隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0347.カナリヤは眠れない

2003年02月22日 | サスペンス
カナリヤは眠れない
読了日 2003/2/22
編 者 近藤史恵
出版社 祥伝社
形 態 文庫
ページ数 282
発行日 1999/7/20
ISBN 4-396-32701-3

 

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同じシリーズの「茨姫はたたかう」と一緒に買った文庫だが、しばらく積読のままだった。「ねむりねずみ」の時のような、読みたいという気持ちが涌いてこなかったのだ。
僕は時々、こうして買ったは良いが、読む気がおきないということがあるのだ。経済的に余裕のある身では決してないのに、買って読まずにいるのは、本に対しても失礼だとは思いながらも、日を重ねてしまうのは仕方のない性分だ。

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さて、読み終わって、どうしてこんなに面白い本を長いこと読まずにおいたのだろうというのが最初の感想だった。
物語の舞台は、五階建ての雑居ビルの屋上にあるバラック「合田接骨院」。そこの主である整体師・合田力と、その助手を務める美人姉妹、江藤恵、歩が主人公である。
ストーリーは、結婚間もない若い女性墨田茜と、「週刊関西オリジナル」の編集部に勤める小松崎雄大が、交互に語り手となって展開される。小松崎雄大は、寝違えて首の廻らない状態で歩いていてぶつかった若い女性に連れて行かれたのが、合田接骨院だった。ぶつかった相手はそこの助手の江藤歩だった。寝違えだと思っていた首の痛みは、合田力の診断と治療で、即座に直ったが、しばらく通院を勧められた。普段の生活態度や、食生活のアンバランスが首の痛みとなって出たらしい。合田力は“身体の声”を聞く能力を持っているのだ。患者の身体を触り、治療する際に心の悩みまで見通してしまう。そして、若い女性、墨田茜がやってくる。合田は、彼女に底知れぬ暗い影を感じるのだった・・・・。

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読むだけで、癒される?物語。

 

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