なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高齢者の両側肺炎

2013年01月03日 | Weblog

 1月1日内科当直だったが、日直の先生から引き継いですぐから、救急外来受診が続いた。70歳台女性が肺炎と言われたといって受診した。12月27日にかかりつけのクリニック(高脂血症・骨粗鬆症で通院)を受診して、総合感冒薬を処方された。症状が続くので、元旦に当番医の内科医院を受診して、普段ならば電話で連絡してくる先生だが、直接受診するようと言われたらしい。当番医の終了間際に受診したので紹介状を書くのが面倒だったのか、紹介しようとして断られるよりは直接患者さんに行ったもらう方がいいと考えたのかはわからない。

 右肺に浸潤影が散在していて胸水が貯留していた。左肺にも右よりは軽いが浸潤影と胸水がある。白血球数が29000でCRPは3だった。37℃台の発熱があったが患者さんは熱に気付かなかったという。結核の可能性も考えたが、なにしろ痰が出ない。通常ならは、高張食塩水吸入とか胃液採取にいくところだが、続々と患者さんが受診していて余裕がなかった。酸素飽和度は92%(室内気)で数日当院で経過をみることはできそうだった。とりあえず入院として、抗菌薬を開始して休み明けに再検して、改善しないときは呼吸器科のある病院と交渉することにした。

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