隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0388.二度のお別れ

2003年05月25日 | 警察小説
二度のお別れ
読 了 日 2003/05/25
著  者 黒川博行
出 版 社 文藝春秋
形  態 文庫
ページ数 219
発 行 日 1987/06/10
ISBN 4-16-744701-0

 

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1回サントリーミステリー大賞の最終候補に残り、佳作賞を受賞した著者のデビュー作。
著者はこの翌年昭和59年の同賞にも「雨に殺せば」を応募して、こちらも佳作賞を受賞している。そして1年おいて、昭和61年に「キャッツアイころがった」(220.参照)で、三度目の正直といおうか晴れて大賞を受賞した。もともとそれだけの実力を持っていたということなのだろう。

銀行強盗に押し入った犯人は居合わせた客の一人を人質にとって逃走した。負傷している人質と犯人を追う大阪府警に、身代金一億円を要求する脅迫状が届く。その指示は徹底的に巧緻で、悪意に満ちたものだった。
本作は、先に読んだ「キャッツアイころがった」でも活躍した、大阪府警の黒田・亀田両刑事の通称黒豆コンビが活躍する。大阪弁によるセリフのやり取りが緊張した中にもユーモラス。

 

 

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