伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

レバレッジ・リーディング

2008-04-26 20:02:58 | 実用書・ビジネス書
 ビジネス書の多読の勧め本。
 読書は他人の経験を学んでマネして余計な努力を回避するための投資活動という観点から、ビジネス書を大量に買い込み、1冊原則1時間の時間制限をして線を引いたり書き込んだりしつつ斜め読みし、線を引いたところをメモに書き出して持ち歩き何度も読む、1度読んだ本は原則として2度と読まずに処分していくという方法を著者は勧めています。
 読書を趣味・娯楽ではなく、仕事の一部と位置づけて論ずる限りは、理屈としてはわかります。私も仕事に使う本はまず通し読みなんかしませんし。でも、その位置づけで年間400冊読むっていったら、たいていの人はできないでしょうね。毎日1時間読書時間を決めるというところや、線を引いたところをワープロで打ち直してメモにするというあたりで挫折するでしょう。だいたいビジネス書ばっかり読み続けること自体、飽きちゃいそうですし。
 著者の方針でよく理解できなかったのは、本は最初から読み通す必要はない、目的(獲得目標?)を決めて斜め読みするんだっていうんですけど、この本も含めてビジネス書ってはじめから全ページ読み通したって1時間あったら読めるもんだと思うんです。それに原則2度と読まない、本はどんどん捨てていくというなら、線を引いたところはわざわざ打ち直さなくてもそのページ自体切り取ってホチキス止めかクリアファイルにでも入れて持ち歩いた方が手間がかからないと思います。私にはそういうことできませんが、本はボロボロになるまで使い倒せの方針ならそうした方がよさそうに思えます。
 読書法というよりはビジネス書活用勉強法というところですね。


本田直之 東洋経済新報社 2006年12月14日発行
コメント
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