり1990年代後半には上記のように企業買収をし,2000年には新文字板工場新設(1998年着工)2005年完成したブレスレットやケース製造の新工場新設(2001年着工。サッカー競技場五つ分程度の広大な敷地)2002年にはロレックス本社ビルディングに三層分追加して13階にして一部製造工場も加設して2006に完成した一連の大規模投資ですが,…まさに,これこそが,スイス上空から確認できる〝ロレックス社100周年記念事業〟,ということです。なぜ,〝記念モデル〟という発想に傾斜するのでしょうか。それはスポンサーが,法外な利益主義のロレショップだからです。

 百周年記念モデルが出る,という異常な期待が,三年前の日本の時計雑誌にはありましたが,基本的にスイスの現地取材をすれば直ぐにでも創業百年目をまじかに迎えるロレックス社の大規模な行動が何であるかは明瞭に判りますが,そのような面倒なことはしないでしょうし,その程度の過去の同じ記事を何回も盗作する,安直な記事なので,ロレックス社も日本の仲卸会社以外に彼らを公式に見学招待しないのでしょう。

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現在のロレックス修理〝お見積もり〟…について検証する。

2008-04-07 | 悩み

 雑誌「pen」(2008年4月15日号)に,かなり久しぶりに日本ロレックスによる自社広報が十数ページに渡って掲載されています。この記事についての抜粋は日本ロレックス正規販売店店頭に冊子として無料配布されていますので,数百円の雑誌代が惜しいのであれば,店頭在庫のあるうちの今お急ぎください。私は紀伊國屋書店で購入。

 ところで,記事は修理依頼から,仕様までデイトジャストの一連の様々な関心事項を鮮やかに掲載しています。大変分かりやすい解説で,丸の内の修理受付の二名の男性技術者の作業や,一連の修理作業風景が注目に値されます。しかしながら最後のページに多くを語っている修理料金〝お見積もり〟…についてですが,従来ロレックスにお見積もりを依頼してきた一般的に解釈される〝お見積もり〟とは現在,多少違っていますので,私からも補足したいと思います。

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 かつて(…といっても何年も前ではありませんが),ロレックスの窓口に修理品を持参しオーバーホールを依頼しますと,数十分後に,〝金額「確定」の見積書〟が発行され,依頼者の金額確認の下で,オーバーホールの実行の有無を決済できましたが,今はまるで違います。すなわち,オーバーホールを依頼しますと,大変遺憾ながら,口頭,またはメモ紙で〝基本〟お見積もり金額のみを伝え,「オーバーホールを依頼しますか」という是非を受付女性が問うてきます。

 ここで問題なのは,修理料金がこの時点〝確定していない〟点にあります。

 つまり,オーバーホールを依頼して初めて,〝内装パーツの交換金額〟を加味して,最終的に金額が確定した従来の〝修理お見積もり書〟が発行されるわけです。東陽町や地方営業所への郵送による修理依頼の見積もり発行手順は不明ですが,従来のようにストレートに〝内装部品代〟も含めた完全お見積もり金額を提示していただけないのには正直,驚きと困惑したことを覚えています。また,このことを伝える窓口の無知な新人受付女性の高慢な態度はかなり失礼です。一事が万事ですが,詳細理由は分かりませんが,窓口で受付嬢に大声で怒鳴っているオジサンも見かけた経験もあるくらいですから頻繁なのでしょう。

 一般に,特に古い時計は機械を分解してみなければ最終的な修理料金の提示はできませんし,また特にクロノグラフの場合は分解して修理中断を宣告された場合,実費が請求されます。メーカーによっても修理依頼をし,見積もりだけに終わるのならば,見積もり手数料金が発生するところもあるようです。ですから,上記のような現在の日本ロレックスの段階的見積もり金額の告知手順は,他の事例と鑑みても特に問題はありませんが,私がここで〝問題〟としているのは,修理依頼者への〝従来通り〟の見積もり金額の提示ではなく,二段階のお見積もり金額の提示に何故に変更したのか,という点です。

 加えて更に,第一段階の基本修理料金を告知し,次にオーバーホール委託を同意した上で更に加味した第二段階の内装パーツ料金を合計して,〝お見積もり金額〟とするのは,従来自分のロレックスの修理を依頼してきた個人オーナー(※上記雑誌「pen」の記事では,この修理依頼を,ロレックスオーナーとしてのメンテナンスを依頼する「権利」としています)としては,大変不満で,ロレックスのメンテナンスはロレックス社しか修理できないというロレックス修理信奉主義の私からすれば,ロレックスの独占的立場を利用した善良なロレックスオーナーへの裏切りにもとれます。内装パーツは通常,5,000円~20,000円の加算の範囲で済みますが,一般にメーカー修理依頼初心者である,一,二本程度のロレックスオーナーには窓口で余裕も無く修理委託の〝YES or NO〟の即答を求められれば,この二段階の料金提示は躊躇するかもしれません。修理基本料金を受諾しないと修理料金見積書は提示しないし,発行もしない,というのは,金銭的に余裕でも無ければ,嫌なやり方です。また私には紙レベルで修理お見積もり金額が最終金額まで,以前のようにきっちり提示されなければ,ロレックスの修理見積書とはいえないと思います。終此間まで日本ロレックスはそうしていただいてきたのですから…。 

 日本ロレックスは数年前までは,リューズや一部内装パーツも返却していただけましたし,同一の文字板も返却いただけました。今回は,修理依頼を確定していただけない依頼者には単に修理明細書だけの提示はできない,というものです。ひよっとしたら,これは日本ロレックスの総意ではなく,丸の内の窓口の一個人の仕事内容の認知不足から来る問題なのかもしれません。私にはそう願いたいです。

 ただ,日本ロレックスが次第にパーツ返却の不可,単なる修理明細金額書発行の不可,を決めたのには理由があると思います。前者は当然,返却された純正パーツの単なる販売という理由ではなく,純正返却パーツと社外パーツの合成によるガッチャマン偽装モザイクロレックスの流通防止と,後者は日本ロレックスでは真贋鑑定は行なわないけれども,修理明細の発行自体はトドノツマリ,真贋を認めるということに繋がるから,という理由ですが,いづれにしても,善良な個人ロレックスオーナーレベルではまったく関係ないことで,日本ロレックスは一個人の善良なロレックスオーナーの行為と,ロレックスショップ業者との行為をミソモクソモごっちゃにしている,としか思えません。これは一ロレックスオーナーとして大変な危惧と不満でもあります。

 この雑誌の〝究極のアフターサービス〟の項目にありますが,私は〝誇り〟を持って丸の内に依頼品を持参したことは一度もありません。只あるのは不幸にも自分の担当が,無知な受付嬢だったら,閉口せず,紳士的に対峙することができるか,といった不安だけがいつも亡霊のようにありましたので,現在は部下に行かせる様になりました。また,「…次の世代に引き継ぐこともできるロレックス…」とは書いていますが,たとえ何とかパーツを切り抜けてその時は凌げても,現在のメンテナンス受付状況では,更にその次の世代には受け継がれないでしょう。そのときは現行新型を購入すればよいわけですが…。

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NEW COMER REF.2182XXライン〝DAY-DATEⅡ〟を検証する。

2008-04-05 | ロレックス

 先ずは新型デイデイト,〝DAY-DATEⅡ〟の主なスペック情報は,①防水は現行DAY-DATEに同じ,②ニューキャリバー3156を搭載,③耐震・耐磁仕様,④新型スーパープレジデントブレスを装着,⑤ケース径41mm,だそうです。Basel2008rolexdaydateii1

 いわゆる〝デカウォッチ〟ブームはパネライ・カルティエを代表として遠の昔に過ぎ去りましたが,何故にロレックスはこちらに新境地を見出しているのか理解できません。特に今回の新型デイデイト(PTモデルは定価レベルで現行の118206よりも100万円程度アップしています)や,新型ノーマルオイスターに見られる〝安っぽさ・格好悪さ〟が目立ちます。やはりロレックス社に雇用されているデザイナーのニューリリースモデルのデザインイメージと,現行ロレヲタの希望するデザインイメージとの乖離が現在,これほどまでに恐ろしく大きく進んでしまっているという点も問題です。

 そもそも,ロレックスのデイデイトとはどういうステイタスにあるのでしょうか。それは第一に究極な防水ドレスウォッチであり,第二に,究極のアクティブウォッチという位置づけです。これらは現在,過去のロレックス社の宣伝広告に因りますが,この新型2182XXラインはドレスウオッチとしては41mmでは異常に大きいですし,ゴルフやテニスをしながらでは重過ぎます。

 デイデイターの小生が一番危惧している点は,ロレックスのプレス発表によると,このRef.2182XXラインが,現行デイデイトの〝後継モデル〟という位置づけです。ということは現行デイデイトRef.1182XXラインはディスコンになる,可能性が非常に高く,デイデイトの需要者の多くに日常普通に使用できるサイズの〝Ref.1182XXライン以前のモデル〟が中古・アンティークともに,特にRef.182XXライン以降の36mmデイデイトがマーケットから品薄状態になる可能性があるのです。

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 過去にもエクスプローラーRef.14270やデイトナRef.16520が後継新型モデルとしてリリースされたとき,ロレックス愛好家やエンスーに直ぐには容認されなかったがために,ディスコン直前まであまり好評ではなかった,前作のRef.1016手巻きデイトナが高騰した記憶があります。以来,1990年代初頭のヨットマスター以来の〝ミドルケースのラグポリッシュ仕様〟と新型GMTにみられる〝不恰好な大型ミドルケース〟ボトルネックとなり,余程ロレックス愛好家,エンスー,ロレヲタに評価される〝デザイン〟(デザインが良ければ機能も良い,というあの,ポルシェに代表される方程式)であれば,過去のディスコンモデルも異常高騰をしなくて済むのですが,以前よりも開かれた将来のロレックス社には市井のロレヲタの意見も,重視する必要性がいづれは到来すると思います。これは全世界の現行ロレックスの市況をみていけば理由は明白なのです。

 それにしても,深海潜水用のオーバースペック〝DEEPSEA〟にしても,耐磁性能をもつ〝DAY-DATEⅡ〟にしても,私には国際時計会社の〝IWC〟の似たラインをロレックス強くライバル視しているとしか思えませんが,技術の競争は機能を飛躍的に向上させ,結果,美しく完成されたデザインを生むことにはなりますが。

日本正規フランクミュラー,近日中に5%程度の再値上げをします。尚,予約分は旧価格で対応するようですので,お急ぎください。


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新作ROLEX OYSTER PERPETUAL SEA-DWELLER 〝DEEPSEA〟を検証する。

2008-04-03 | ロレックス

 2008年の新型ロレックスの目玉は,超オーバースペックのこのDEEPSEAでしょう(下図参照)。3,900 m12,800 feetまで潜水するかどうかは別として,スポロレは本来の用途で毎回使用している人々よりも,時間さえ分かればよい程度の単純なロレックスの3針オイスターでも構わない人々にずっと多く利用されていますが,このオーバースペックこそが,時計メーカーの力量であり,フランス・コメックス社との共同開発ではあるものの,ロレックス社の技術力の高さを改めて認識させられるモデルの一つが,このDEEPSEAでしょう。

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 大まかな仕様はベゼルディスクが,新型GMT同様にセラミックベゼルディスクですが,この〝DEEPSEA〟は流石に深海仕様と見えてか,クリスタルの〝ドーム〟型風防が採用されております。特段ブレスレットのクラスプ部は深海という理由で改良の必要性も無いとは思われますが,心憎いほどに大幅に大改良され,当然,フリップロックの留め金とエクステンションは装備されていますが,ノコギリ型の絶対に外れない様なアジャスタータイプに仕様変更となっております。またベゼルディスクの計測目盛が,従来の店頭販売用のサブマリーナまたはシードゥエラーのそれの15分(15秒)以降の全目盛に付くようになりました。この仕様のベゼルディスクの多くはイギリス海軍を主としたいわゆる〝軍事軍用サブ〟用のスペシャルモデルに装備されていたベゼルディスク仕様を取り入れたものであります。

ちなみに日本正規価格は90万円前後になると予想されていますが,当然のごとく,来夏までは〝高スギ新作〟価格なので,ゆっくりと入手したいものです。

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BASEL2008直前のちょっと気になる画像を検証する。

2008-04-02 | 悩み

BASEL2008直前にちょっと気になる画像が,邦人のロレヲタから届きました(下記画像をご参照ください)。彼曰く,二ヶ月前にアメリカのロレヲタから入手したそうですが,信憑性は不明とのことです。

私が拝見するに,よくできた画像だと思います。私ならば〝新型赤サブ〟の本物と思うでしょう。というのも次の6つのポイントに注視しました。①ミドルケース形状が新型GMTのそれと酷似していること,②ベゼルディスクがセラミック新型凹凸ディスクベゼル風であること,③長短針が現行風であること,④ロレロレルーレットサークルが外周に見られること,⑤ノンデイトサブマリーナのクロノメーター仕様はノンデイトサブマリーナ14060M現行タイプとしてリリースされたばかりであること,⑥サブマリーナ歴代防水は100m200m300mとして進化しているので,〝400〟は新作として有り得ること,です。

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この〝新型ノンデイトサブマリーナ〟画像の真贋は数日後のBASEL2008で明白となるので楽しみでもあります。このノンデイト赤サブがリリースされるとすると,同時に,または翌年にでも〝デイト付き赤サブ〟〝赤シード〟も間違いなく復活します。

また,仮にもしもこの新型赤サブが今年の秋以降に店頭販売されると,もちろんロレックスはいつものように,ニューモデルは〝高スギ新作〟の方程式が成立し,一年間は異常高値で安定していますが,それよりも現行の14060Mの〝クロノメーター〟仕様は大昔のサブ,〝Ref.6250〟や〝Ref.5510〟よりもその販売期間は短命になります。よって14060Mの〝クロノメーター〟仕様は〝レア〟好きの並行ショップによる買占めが予想されますので,ロレヲタは直ぐに日本ロレックス正規店の仲卸直営ショップにオーダーしてください。

仮に〝クロノメーター仕様ではない〟Zナンバーの14060Mが入荷されたならばそれはそれで〝レア〟になりますが,あまり〝レア〟〝レア〟と…〝レア〟ばかり求めていると,お腹をこわしますので,気をつけてくださいね。

※この赤サブ画像は,ROLEX社公式ホームページ上のBASEL2008ニュークリエイションモデル群には登場しておりませんので,すみませんが,現在のところガセネタです。


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