年度替わりの4月1日にもダイヤ改正。
3月中下旬のダイヤ改正は自治体との調整を要しないもの、4月1日は自治体との調整を要するもの、という感じ(かなり大雑把な書き方ですが)。
その前の3月24日にも、先日お知らせした通り新宮町の「マリンクス」でダイヤ改正が行われ、(山いらず線ではなく)「山らいず線」の的野~寺浦間のルート変更、「相らんど線」の一部(の中のさらに一部)がふれあいの丘地区に乗り入れ。
また、「JA立花支所前」が「千田」に改称され、西鉄の「135番」時代以来20年以上ぶりに「千田」の名称が復活(ただし、今回登場する「千田」の位置は、旧「22番」の「原上」バス停の場所)。
冒頭の画像は、昭和バスの「姪浜駅~マリノアシティ福岡線」の廃止の告知。

マリノアシティ福岡の営業終了以降も細々と運行を続けてきたが、このタイミングで廃止に。
百年公園や片峰地区などと同じく、駅と目的地の間の“棚ぼたエリア”であった小戸地区については、「なぎさ号」のルート変更によりカバー。

昭和バスの悲願でもあった姪浜駅への乗り入れは、ここで一旦終焉を迎えるが、マリノアシティ跡地に新施設ができた暁には復活も有り得るかも。
宗像地区では、
・平日朝に2本だけ運行されている「75番」の泉ヶ丘→赤間営業所
・日曜に1本だけ運行されている「公園前」経由の「赤間急行」
・平日朝に1本ずつ運行されている日の里循環の「15番」「16番」
・平日朝に1本だけ運行されている赤間駅南口→3号線→朝野第二の「8-4番」
・平日朝に1本だけ運行されている朝野第二→自由ヶ丘七丁目→赤間駅南口の「8番」
が全て廃止に。
現状でも本数としてはごくわずかで、廃止は織り込み済みだった感が強いが、西鉄の路線が消えるエリアとしてはそこそこ広範囲。

消されたものも含め16個の地名が出てくる赤間営業所の看板だが、実際に行ける場所はごくわずかで、行けない場所のほうが多い。
なお、「75番」の赤間営業所行きは、天神でも結構な頻度でお目にかかれます(1回につき数秒間ですが)。

「筑豊特急」は、烏尾峠経由がなくなって、筑豊遊園、糸田口が廃止。
福岡から田川にいくのに八木山峠も烏尾峠も超える必要がなくなりアクセスは改善しているのに、バス路線のネットワークは衰退していく現状を、西鉄のCMソングを、後藤寺バスセンターから出る福岡や小倉行きのバスを思い浮かべながら創った井上陽水氏はどう思うでしょうか。
二日市地区では、「2-1番」山口~平等寺間が廃止。
また、西鉄下大利駅~西鉄二日市を結ぶ「22番」は、下大利駅~平田間が廃止となり、平田~西鉄二日市間のみに短縮。
もともと、西鉄下大利駅~福農前間で運行を開始した「22番」だが、(ほぼ)その後に延長した部分がメインに。
南ヶ丘四角と平田の間にある「22番」のみが停車する「緑ヶ丘」は廃止となり、ここ最近の記事で何度か触れた“バス利用者はそこそこ居ても、他バス停まで歩けばなんとかなるところ”の厳しさを表しているとも言える。
今回、西鉄二日市から平田までが残ったので、以前に触れた“いい働き”はどうにか維持される。
下大利駅にやってこないのであれば、もはや「22番」という番号ではない気もするが、西鉄二日市にやってこなくなってもずっと「4-1番」、飯塚にやってこなくなっても「24番」、博多にやってこなくなっても「40番」、天神にやってこなくなっても「20番」…だったりするので、行先番号とはそういうものだという割り切りが必要(笑)。
(つづく)