魔よけ物語

2022-12-27 14:25:06 | Book
砂の妖精から始まる三部作完結編。
サミアッド再登場だが、一作目ラストにより子どもたちの願いを叶えることはできず、サミアッドは傍観者的立場になる。
魔よけの力により過去や未来にタイムトリップするのは、作者と交流のあった同時代のH・G・ウェルズのタイムマシンに影響を受けたのだろうか。子どもが時間旅行する初の児童文学書だと思われる。
旅行先が実在のエジプトやバビロンだけでなく、アトランティスや未来のユートピアにも行くというところが面白い。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

2022-12-16 16:36:55 | Movie
ハイフレームレート3Dにて鑑賞。
なめらかで圧倒的な映像美と、自然な3Dで、まさに映画史上最高のクオリティ。特にハイフレームレートが、なめらかさにおいて最近のPCゲームに負けていた映画が、プリレンダリングCGのクオリティとドルビーシネマの表現力と結びつき、特別料金を取るだけのことはある。
一方で残念なのは、すかすかのストーリー。3時間後越えとは思えない内容のなさ。ナビとアバターのハイブリット、ナビに育てられた人間の子ども、蘇ったクオリッチ、あらたに派遣された女性司令官など、魅力的な設定が盛りだくさんにもかかわらず、どれも消化不良。これだけ長時間の作品で続編ありきで作るなど、客を舐めている。
公開初日、丸の内ピカデリーの初回にもかかわらず、ガラガラだったのは、きっと失敗作感が醸し出されているせいなのだろう。ジェームズ・キャメロンは映像演出だけやって、ストーリー作りは他者に任せた方がよいのでは。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火の鳥と魔法のじゅうたん

2022-12-13 14:51:54 | Book
砂の妖精の続編。どこにでも行ける魔法のじゅうたんと火の鳥が登場する。
前作ほどのアイロニーはないが、願いがすんなりと叶わないところは引き継いでおり、くすっと笑える良質な児童文学書。

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする