なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

まあまあの日直

2015年04月29日 | Weblog

 今日は日直で出ていた。内科の入院はBPPVの高齢男性のみだった。内科クリニックから、昨日から腹痛・腹部膨満が続く60歳代男性が紹介されてきた。虫垂切除術後・臍ヘルニア術後の既往がある。腹部単純X線できれいなニボーを認めた。腹部造影CTでは回腸末端で腸管壁肥厚を認めて、周囲の脂肪織の炎症像が軽度にあった。腹水が少量あるが腸間膜リンパ節の腫脹はない。日直の外科医に見てもらたところ。術後癒着性イレウスでないとも言い切れないが、回腸の炎症が原因ではと言われた。ただ発熱はなく、下痢はない(昨日から排便がない)。その部位で回腸は閉塞しているのかというと、そうも見えない。結局、外科で入院してもらうことになった。

 外科では、20歳代女性が新幹線の駅で線路に落ちたと救急搬入された。台湾からの旅行者だった。ホームで写真を撮るのに夢中になって線路に落ちてしまったそうだ。肋骨骨折(ヒビがはいった程度に見える)があって、気胸になっていた。外科医が胸腔ドレーンを入れて入院となった。外科では胸部打撲の高齢女性、やはり胸部打撲で肋骨骨折と軽度気胸(経過観察)の女性も入院したので忙しそうだった。

 地域の当番医の先生が小児科は診ない先生なので、小児科の受診が多いかと予想したが、喘息発作などで5人くらいの受診だった。神経内科に認知症で通院している70歳代男性が喘鳴・咳で受診した。発熱はない。喫煙歴があり、COPDの感染症併発による増悪かと思われた。胸部X線・CTで気腫性変化は目立たず、粒状影が多少あるくらいだった。白血球数が増加してCRPも5だった。酸素飽和度は正常域。点滴中、家族が付き添っていないと動いてしまう。気管支肺炎としてセフトリアキソンの点滴静注とステロイドを少量(デカドロン(1.65mg)入れて、抗菌薬内服で外来治療とした。連休に入るので、明後日に外来で診て、治りが悪ければ入院治療の方針とした。

 病棟ではS状結腸癌・多発性肝転移の76歳女性が食欲がないと連絡が来た。まるっきり食べられない状態ではないはずだが。点滴を追加して経過をみることにした。

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