コンテナ物語

2022-02-27 15:37:35 | Book
Cから始まる20世紀最大の発明。それは、コンピューターではなくコンテナ。
規格化された長方形の箱に物を詰めて送る、そんな単純な発想が世界中の物流を変えてしまった。単に船の輸送効率を高めるだけでなく、港湾労働者の仕事を失くし、港を中心に作られた都市の姿を一変させてしまった。
世界中を結ぶサプライチェーンが無ければ、ソ連の崩壊も中国の急成長もきっと無かったのだろう。
コンテナを発展させた野心溢れる起業家が巨万の富を失い、安くなった商品で庶民が利益を得るのはなんという皮肉か。
付録の膨大な参考文献から、著者がどれだけ渾身の調査をしたのかがわかる。必読必至の渾身のノンフィクション。

 
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