何を言いたいのかさっぱりわからないぐだぐだと無駄に長い文章と、こちらの知識不足が相まって、読了したが得るものは少なかった。
・自然を探究する自然科学があるように、人工物を探究する人工物科学があるのではないか。
・人工物と自然の違いは、自然はただ現象(ルール)に従っているだけだが、人工物には目的があることである。
・複雑なシステムは階層になっており、下の階層は無視してよい。Ex.人間を理解するのに細胞を理解する必要はない。分子化合物の理解に素粒子を理解する必要はない。
・人間の能力には限界があり、最適解は見つけることができない。よって、満足解(一定量の効能がある解)を見つけることが重要で、満足解を見つけた時点で意思決定される(してよい)。
等がずらずらと述べられており、結局、何が言いたいの? という感じだった。当時の経済学の分野では人間は合理的というのが前提で、最適解ではなく満足解で人間は意思決定するという考えが斬新だったようだ。
wikipediaで作者を調べると、著者は初期の人工知能の研究者だったようで、人工知能を実装するにあたって、壁になったことや解決手段をまとめたもののようだ。