スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

千葉 稲毛浅間神社の節分

2015年02月03日 | 文化/歴史/技術
節分と言えば豆まきなのですが、最近は恵方巻きのほうが目立ってきました。七つの具材で構成された海苔巻きを今年の恵方に向かって無言で食べつくすと幸福になるという習慣なのですが、ロールケーキまで出てきて本来の意味がどこかへいってしまいました。しかし、この現象は、日本の誇るべき能力と言っても良いのではないでしょうか。外来の文化をねじ曲げるだけでなく自国の文化・慣習だって容赦しないのですから。今日は千葉へ来ました。千葉の湾岸はJR総武線、JR京葉線、京成線と平行に走る路線が三本あって、稲毛の言葉がつく駅は三つあります。その稲毛には富士山信仰で有名な稲毛浅間神社があります。二月三日は恒例行事の豆まきがあると聞いて出かけることにしました。どの駅からも歩いて行けます。初めて訪れたのですが、印象としてはまるで公園のようでした。(後から調べたら稲毛公園の中にある神社でした。)16時から始まるというので30分前に到着すると、すでに人だかりができていました。待つこと一時間。一時間ですよ。16時くらいから社殿の中で、何やら神職の方々が入れ替わり立ち替わり忙しく動いているのがガラス越しに見えました。そのうちに神楽の音に合わせて、赤鬼と青鬼を退治する演舞が始まり盛り上がってきます。気付くと境内には人がぎっしり集まっていてごった返していました。僕は、適当に豆を投げるだけのものと思っていたので、伝統芸能が鑑賞できたのはラッキーでした。説明が何もないので話の前後が不明なのは残念です。多分、地元の議員衆と神主だと思われますが、ビニールパックに入った豆を熱気に包まれた群衆の中に投げ込み出すと、豆の奪い合いが始まりました。これが結構大変なことで、もみくちゃになります。紙袋を頭上に広げるオバちゃんも大勢いるし、小学生の男の子は下に墜ちた豆を拾いまくりたくさん手に入れていました。おそらく全員に行き渡る数ではないように思います。僕はなんと三つも手に入りました。運がいいのでしょうか。無理せず向こうからやって来たようです。久しぶりに興奮して楽しんだところで思い出すのは、僕の地元では嫁入りの菓子拾いです。子供の頃、近所でお嫁に行く人がいると、自宅を出る時に家の屋根に登った親族が見物客にお菓子を投げる習慣があるのです。喜び勇んでお菓子拾いをした記憶があります。童心を思い出してパックの豆を見ると一つ当り券が入っていました。懸賞は海苔でした。ありがたい海苔です。

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