シグマフォース外伝、軍用犬ケインとハンドラーのタッカーの第二弾。
チューリングが死ぬ前に残したAIのアルゴリズムを搭載したドローンによる政府転覆を目論むメディア王と戦う。
AIがあまりにも万能すぎて自動学習で情報収集から偽情報拡散まで出来る割には、主人公チームによってあっけなくやられてしまうといういつものパターン。
「イミテーション・ゲーム」でもそうだったが、情報処理のイノベーションをわかるように説明するのは難しい。ハードウェアであれば物があるから、その分野の専門家でなくとも素人目にもわかるが、ソフトウェアはブラックボックス的な理解しかできないため、直感的にその発明の前後で何がかわったのかがわかりにくい。結局、チューリングの凄さはわかる人にはわかるが、わからない人にはわからないという説明の難しさを本作でも解決できていない。
ジェームズ・ロリンズ グラント・ブラックウッド
竹書房
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