隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0367.三月は深き紅の淵を

2003年04月02日 | サスペンス
三月は深き紅の淵を
読了日 2003/4/2
著 者 恩田陸
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 436
発行日 2001/07/15
ISBN 4-06-264880-6

 

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作家のファンになるというのは、その作家の作品を抵抗なく受け入れると同時に、何かを求めるということなのだろうか?
何か、この作者の作品は、読むのが癖になるというような感じがする。この作者に限らず、好きになった作家の作品は次々と読みたくなるのだが、恩田陸氏の小説にはそうしたこととは少し違った感じを持つのだ。
いい表現が浮かばないが、中には何を表わそうとしているのか理解が及ばない作品もあるので、出来るだけ多くの著書を読んで、理解を深めようとする欲求なのか?というような難しいことは僕の読書の方針にそぐわないことなので、脇において。

本書は、タイトルが作中に出てくる稀覯本(きこうぼん)のタイトルとなっている。
新入社員の鮫島功一は、読書が趣味という理由で、会長の別宅に2泊3日の招待を受ける。
彼を待ち受けていたのは、会長とその友人たちで(どこかで聞いたようなシチュエーションだが)、皆、本に関する好事家たちだった。
彼等から聞かされたのは、その屋敷内にある筈の、10年以上探しても見つからない稀覯本「三月は深き紅の淵を」の話だった。
たった一人に一晩だけ貸すことが許された本、それが、「三月は深き紅の淵を」だという、のだが・・・。



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