小説 フレッシュプリキュア!

アニメの後日談。

アニメは面白くとも小説で読むとあまり面白くないのは、アニメーションに求められるストーリーと小説で求められるストーリーには違いがあるからなのだろう。

小説だとストーリーが単純で先が読める展開だと面白味がないが、アニメーションだと逆に複雑なストーリーにしてしまうと読者がついて行けないのかもしれない。

エヴァがつまらないのはアニメーションとしてはストーリーが複雑なせいで、もし、小説だったらそれほど違和感がないのだろうと思う。

小説 フレッシュプリキュア! (講談社キャラクター文庫) 前川 淳 講談社

 

レンヌ＝ル＝シャトーの謎

世の中には無駄に長い文章を書ける人がいる。

神々の指紋もそうだが、同じ話を繰り返す、大量の参考文献を引用する、膨大な固有名詞を登場させるという手法で、要約すると３０ページぐらいの文章を５００ページ以上に膨らませる手法は見事である。

本書を要約すると以下の通り。

イエスがマグダラのマリアと結婚していて、子どもたちがフランスに流れ、フランク族の王族と合流し、メロヴィング王朝を開いた。メロヴィング王朝がカロリング王朝に乗っ取られると、メロヴィングの子孫は南仏に逃れ、シオン団やテンプル騎士団に守られた。根拠は福音書の（独自）解釈と、プリウレ秘密文書（後に捏造と判明）である。

たぶん、イエスに子どもはいたのだろうし、その子孫が生き延びたとすれば、単純に血統を受け継いでいる人たちは何千万人もいるだろうから、家系を遡れば、イエスに辿り着くのは間違いないだろう。

正直、本作がなぜそんなにセンセーショナルだったのか理解できないが、（文章）量は正義なのかもしれない。

レンヌ=ル=シャトーの謎―イエスの血脈と聖杯伝説 (叢書ラウルス) ベイジェント,マイケル 柏書房