遅ればせながら、カレル・チャペックのロボットを読んだ。
本作に搭乗するロボットは、今の機械製のロボットではなく有機的なホムンクルスといった存在だが、第二次大戦前にこのような作品が書かれたことに心底驚く。
２０世紀初頭のSF作家は未来を先取りした作品を数多く書いているが、今の時代のSF作品にそういう作品があるのだろうか。１００年後の未来はどうなっているのだろう。
 | ロボット (岩波文庫) カレル・チャペック 岩波書店 |
新型コロナを収束させるには、集団免疫を付けるか完全封じ込めの二択しかない。
１．集団免疫
１－１．自然感染
１－２．ワクチン
２．完全封じ込め
２－１．感染者０まで毎日全数検査
２－２．感染者０まで都市封鎖
しかしながら、
１－１．自然感染
⇒国民の半分が感染し、５０万人死亡
２－２．感染者０まで都市封鎖
⇒ヨーロッパ諸国の結果を考えると実現不可。
なことから選択肢としてありえず、
１－２．ワクチン
２－１．感染者０まで全数検査
のいずれかとなる。
２－１．感染者０まで毎日全数検査
を実現するには、検査方法の抜本的なインベーションが必要だが、現状、それを可能にする方法はない。
よって、
１－２．ワクチン
以外に有効的な方法はない。
日本政府は、ワクチン接種以外で収束は不可能なこと、行動制限はあくまでもワクチン接種するまで医療崩壊を防ぐ最低限以上は行わないことを明確にすべきである。そこを胡麻化しているから、いつまでたっても堂々巡りの議論が続いている。
また、自称専門家も揚げ足取りは百害あって一利なしであり、さっさと専門家の称号を返上すべきである。
とても優れたドキュメンタリー作品だった。
ハリウッド黄金期前の黎明期では、スタントウーマンや女性監督が数多くいたが、映画が金になることがわかって男たちが押し寄せてきたなど、興味深いエピソードがてんこ盛り。
こういう裏方の存在が、ハリウッドの強さだろう。
いったいどうやって、前作で死んだスティーブを登場させるのだろうと思ったが、なるほどと納得のストーリー。
物語の展開はとても面白かったが、ラストバトルが今一つ。敵が今一つで、前作やDCユニバースほどの爽快感が無かったのが玉に瑕。敵が中盤の方が魅力的なので、最後のパワーアップでダイアナに造形を似せるとか、もうちょっと、どうにかならなかったものか。
コロナ禍で急遽出版された、チャペックの戯曲。
突如流行った伝染病、とある一人の医者が特効薬を見つけるが、その医者が治療するには条件があった。
独裁者よりも怖い大衆の存在など、昔も今も人間は変わらない。
 | 白い病 (岩波文庫) カレル・チャペック 岩波書店 |
オデッセイとして映画化された「火星の人」のアンディ・ウィアーが贈る月面を舞台にしたハードSF。
わざわざ月面に基地を作るとしたらその理由は何だろうという視点で、富裕層向けの観光基地と、そこで働く人々を登場人物とした点がリアリティがあり、「火星の人」で見せた豊富な科学技術の知識を散りばませた優れたSF作品となっている。
ストーリーは面白いが、主人公のキャラがとにかくイライラさせて感情移入しにくく、火星の人ほどの読後感の良さが無かった。
 | アルテミス 上 (ハヤカワ文庫SF) アンディ ウィアー 早川書房 |
