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てらまち・ねっと



6月4日の田植えの報告です。いままでで、一番楽な田植えでした。前部分の一部は、昨日の投稿をそのまま使います。
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

 この苗の約4割弱を植えます。残りは、来週6月9日、乗用の田植機(5条植)で植えます。
 下の写真の1反(1000平方メートル)を、それも手植えです(笑)。手植えするわけや、田植えの雰囲気は、後で追加でアップします。この紙マルチを使う植え方、趣味で無農薬栽培する場合や、実習や教材用なとで除草剤を使わずに栽培したいときなど、結構、使える方法だと思います。
 だって、いったん植えたら、後は基本的には除草不要ですから。

・・・・・・・・・・・本番の報告・・・・・・・・・・・

 紙マルチ栽培は、田植えが大変。でも、一旦植えたら、その後は、入りたくても田に入れないわけですが、何もすることがありません。百姓を始めた20代から30代の頃は、手押しの除草機と四つんばいになって草取りをしました。1反(1000平米)あたり、一週間位かかりました。一番熱い夏に。(砂質で、そもそも草があまり生えない水田もありますが、ここの土質は草がたくさん生えます)
 合鴨を放すとか、深水栽培とかいろいろありますが、私はこの紙マルチ栽培がお気に入り。

 マルチの1本目を張る。水田のあぜに、目検討でポール(野菜の支柱)を何本か立ててまっすぐに引く。ロールの芯には、野菜の支柱を入れて、両側の人がこれをもっていく。

 2本目以降。作業ができる程度の間隔、かつ、一定の間隔をあけて張る。 

 一気に全部を張るかは考えどころ。この日は、風もなく順調なので、2回にわけて張りました。また、最後は残し幅をどうするかが考えどころ。田の幅や形状によっては、ハーフサイズなどカットしたロールを使います。

  
 植え初め。2人は経験者。2人は初心者。5条植えですから、3条、2条で植えていきます。コツは、まずセンターを植えること。さらに、丁寧にやりたいなら、足元を植えて、間を最後に植える、こうすると一定の間隔に揃えやすい

 
 作業用の通路が残ります。この通路は、最後にバックしながら植えます。コツは、自分(たち)の足跡をならしながらバックすること。それと、この小幅のロールだけは、1メートル程度に一塊ずつ、押さえの土をのせていくこと。最初の年、この押さえの土をのせなかったら、水を張ったとき、何箇所かで紙がたらっーと横に流れて、苗が紙の下に。でも、田の中にはもう入れません

 
 一番最後の通路は、幅の調整用。この日は、2条の半端でした。もっと広い場合は、一番端で調整します。通路の基本は、1条の植えにします。

 
 これで植え終わり。この日は、8時から午後1時までで1反の手植え終了(5人)。3時までかかるかと思いましたが、早かった。昨年に比べて、水が一定していて(少なくて)やりやすかったからだと思う、とは経験者のうちの子の感想。水を浸けて田をかき混ぜる「代かき」の後、今年はずいぶん丁寧に,田面の高低をならしました。(紙マルチの手植えの場合に、事前の均平作業がこんなに重要とは初めて自覚)

 
 紙マルチのロール。三洋製紙・活性炭カミマルチ・標準タイプの長さは100メートルかな。幅は160センチ。昨年は、薄型(直径は一緒だから長さ125メートル)が出たということで使ってみたら、夏に草が生えました。そこで、今年は、厚い方の標準に戻しました。片面黒色の製品は数年前から。
ただし、これは、機械で植えるときに上になる構造ですから、"人力"で張る場合は、黒の地温上昇効果は「没」です。

 ロールは160センチ。通路用や田の最後の1本を張った後の残り幅の調整用に、電動丸ノコで、1/2サイズ、1/3サイズを作っておきます(写真の右端の立ててある物)

 箱苗はこの日は、18箱使いました。1/3。来週9日に機械植えしたら、その日に残り苗は捨てます(そういう主義)。例年のことですが、10箱以上は残る見込みなので、必要な方があったらどうぞ。5月9日播で、品種は「初霜」。(事情で苗が足らなかったときの焦りは、農家や経験者にしか分かりません)。
 あっ、そうか、このブログみて、「今から、今年やってみよう !」という決断した人にも、回してもいいですよ。

 早く食べたいと、手が動いてか、写真がボケてしまいました。消費者と提携していたころは、援農・縁農といって田植えや除草をみんなでやっていた頃もありました。、今は、あご足つきにバイト代もあげて、若い子にやってもらっています。田植えを実体験した人たちが少しでもいるように、と。
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コメント ( 16 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
感謝です! (みどり)
2005-06-05 09:44:29
昨日はおつかれさま&ありがとう。

手伝えなくて、ごめんねー。

おまけに、ごちそうまで用意して待っててくれて(涙・涙・・・)。

手植えをしてくださった皆さん、ありがとう。

気持ちだけ参加した、わたしの言い訳、TBしときます(笑)。
 
 
 
田植え! (るな)
2005-06-05 11:15:24
てらまちさん、田植えのこと、掲載していただいてありがとうございます。

大変、興味深かったです。



田植えをちゃんと見るのも初めてなら、「紙マルチ」という言葉を聞くのも初めてです。

紙ロールを置いて、その上から植えていく、ということですね。後、田んぼに入れないというのは、この紙が破れるから?

紙があるから草が生えないのですか?

新しい農法なんでしょうか。



すいません。全くお米のこと知りません。

これからも稲が育つ過程を掲載してください。



 
 
 
紙で草を抑える (●てらまち)
2005-06-05 11:37:47
 みどりさん、できたお米、食べていいからね。



 るなさん、一旦植えたら、紙が破れるからそこから草が生えるようになる、よって、良くても悪くても植えっ放しです。



 10年くらい前でしょうか?

詳しいことは、また尋ねておきます(笑)

 紙一枚で除草剤なとの稲作ができるんだから、すごい発明です。
 
 
 
興味深く! (KY)
2005-06-05 12:47:02
るなさんと同じく興味深く拝見しました。(゜o゜)本当に大変ですね。私は腰痛もちなので絶対出来ないです。(ーー;)うちの夫の実家は普通の栽培で殆ど機械で植えているので、マルチは出来ないですね。でも、自分で食べる分は無農薬米を食べたいです。

紙は雨などでは破れないのでしょうか?



お料理とても美味しそう!
 
 
 
Unknown (ミント)
2005-06-05 14:07:58
田植え、お疲れ様でした。。。

お若い方の力があるっていいですね。。。

ウチの岩手の田植えの手伝いは私が若手と言う事でとことんコキ使われたので、体がボロボロになりました。。。

こんな風に愛情込めて作ったお米は美味しいでしょうね。。。

いいあなぁ。。。

 
 
 
Unknown (●てらまち)
2005-06-05 18:04:41
 ★KYさん、私も腰痛もちです。

百姓も「業」になると、腰痛のときでも田植えせざるを得ませんでした(笑)



 今度、機械で紙マルチを張りながら植える写真、載せます。是非みててください。



 紙は、いつも水の中ですから、雨でも台風でも大丈夫です。とはいえ、夏を過ぎた頃は、紙は溶けてなくなっています。 



 ボクは、料理作るの、好きなんですよ。



 ★ミントさん、「そういう時もあった!」と?

 今は手植えではないんでしょ?

 

 草が生えにくいから、水田なのに、水も控えます。米の味は、水が少ない水田での栽培の方がおいしい、といわれています。
 
 
 
Unknown (田舎人)
2005-06-06 00:54:42
てらまちさんこんばんは~♪

興味深く時間を掛けて一枚一枚写真を大きくしながら拝見しました。

紙マルチで植えるやり方も有るのですね。

こうすれば雑草も生えない??

誰が考えたのでしょうか?素敵な植え方です。

次回の更新も楽しみにしています。

今日の更新は保存しておきたい(笑)。。
 
 
 
Unknown (●てらまち)
2005-06-06 04:50:44
 田舎人さん、おはようございます。



 興味をもってもらってありがとうございます。

 「基本的」には、草は生えないです。生えたときは、その写真をアップします(笑)



 マルチ栽培を考案したのは、たしか、そちらの方の大学の人じゃなかったかなぁー。聞いておきます。



 なお、このようなやり方で「マルチに手で植える」ことは、自作の方法です(笑)。岐阜県内の知人の農家が、「紙で手で植えたらら、風に飛ばされて、良くなかった」といっていましたから、コツの発見は必要かも。
 
 
 
Unknown (ミント)
2005-06-06 08:54:59
ウチの田舎の手植えの田植え。。。

今でもやってるんですよ。。。

叔父の家なんですが。。。

良くその時期に取材も受けるそうですよ。。。

なんせ「藤原の郷」(大河ドラマの撮影場所)のすぐ近くで手植えの田植え。。。

ネタになるらしいです。。。(笑

来年あたりはまた呼び出しされるかも。。。(汗
 
 
 
名物 (●てらまち)
2005-06-06 12:06:06
 ミントさん、今でも、ですか!



 確かに。そんな、 名物の田植えなら、いつまでも続くのでしょうね。



 お手伝い、ご苦労様です(笑)
 
 
 
美味しいお米! (てんちゃん)
2005-06-06 23:18:19
こんばんは。

田植えの紙マルチなんて初めて聞きました。

やっぱり除草が大変なんですね。



私が中学生の時

帰宅途中に田植えを無理やりさせてもらったことがあります。

(もちろん端っこの方。)

迷惑だったと思いますが、笑顔でいろいろ教えていただきました。

恥ずかしげもなくスカートをたくし上げて・・・。

あの時、お米の大切さ・栽培の大変さを学んだような気がします。



すいません、だらだらと。

ブログ、楽しみにしております

 
 
 
性格?? (●てらまち)
2005-06-07 04:47:56
 てんちゃん、コメントありがとうございます。



 除草が大変だからこそ、「紙マルチ」で無農薬栽培、の意義があるんですよね(笑)



 それにしても、「無理やり頼むと」とか、「・・たくし上げて」とか、何か、性格が伝わってきそうな感じです。違っていたらゴメンなさい(笑)
 
 
 
こんな感じです。 (てんちゃん)
2005-06-07 13:31:25
てきとーで大ざっぱ。

強引で男勝り。

大当たりです



お気楽ブログの内容そのまんまの私です。

また、いつでもひやかしにいらしてくださいまし

 
 
 
お許しあり (●てらまち)
2005-06-07 19:24:07
 ★てんちゃん、そのままなんですね(笑)



 お許しがあったので、ときどき、コメントしようかな。
 
 
 
こんにちは (晴れ女☆彡)
2005-06-20 11:33:56
はじめまして

名古屋市の緑地で棚田を復元、米作りをしています。

棚田は機械が入らないからともかく、手植え(o^^o)

泥んこのおもしろさにすっかりとりつかれています



ダイナミックな腰痛、草取り作業でロボット歩行状態ですが、紙マルチ、なかなかの優れもののようですね

ウチの様子、TBさせてください。



またおじゃまいたします
 
 
 
はい、優れもの (●てらまち)
2005-06-20 18:07:58
 晴れ女☆彡さん、コメントありがとうございます。



 名古屋で田植えしようと言うのが、面白いですね。

 田植えは、植えれば済むんですが、草取りは「過酷」な作業と認識していてました(笑)。

 7月の一番暑いときにやらなければいけないから。



 今は、とても楽な稲づくりです。
 
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