モーセの災い

2018-10-31 23:57:14 | Book
いつものシグマフォース・シリーズ。書く方も惰性だろうが、読む方も惰性なので、お互い様。前作のイブの迷宮の方が人類史の進化の絡みがあって面白かった。
本作は、特殊な細菌によるパンデミックがテーマで、過去にも同じような話があった気がするが、どの話だったか全然覚えていない。
本作で語られるウンチクで、電気を食べる細菌というのが実際に存在するというのは面白かった。

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20億の針【新訳版】

2018-10-27 19:44:31 | Book
昔読んだことがあるが、新訳版が図書館にあったので借りて読んだ。
訳が新しくなっていても、さすがに今読むと古さを感じてしまう。
結局、当時の世界の人口20億から犯人を探すのではなく、故郷の島に住んでいる身近な人間の中から探すというのが、いまいちスケール感を感じられないところ。

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ゲームの王国

2018-10-19 14:02:55 | Book
上巻はクメール・ルージュの勃興から権力奪取後の恐怖政治、下巻は近未来のベトナムを舞台にした脳波コントロールを題材にしたSFなのだが下巻がつまらない。
エヴァばりの意味不明な言葉を散りばめることでかっこよくみせるという陳腐な演出と、歴史・ミステリー・SFがちぐはぐに組み合わさり、ストーリーに面白さがない。
主人公2人の設定は面白いのだが、肝心の主人公達が全く活躍しないというのが意味不明。

ゲームの王国 上
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あずかりやさん

2018-10-13 19:11:45 | Book
評判が良かったので読んでみたが、大人の絵本といった感じで、小説に日常生活では味わえない物語を期待する自分としては、正直物足りない。
連絡の構成を生かして、もう少し各話のつながりを強くして、一冊全体を通して大きな話となっていれば、もっと面白くなりそうだが。

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サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい

2018-10-12 11:38:25 | Book
今後はやりそうな個人M&Aのすすめ。
この本で対象とするようなサラリーマンは、経営企画室とか各部署の部長クラスのいわゆるアッパーマネジメント層であり、一般サラリーマンではないし、役員報酬1000万を超えるような会社はそう簡単には見つからないだろう。
また個人M&Aを起業と比較しているが、上場を目指す企業の起業をするのは大変で、零細会社の個人M&Aは容易だという結論は違和感がある。上場を目指さずに単純に食べていくだけの個人事業であれば、わざわざ個人M&Aをするよりも容易であろうし、個人M&Aで買った会社を上場まで持っていくのは、起業して上場するのと同じぐらい難しいだろう。


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侍女の物語

2018-10-10 08:41:59 | Book
近未来、環境汚染で子供が生まれなくなったアメリカでクーデターが発生し、宗教独裁国家ギレアデ共和国が誕生する。ギレアデ共和国では、子供を生む道具として、子供のいない支配層の高官に、子供を生んだことのある女性(子供を生む能力があると認定された女性)を侍女として提供する。
ディストピア小説でありフェミニズム小説であるが、あまりフェミニズム臭がしないので読みやすい。
現実に少女を集団で誘拐するイスラム国のような集団がいることを考えると、こういう体制ができる可能性や過程や防止策をまじめに考えたほうが良いように思う。

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クワイエット・プレイス

2018-10-01 18:16:46 | Movie
大きな音を立てると怪物に殺されるというシチュエーションホラー。
ホラー特有のバカバカしさやコメディ要素が全く無く、シリアスでエモーショナルなストーリーとホラーを組み合わせるという新しいジャンルを作った意欲作。
物語中盤の音を立ててはいけないという縛りの中での出産シーンと、終盤の家族愛の見せ方がうまい。
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クレイジー・リッチ!

2018-10-01 18:10:43 | Movie
アメリカで大ヒットのアジア系の俳優はスタッフで作られたハリウッド映画ということで観てきた。そこそこ良くできてはいるが、めちゃくちゃ面白いというほどではなく拍子抜け。
普通の女性が金持ちの跡継ぎと結婚し、経済ギャップや嫌がらせに合いながら幸せを掴むという、ありきたりの話で、舞台をシンガポールにしているので、シンガポール観光ムービーとしては面白いが、ストーリー自体に新しさがなく、2時間超えの上映時間ということもあって途中で飽きた。
本作では、シンガポールの中国人とアメリカ育ちの中国人の文化的ギャップ、経済格差のギャップの2つが焦点なのだが、どちらもうまく描かれておらず、消化不良だった。
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永遠の始まり

2018-10-01 18:00:53 | Book
ケン・フォレットの20世紀三部作の最終章。ベルリンの壁建設から崩壊までの冷戦下のアメリカ・ヨーロッパ・ソ連を舞台にした物語と、最後のエピローグがきれいにまとまっている。
巨人たちの落日から通して読むと、20世紀は共産主事の実現から終焉という壮大な社会実験の時代だったことがよく分かる。
欧米視点から見ると共産主事は失敗したことになっているが、中国の急成長が未だに続いており、このままいってアメリカを抜くようなことになったら、共産主義は失敗したことになるのか、そもそも、今の中国は共産主義なのか資本主義なのか、それとも新たな経済モデルなのか。
結局の所、欧米人はなんだかんだで欧米が世界の中心だと思っているから、この20世紀三部作も中国及びアジアは無視されているわけだが、日本や中国は欧米とは政治的経済的に違った仕組みをもっているわけで、ここらへんを冷静に分析できたら新しい知見が得られそうではある。

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アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

2018-10-01 17:56:59 | Book
ビットコイン関連本は多数あるが、元日銀職員が執筆という点がユニークで、世界各国の中央銀行が仮想通貨の実験をしていることや、中央銀行が仮想通貨を発行することでどのようなインパクトが社会に生じる可能性があるかを論じている。


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