2024-02-29 15:47:26 | Book
アイスランドの湖畔で首つり自殺した女性。しかし、女性の友人は、彼女は自殺などしない、そして、生前に霊媒師の元へ行っていた時の録音テープをエーレンデュル刑事に渡す。
いわゆるフーダニットものではない、刑事と同じ目線で捜査をして段々と真相がわかる社会派ミステリー、エーレンデュルシリーズ第6弾。
このシリーズは、特段面白いとは思わないのだが、なぜか読んでしまうのは、舞台がアイスランドという特殊な設定のせいなのだろうか。日本だと、北欧のイメージが良いが、アイスランドもまた病んだ社会で、世界中どこの国も問題を抱えているのは同じなのだと思う。

 
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マダム・ウェブ

2024-02-28 13:30:06 | Movie
マーベルズはスルーしたが、予告編で惹かれたので鑑賞。
予知能力しかない主人公が、スーパーパワー(というほどでもない)を持つヴィランと戦うという設定は面白い。
一方で、3人の将来のスパイダーウーマンが全く活躍しない、未消化の設定など、続編ありきの作品のようでいて、マーベルお約束の次作映像はなく、単発なのかシリーズものなのか、立ち位置がはっきりしない点が大きくマイナス。
シリーズ前提は食傷気味なので、もうちょっと単体作品として楽しめるようにして欲しかった。
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哀れなるものたち

2024-02-14 18:39:24 | Movie
映画は技術だということを再確認させる大人向けのアーティスティックな作品。
技術といっても、単に特撮というだけでなく、俳優の演じる技術、不快でありながら印象的な劇伴による巧みな演出など、同じような物を作れと言われてもまず作れないだろう。
スチームパンクとゴシックホラーが融合した、近未来的でありながら一昔前のヨーロッパを、記憶を失ったエマストーン演じる主人公が、彷徨いながら成長するロードムービーだが、観ている人間の頭を揺さぶりまくる。
劇中で主人公に翻弄されるキャラクターは、まさしく固定観念に囚われている観客のメタファーなのだろう。
常識破りの行動で周りを振ります主人公が、成長して学と良識のある人間になっていくのは、人が成長することで得るものと失うものを巧みに描いている。
とにかくすごい作品で、エマストーンという不出の女優がいなければ創れなかっただろう。
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007/カジノ・ロワイヤル

2024-02-14 12:09:47 | Book
007シリーズの映画は何度も見ているが、原作小説を始めて読んだ。
映画は原作とは全然違うのだろうという先入観があったが、原作にかなり忠実に作られていることに驚いた。
もちろん時代背景も違うので相当な脚色はしているが、裏切りに満ちた非情なスパイの世界の描写は、小説も映画も共通している。

 
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十角館の殺人

2024-02-01 01:31:34 | Book
昔読んだはずだが、全く内容を覚えていないので再読した。
そして、やはり、日本人のミステリーは合わないということを再確認した。
自分が面白いと思った作品は、時間が経っても内容を覚えている。忘れてしまったということは、残念ながら面白くないと思ったからで、これは感性の問題なのでどうしようもない。
そもそも、名探偵が非現実的な事件を解決するという構造が、日本を舞台にするとどうやったってリアリティを感じないが、舞台が19世紀のイギリスだと、現在自分が置かれている環境と距離があるがゆえに受け入れることができるのだろう。

 
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