スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

下呂 岩屋ダム

2008年10月19日 | 文化/歴史/技術
ダムが見たくって出かけたわけではありませんでした。ダムなんて興味なかったし、そんなことより今日の外出は目的がありました。第一の目的は滝でした。岐阜県下呂市金山町には四つの滝と呼ばれる滝があります。横谷峡には「白滝」「二見滝」「紅葉滝」「鶏鳴滝」が密集しているので、滝の写真を撮りに行ったのです。滝の写真は年賀状に使うつもりです。先日も「奥入瀬渓流」も撮影したのでその中からいいのを選ぶつもりです。東海環状自動車道、富加関I.C.から飛騨街道を北上し、国道41号経て国道256号に入り少し走った所にあります。割と簡単に近づくことができる割に、滝としても見応えもある良い滝だと僕は思っていたので、一眼レフで撮ってみたかったのです。家族も一緒でドライブも兼ねていました。最上部の「鶏鳴滝」など斜めに滑り落ちるように流れる個性的な滝で、滝壺といい岩の形といい写真映えもよかったと思います。そこから温泉に入る計画でこれが第二の目的。一路「馬瀬川温泉 美輝の里」へ向かいました。その途中にあったのが「岩屋ダム」です。行く途中に「岩屋ダム」と人造湖である「東仙峡金山湖」の大きさや景観が見事だったので、帰りに見学したいと妻が言うので立ち寄ったのです。渓谷に貯まった水の量が多くてスケールの大きさにしばし圧倒されました。「岩屋ダム」は割と古いダムで水力発電、水道水、農業用水、工業用水、洪水を防ぐ治水のために作られた多目的ダムです。木曽川水系のダムなので、僕もその恩恵を受けているに違いないのですが、初めてその存在を意識しました。インフラストラクチャー(社会基盤)は生活の豊かさを支える重要なものだから、それを実現する技術力にしろ維持・メンテナンスのコストなどに異論を唱えることには慎重派の僕ですが、ダムの弊害を知ってしまった以上無駄なダム建設は反対したいところです。業者の仕事を確保するためにダムを作るなんて滑稽としか思えないけど、それ以上に破壊される自然のスケールも大き過ぎて、取り返すこともできないくらいなのだから責任を取れない人達に判断を委ねることも恐ろしいことです。静かな湖面の下には、湖底に沈んだ馬瀬村の歴史が眠っていると思うと心が痛みます。あっ!温泉ですけど、すっごく良かったです。雲一つない秋晴れの空の下、露天風呂も眺めが良かったですし、充実した内湯にお湯も良し。美味しい食事も家族の評判は良かったです。秋のドライブは堪能しっ放しでした。

コメント (2)
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