１０００円ワイン通信 ～カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ ダブルッツオ ２００７

最近、人気のワインです。と、お店の方に説明を受けてピンとこなかった僕です。某連載コミックに登場するワインはこのところ人気がうなぎ登りで、そう言えば大抵のリカー・ショップでは、「○の○で紹介されました。」と張り紙までして広告を打つのが当たり前になってきました。にわかワイン通がはびこるようになったのは、この作品によるところが大きいかも知れません。僕はあえて読んでいないのでピンとこなかったわけです。ワインショップの店長も「僕の好みとは違いますね。」と素人に一線を引くような発言がありました。「カサーレ・ヴェッキオ　モンテプルアチーノ　ダブルッツオ　２００７」はイタリアの赤ワインです。値段は１８９０円。お手軽な価格ですね。そのお手軽な価格に似合わない実力を兼ね備えているところが人気がある所以です。興味本位で購入し飲んでみて、コストパフォーマンスは相当良いと僕も思いました。葡萄の種類はモンテプルアチーノ１００％。しかも１本の樹に８房つけるところを２房に制限して育てることや、発酵にステンレスタンクを使い、熟成はフレンチオークの新樽を使うなどユニークなワイン作りをしています。２房に限定してるからダブルッツオなんでしょうねえ。色は濃く、ボディのしっかりした舌触りだけでもこれが１０００円台で手に入るなんて信じられません。噂通りでした。余韻も長いので、高級ワインと間違えてしまうとどこかで言われてそうです。断然、肉料理が合います。豚肉のソテーと食べ合わせてみたら良かったです。冷やし過ぎたためか香りが弱く感じました。飲み易くて欠点がないワインだとは思ったのですが、味は奥行きがないような印象もあります。でもこれ以上何もかも良かったら逆に変かも知れませんが・・・。飲食店で出したら５０００円くらいでしょうか。高いワインが売れなくなるので出したくないのかな。