なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

癌は何種類あるのか

2013年01月09日 | Weblog

 昨日消化器科科医と相談した症例。60歳台男性が、健診の便潜血陽性で外来を受診した。直腸指診で腫瘤を触知できた。潜血というより血便そのものだった。内視鏡検査で生検して腺癌だった。術前検査として胸腹部CTを施行すると、右肺に転移ではなくて原発性肺癌と思われたる腫瘤があり。、縦隔・肺門リンパ節が多数腫脹していた。両側副腎と肋骨にも転移があった、当院で気管支鏡ができないので、がんセンターの呼吸器科へ紹介しようということになっていた。ところが、その患者さんが夕方に吐血で救急外来を受診した。上部消化管内視鏡検査で胃に腫瘍があった。周堤が粘膜下腫瘍様で、原発でいいのか、肺癌の転移なのかわからない。年齢的にはできるだけの対応をしなければらない。治療は困難と思われるが、それでもがんセンターなどの専門病院から説明してもらわないと患者さんと家族が納得しないだろう。少し落ち着いたら外来へ紹介だが、このまま病状が悪化するかもしれない。

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