八戸名物と言えば「いちご煮」。新鮮なアワビとウニを熱いお湯をかけて紫蘇を添えただけの贅沢な一品です。ですが旬は夏でいつでも食べられません。それに地元の人は「ひっつみ」という郷土料理を愛しています。これも冬の寒い時期に食べると素朴で温もりがって心和むお汁です。では年中食べられて名物として売り出すには何がいいだろうと地元の人たちが考案した観光客相手の村興し商品が「せんべい汁」なのです。南部せんべいを料理にしてしまったのです。ですから歴史は浅く、大人の人は子供の頃はなかったと言います。どうせ企画物で大したことはないだろうと思いきや実は侮れない名品だと僕は密かに思っています。このお店では、出汁は「きんき」と「鶏肉」が基本で塩コショーはしているものの味はしっかりしているし、さっぱり感もあるので万人向けの汁物ではないでしょうか。裏の裏の名産物???と呼びましょうか。B級グルメとくくってしまえばそれまでですが、どこか不器用でいつも割に合わない役を演じてしまいがちな土地柄を反映していて、個人的には応援したくなる料理です。さて、写真は南部せんべいを鍋に突っ込んでいますが、お店の人には「細かく割って入れて下さい。」と注意されました。お菓子の南部せんべいは溶けてしまうのでせんべい汁用に少し硬いものを使っているそうです。お店によっても多少出汁が違うそうですからお好きな方は食べ比べしてみらたらどうでしょうか。
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