伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

ドラゴンキラーいっぱいあります

2008-04-29 19:44:38 | 物語・ファンタジー・SF
 ドラゴンキラーありますの続編。
 ドラゴンキラーのリリィとマルクトの皇女アルマとともに暮らすことになったココが、軍人時代の上官で落ちぶれたアル中に成り下がったロブと遭遇し、過去の上下関係と軍隊時代のできごとから頭が上がらずしかし処遇に困っていたところへ、別のドラゴンキラーのアイロンが現れ、再び抗争へと巻き込まれていくというお話。
 今回は帝国の陰謀とか外国がらみの話はなく、ココの過去のしがらみとバスラントの狭い社会内での勢力争いからの愛憎でストーリーが進みます。第1作が戦場や外国の陰謀と話を大きくしていただけにスケールダウンの感があります。はぐれ者のドラゴンキラーアイロンの人物像も、ちょっと単純でキャラに魅力が少ない感じですし。


海原育人 中央公論新社C★NOVELS 2007年8月25日発行
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ドラゴンキラーあります

2008-04-29 00:36:34 | 物語・ファンタジー・SF
 かつて戦場でドラゴンキラーのレクスに友軍兵士を多数殺され自分も殺されかけたことがトラウマとなっている元軍人のココが、ふと巻き込まれた隣国の皇女をめぐる争奪戦の過程で女性ドラゴンキラーのリリィと取引し、レクスへの復讐をめざすというストーリーのファンタジー。
 ドラゴンキラーは、素手で竜を殺す力のある超人で、人体には猛毒の竜の血や肉を食べても生き残れた人間が変身した竜と人の中間の存在とされています。
 死期が近づく皇帝の跡目争いで構想が続く南の帝国マルクトと北の連合国に挟まれ、小国が抗争を繰り広げマフィアがはびこりみんなが銃を携行する無法地帯バスラントを舞台に、雇われたドラゴンキラーやスパイ、ココのような便利屋たちが闘いを続けます。
 暴力と色気と下品なジョークにまみれつつ、超人のリリィがココに寄せる思いが描かれ、ラブコメ仕立てにもなっています。
 簡単に人を殺し過ぎるのが私の趣味には合いませんが、アクションもののエンタメとしてはそこそこではあります。


海原育人 中央公論新社C★NOVELS 2007年7月25日発行
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