隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0649.てるてるあした

2005年09月10日 | 連作短編集
てるてるあした
読了日 2005/9/10
著 者 加納朋子
出版社 幻冬舎
形 態 単行本
ページ数 349
発行日 2005/5/25
ISBN 4-344-00784-0

「ささらさや」で舞台となった、架空の町・佐々良がふたたび物語の舞台として登場。そして、心ならずもこの町にやって来た一人の少女が織り成すストーリー。

目指す高校に合格した喜びも束の間、生活を省みずに浪費を繰り返した挙げ句、多重債務に陥り、夜逃げをすることになった両親と別れ、遠い親戚だという鈴木久代を訪ねて鷹野照代は、佐々良に来た。
ようやく訊ね当てた鈴木久代の家の玄関先で、疲れと空腹で照代は失神する。
15歳の少女の過酷な試練?が始まる。自分の不幸な境遇に、周りのもの全てに反感を持つ照代だったが、サヤ(“ささらさや”の主人公。交通事故で突然夫を失った子持ちの未亡人。)を初めとする周囲の人々とのふれあいが、次第に心を開かせる。

 春の嵐
 壊れた時計
 幽霊とガラスのリンゴ
 ゾンビ自転車に乗って
 ぺったんゴリラ
 花が咲いたら
 実りと終わりの季節
  の7編からなる連作。




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