此身常放在間処、栄辱得失、誰能差遺我。
此心常安在静中、是非利害、誰能瞞昧我。
此の身を常に間処に放かば、栄辱得失も、誰か能く我を差遺せんや。
此の心を常に静中に安かば、是非利害も、誰か能く我を瞞昧せんや。
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「身はゆったり、心は静かに」
この身をいつもユッタリした処に置くことが出来れば、世間の栄辱や損得で以って、
誰がいったい私の身を追いやることができようか。
また、この心持ちをいつも静かな状態に落ち着かせておくことが出来れば、
世間の是非や利害で以って、誰がいったい私の心を騙し晦ますことができようか。
暑い日がことのほか続きましたが、その後は実に穏やかな日和です。
私の言い方をすれば、色んな嫌だった思い出を巡らすのが、実に損なことだと思えるくらい。