マグダラのマリアと聖杯

2021-04-23 11:07:24 | Book
「レンヌ=ル=シャトーの謎」と間違って借りてしまった。
うお座の時代からみずがめ座の時代になるとか、女性の時代が始まるとかを、聖書やアートに隠されていると称する事柄を自分の都合の良いように解釈する、著者の哲学を主張するための宗教本だった。

 
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コリーニ事件

2021-04-11 11:32:39 | Book
新米弁護士のライネンが弁護する殺人犯が殺したのは、幼少の頃に可愛がってくれた亡くなった親友の祖父だった。

ドイツの作品ということで、殺された名士の隠された過去が、どうせナチ絡みだろうとすぐに想像がついてしまい、ミステリー小説としての出来は良くない。

だが、本作で問うているのは、ドイツ刑法の改正によってナチの犯罪が追求できなくなってしまった法の瑕疵であり、本作の出版が問題提起となり法改正の動きが出たことが重要である。

本作はまさに社会派小説であり、小説の力を世に知らしめる金字塔である。戦後ドイツがいかに過去の問題に真摯に向き合ってきたかがよくわかる。日本の歴史修正主義者は、爪の垢を煎じて飲むべきであろう。

 
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機動戦士ガンダムF91―クロスボーン・バンガード

2021-04-08 09:37:22 | Book
映画原作本。
上巻はほぼ映像化されておらず、クロスボーンバンガード設立までの過程が書かれている。
本作を読むと富野監督は小説家よりも映像作家に向いていることがよくわかる。正直、たいくつな小説がアニメーションになると、信じられないくらい一気に躍動的で魅力的になる。
テレビシリーズ企画がポシャって映画として1クール分まとめた失敗作ということになっているが、逆にそのおかげで展開がダレずに面白くなっており、続きを描いたら、つまらなくなってしまったのではないかと思う。

 
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