スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

東京 戸越 戸越銀座温泉

2013年10月10日 | 温泉
東京都内でも温泉はあります。温泉・・・。温泉じゃなくてそれ銭湯だろう。まあ、そんなところです。銭湯は日本人の心の故郷。人情豊な下町の住民の憩いの場であり、心を通わす社交場と化す言わばパブリック・サロンなのです。東京都内にどれだけ銭湯があるのかわかりませんが、中には温泉を導入しているところもあります。戸越にある戸越銀座温泉は、リニューアルされて生まれ変わった銭湯です。僕はデザイナーズ銭湯と呼びたいです。その証拠はここへ来ればわかると思います。元々は「中の湯」という銭湯だったのが、一度は休業した後に天然温泉を堀って再開し、現代建築と昔懐かしい銭湯文化の融合を図ったデザインが素晴らしいのです。シンプルで機能的であるし、座る場所がいたるところに確保されていて狭い空間を上手に生かしています。それに何といっても壁画が良いです。銭湯ペンキ絵師の中嶋盛夫氏作画の富士山が素晴らしいのです。スペースの半分は師の絵ではなく、現代美術作家の絵が描いてあり、まさしくレトロモダンな銭湯なんです。僕はそんなことつゆ知らず、新幹線で帰る前にさっと一風呂浴びようと思って来たせいで感動が大きかったです。天然温泉は、東京湾沿岸ではポピュラーな黒褐色のあの湯です。見た目真っ黒で掌ですくうと赤く見えるあの温泉でした。成分は、ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉で鉄分が少し含まれています。肌には優しいので、湯上がりはさっぱりして江戸っ子気質によく似合う温泉ですね。入泉料は銭湯統一価格の450円ですから、気軽に温泉が楽しめるとあって、15時のオープンから大人気でお客はいっぱいでした。和気あいあいとしていて、老人の比率が高いけど、皆さん互いに話しかけ合って友達同士のようです。オープンと同時に入り、入場券を買って受付に渡すとタオルを渡されました。450円の入泉料にタオルのサービスは行き過ぎではないかと思っていたら、帰り際にポスターを見つけて、本日10月10日が銭湯の日だと知りました。その記念に今日は「ラベンダー湯祭り」を開催していたのです!タオルは、東京都浴場組合からのプレゼントでした。「はあ?」そう言えば階段を上がった半露天の湯船には薬草らしき包が浮かべてあっていい匂いがしていました。ラベンダーの香りだったんだ。・・・気が付かなかった。とにかくお勧めの銭湯です。戸越銀座商店街の一角にあるのも何とも言えず情緒があります。銭湯万歳!

戸越銀座温泉 公式サイト
コメント (2)
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