ようやく明日の支度が終了。参加費をやっと妻に貰った。
★掘られたる土が声あぐ旱梅雨 依田寿惠女
★空梅雨に鳴る水分(みくまり)の神の鈴 太田文萌
★陶土掘る空梅雨の山さらけ出し 山元湖村
第1句、乾いた土がひび割れているのであろうか。作物を抜くと土が乾いた音を立てるかのようにポロポロと落ちていく。畑の作業に携わる者にはそれが悲鳴にも聞こえるのかもしれない。
第2句、水分(みくまり)の神は、水の分配を司る神。「くまり」は「配り」の意といわれる。水源地や水路の分水点などに祀られる。また分水嶺のことを「みくまり」という例もあるという。水にかかわる神として祈雨の対象となり、田の神や、水源地のものは山の神とも混同した。鈴は神を呼ぶためのものであろうか。雨を乞う神事を詠っていると解釈できる。ひょっとしたらそのような神事とは無関係に、みくまりの神を祀る古びた無人の社の鈴が風になびいて静かになったという解釈も出来なくはない。後者なら過疎の山里のさびしい一瞬を詠ったものかもしれない。
第3句、空梅雨の乾ききった陶土は、陶器の制作にどのように作用するのだろうか。「さらけだし」というぶっきらぼうのことばからは、作陶には決していい影響を得絶えないのだろうとは予想できる。手作業にとっては乾き過ぎというのは材料が手になじまないことに直結すると私などは考えている。
★掘られたる土が声あぐ旱梅雨 依田寿惠女
★空梅雨に鳴る水分(みくまり)の神の鈴 太田文萌
★陶土掘る空梅雨の山さらけ出し 山元湖村
第1句、乾いた土がひび割れているのであろうか。作物を抜くと土が乾いた音を立てるかのようにポロポロと落ちていく。畑の作業に携わる者にはそれが悲鳴にも聞こえるのかもしれない。
第2句、水分(みくまり)の神は、水の分配を司る神。「くまり」は「配り」の意といわれる。水源地や水路の分水点などに祀られる。また分水嶺のことを「みくまり」という例もあるという。水にかかわる神として祈雨の対象となり、田の神や、水源地のものは山の神とも混同した。鈴は神を呼ぶためのものであろうか。雨を乞う神事を詠っていると解釈できる。ひょっとしたらそのような神事とは無関係に、みくまりの神を祀る古びた無人の社の鈴が風になびいて静かになったという解釈も出来なくはない。後者なら過疎の山里のさびしい一瞬を詠ったものかもしれない。
第3句、空梅雨の乾ききった陶土は、陶器の制作にどのように作用するのだろうか。「さらけだし」というぶっきらぼうのことばからは、作陶には決していい影響を得絶えないのだろうとは予想できる。手作業にとっては乾き過ぎというのは材料が手になじまないことに直結すると私などは考えている。