ビジョン株主総会

ビジョンの2018年株主総会に行ってきた。
成長企業の割に出席者は10数人とこじんまりしていた。
Global Wifiでブレイクした会社だが、もともとはスタートアップ向けの各種業務サポートを長くやっており、ぽっとでのベンチャーと違い、経営基盤がしっかりしている印象を受けた。
佐野社長の説明もロジカルで浮ついたところがない。
約款変更について、インバウンド向けの民泊やライドシェア参入について質問したが、現状では、あくまでも事業の可能性を妨げないためで具体的な参入時期については答えられないとの回答だったが、わざわざ約款変更を総会にかけているのだから水面下ではたぶん動いているのだろう。
現在、中国人旅行者の民泊とライドシェアは、完全に水面下で行われているが、きちっと合法に展開することができて、同時に国が取締を強化すれば、GlobalWifiに続く新規事業として爆発的に成長するかもしれない。

リメンバー・ミー

ピクサー歴代のトップレベルの作品と比べるとさすがに見劣りするが、十分面白い。
メキシコの死者の日を題材に、音楽家になるために家族を捨てた先祖のため、音楽好きながら、音楽を禁止する一家に生まれた少年が、死者の国で既に亡くなった先祖と出会う冒険譚。
最初、登場人物が把握できず、中盤まではなかなか物語に入り込めなかったが、ラストで伏線を回収する構成は見事。
ポップで明るい死者の国は、メキシコの死生観なのか、斬新で良かった。

シェイプ・オブ・ウォーター

ギレルモ監督の耳の聞こえない女性と半魚人との異類婚姻譚。
この手の話は、虐げられた魔物を美化することで主人公側に当然のように感情移入させるものが多いが、本作では、嫌悪感を催す造形の半魚人と美形でないヒロインを配することで、こういったシチュエーションの時に、観客にきれいごとでなく本気で応援できますか、と問いかけているように感じた。
正直、自分ならこの造形の半魚人に好意を持つのは難しいと感じてしまった。

オルタード・カーボン

Netflixのドラマがなかなか面白かったので原作本を読んでみたが、ドラマ版の方が断然面白い。
原作本は翻訳のせいか、とにかく読みにくい。また、唐突に作品世界内の独自用語が使われるため話がわかりにくいのだが、映像になることでわかりやすくなっている。
また、原作との相違点も、ドラマ版の方がストーリーがきれいにまとまっているのだが、今後、続編を作るとしたら、ここらへんの改変が問題にならないのだろうか。

オルタード・カーボン(上)

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ブラックパンサー

インフィニットウォーのつなぎ作品として、あまり期待せずに観たが、最近のMCU作品の中で珠玉の出来。
メインキャラクターの、ブラックパンサー演じるチャドウィック・ボーズマン、後半敵のキルモンガーを演じるマイケル・B・ジョーダン、前半敵のユリシーズ・クロウを演じるアンディ・サーキスと、三人の演技が素晴らしく、特撮ヒーローものの完成度を引き上げている。
ストーリーはお約束の展開だが、熱い演出と俳優陣の熱演で、直球勝負が素晴らしい。

グレイテスト・ショーマン

実在した興行師、P・T・バーナムをモデルにしたミュージカル。
隠れるように生きてきたフリークス達を、サーカスという場で世に出すというのは、現在の価値観からは否定されるだろうが、当時の社会では画期的だっただろう。
アメリカでの評判はいまいちなようだが、ララランドの音楽スタッフが作曲演出した楽曲は素晴らしく涙が止まらなかった。