新米機長による、成田からニューヨークまでのフライトを、査察機長によりチェックされる。ただそれだけの話しで、フライト中にハイジャックが起きるわけでもなく、たんたんと普通のフライトが描かれるだが、機内食が足りなくなったり、雪雲が近づいてきたりと、普通の問題を普通に解決する過程が、緊張感とリアリティがあり面白い。
突飛な事件を用意しなくとも、日常を描くだけで緊張感のある小説になるというのが不思議だ。
突飛な事件を用意しなくとも、日常を描くだけで緊張感のある小説になるというのが不思議だ。
査察機長 (新潮文庫) | |
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