なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

SGLT2阻害薬の適応

2015年04月15日 | Weblog

 今日は内科再来を診ていた。内科クリニックの紹介で60歳代女性が糖尿病で通院している。 体重が80Kg台で推移している。DPP4阻害薬・メトグルコ1500mg/日・SU薬の組み合わせでは改善せず、DPP4阻害薬をGLP1作動薬に変更した。さらにあまり使いたくはなかったがランタスを加えた。当初嫌がっていた注射も、教育入院中になじんでくれた。それでもHb1cが10%台から11%台に上昇した。

 入院時はあまり処方を変えずに食事療法だけで結構血糖は改善していた。また入院するかと聞くと、どうせ退院すると血糖が上がるから意味がないという。食事はもともと好きなように過食していて、入院治療したことから多少の自覚は出たものの、頑張ってくれそうもない。エネルギー制限がダメならば、糖質制限でいきたいが、甘いものが大好きだった。夫も糖尿病で通院していて、妻がきちんと治療しないと注意すつので治療中断はしない。

 今日のHbA1cは10%に戻っていた。目標の7%はまだまだ遠い。紹介されてから2年くらいになるが、市場いいいい時でHbA1cが8%台だった。インスリン強化療法は受け入れないし、行っても過食+インスリンでよけいに体重が増えそうだ。

 やはりここはSGLT2阻害薬だろう。新薬は1年たって長期処方ができるようになってから使用する方針なのでまだ使っていなかった。そろそろ最初に出た薬が長期処方できるようになるので、この患者さんで使い始めたい。

 60歳代男性は、夕食のご飯(米飯)をやめて2か月で4Kg減量した。DPP4阻害薬・メトホルミン・少量のSU薬という組み合わせで、もともとHbA1cが6%台後半なので血糖コントロールは良好な方だった。それが今日はHbA1cが6.2%と下がっていた。体調は悪くないという。もう1回同じ処方で継続して、できればSU薬を今の1mg/日から0.5mg/日に減量して中止したい。

 夕食はおかずが多いので、米飯を抜くことはそれほど苦痛ではないそうだ。ただ、朝食と昼食はあまりおかずがないので糖質制限にすると食べるんものがなくなってしまう。

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