なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

なんとかもっている

2013年01月24日 | Weblog

 一昨日脱水症・高ナトリウム血症で入院した87歳男性は、意識障害が回復せず、呼吸状態も変わらずに経過している。尿培養でMRSAが単独で検出された。FOMやMINOにも感受性があるので、外来型のCA-MRSAのようだ。褥瘡感染もブドウ球菌か連鎖球菌が想定されるのでバンコマイシンを使用することにした。相当な脳萎縮があり、そこに高度の脱水症が加わったので、脳細胞障害は相当きているのだろう。まさに低空飛行状態だ。

 やはり一昨日に、前日からの発熱・咳で受診した86歳男性はインフルエンザだった。アリセプトを以前から使用されている。イナビル吸入が難しそうなので、タミフル内服とした。発熱は軽快したが、今日は嘔吐と下痢で食事摂取ができず、もともとシルバーカーを押してやっと歩行している人なので、まったく動けなくなってしまった。息子たちに連れられて受診した。点滴を継続する必要があり、入院とした。胸部X線で右肺に浸潤影が疑われた。炎症反応もインフルエンザだけにしては高く、肺炎を併発している可能性がある。

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