Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

朝からダウン

2009年10月01日 23時57分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 10月最初の日、なのに昨日の帰りが遅くなったためか(お酒も過ごしすぎたか)朝からダウン。上の血圧が少し低めで安定せず。高めだと背中の肩甲骨の間が痛むが、低めだとふらつく。15時過ぎまで布団の中でおとなしくしていた。
 久しぶりに岩波の図書10月号を手にした。NHKのアナウンサーだった山根基代の短いエッセー「作品に潜む肉声」は面白かった。
 太宰治の「身体の中に津軽弁や日本の伝統的な語りをたっぷり蓄えた太宰が、肉声で語ったものを文字にしたのが彼の文章」というのに「そういえばそうだった」と思い出した。
 彼女の朗読はとても好きだ。「実は声を出す前の黙読が重要。徹頭徹尾作者の意図を読み取り、その意図通りに読むのが朗読。黙読百回をめざす」とのこと。ひたすら朗読に携わっている方の、優れたことばだと思う。
 他は高橋睦郎の「歌枕の生理」に目をとおす。
 打ち渡す宇治の渡りの夜深きに川音澄みて月ぞかすめる(風雅集・為兼)