伊東良徳の超乱読読書日記

読んだ本の感想を中心に本に対するコメントを書き散らします。読み終わった本は図書館に返すのでフォローは保証できません。

Excel&Word「超」時短ワザ118

2017-01-04 20:50:29 | 実用書・ビジネス書
 エクセルやワードを使う際のショートカットキーを中心とするテクニックを紹介した本。
 書かれている「ワザ」よりも、「はじめに」で著者が触れている(ぼやいている)若手の操作スキルが年々レベルダウンしている、スマホの普及によりキーボード入力が苦手という人間が一気に増えた、5年前、10年前と比べたらパソコンに向かった時間も激減しているはずというあたりに驚きます。私たちおじさんからすれば現代の若者たちは生まれたときからパソコンがあった世代、パソコン操作はお手の物と思ってしまうのですが、時の流れは速い。私の経験でも、今どきは、相談者・依頼者と話していても、パソコンは持っていてもプリンターがなくてプリントアウトできないとか、パソコンなど持っていないとかいう人が多くなっています。
 「ワザ」の中で、へぇっと思ったのは、エクセルですぐ出てくるエラー表示(#DIV/0、#VALUE!)を消す方法(203ページ)。「印刷」画面の左側「設定」の一番下の「ページ設定」→「シート」タブの「セルのエラー」をデフォルトの「表示する」から「<空白>」に変更するって。それはそれで便利かもしれませんけど、私はなんか気持ち悪い。エラー表示が出るということは、そのシートに問題があることを意味しているわけで、私はやっぱり、エラーの原因を突き止めてエラーが出ないシートを作りたい。そういう「職人気質」の人間は「ビジネスマン」にはいらないということかもしれませんが。


林学 PHP新書 2016年2月1日発行(単行本は2012年4月)
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労働法 [第6版]

2017-01-03 17:54:18 | 実用書・ビジネス書
 現在政府の「働き方改革会議」等で同一労働同一賃金の考え方(実質は同一労働同一賃金というよりは均衡待遇だと思いますが)による非正規労働者の賃金の一部是正の旗振り役となっている著者による労働法の教科書。
 労働事件を扱う弁護士の立場からは、全般的な復習と気が付かなかった新しい裁判例の勉強、弁護士とは違う学者の視点で問題を新たに捉えなおす機会となります。
 学者の立場からは、弁護士の感覚よりは、採用時点を含めた差別や人格権侵害、非正規雇用の待遇改善(差別の防止と均衡待遇)に力が注がれているのを感じます。
 他方、著者の現在の立場を反映してか、差別問題と長時間労働の是正問題以外の労働条件の場面では、規制緩和の流れに乗り、派遣法改正を含め新規立法に対する批判的言及は基本的になく現在の政策の推進をおおむね肯定的に評価し、労使協議の尊重を進める傾向が読み取れます。労働組合の存在意義について「使用者の利益にもなりうる」ことを説く(350ページ、357ページ)著者の姿勢は、使用者に対して労働組合を目の敵にしないよう啓蒙する方便なのかもしれませんが、戦闘的な組合の闘争には冷淡に見える記述(例えば395ページ)もあり、現状で労働条件について法規制を緩和して労使協議に委ねれば使用者側の意向が通る(やりたい放題となる)ことが予測されるのにそれを推し進めることは、現実には労働者の保護を大きく後退させようとするものと評価せざるを得ません。
 有期雇用派遣(登録型派遣)について雇用継続の合理的期待を認め雇止め法理を適用すべきこと(348ページ)、雇い入れ拒否も不当労働行為となりうること(404~405ページ)を主張して判例の立場を批判する姿は、労働者側としては頼もしく見えるのですが。


水町勇一郎 有斐閣 2016年3月30日発行(初版は2007年9月)
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あなたのアクセスはいつも誰かに見られている

2016-12-25 00:01:16 | 実用書・ビジネス書
 インターネット上のサイトやアプリなどによる個人の行動データ(検索履歴、閲覧履歴、閲覧時間、ダウンロード等)の収集と利用の実情、行動データの利用によるサイトやゲーム等の開発設計などについて説明した本。
 著者は、行動データを利用して各種のサイトやゲームのデザインをしている側ですので、行動データの収集利用について、「必要以上に恐れるのではなく」など、過剰反応するなというメッセージを繰り返し、情報収集への「理解」を求めています。「必要以上に」というのは、実は何も言っていないに等しく、この言葉は私には「直ちに健康に影響を及ぼす数値ではない」というフレーズと同じに思えます。現実には、例えば Google アカウントでも個人情報が登録されているわけで、 Google は検索履歴とその登録情報を紐づけて利用できるわけですし、それが流出しない保証はありません。個人情報と紐づけられないとしても、サイトでの広告表示では、そのサイトを訪問した人が「30代・男性・家電に興味あり」という属性を持った人だとすると機械が1000分の1秒単位でその属性の者に広告表示を希望する広告主間で入札して落札した広告主の広告画像がその人のブラウザに表示される(94~99ページ)などということが現在行われているという説明自体、すでに十分気持ち悪い。
 行動データの取得を止めさせるのは現実には難しく、この本の記述をきっかけに、Google のアカウントでのアクティビティの削除と今後の収集の「一時停止」をしてみましたが、削除方法は一応説明されているものの発見しにくくなっています。閲覧先の各サイトの情報収集中止など、どうやってできるのかもわかりませんし、いちいちやってられません。個人情報保護などと言いながら、行政の側は「個人番号」(お役所の広報用語では「マイナンバー」)を勝手に割り振った挙句、その個人番号とともに本人確認書類(自宅の住所などが記載されたもの)を取引先等の関係各所に届け出るように要求して、行政と企業が個人情報の収集をする機会を圧倒的に増やし情報漏洩のリスクを高めているように、個人情報が現実にはとても粗末に扱われる(行政と企業はやりたい放題に個人情報を収集利用できる)いやな時代だなぁという思いをさらに強めました。


小川卓 扶桑新書 2016年5月1日発行
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労働法実務解説3 労働時間・休日・休暇

2016-10-31 00:23:40 | 実用書・ビジネス書
 日本労働弁護団の中心メンバーによる労働法・労働事件の実務解説書シリーズの労働時間・休日・休暇関係の部分。
 2008年に刊行された「問題解決労働法」シリーズの改訂版です。
 「はじめに」の冒頭から示されているように、過労死を生む長時間労働を強いる労働現場(経営者)への怒りがこの本全体の基調となっており、著者の主張がにじみ出るところが多くなっています。同じ労働側の弁護士として、意見部分に賛同する点が多く、快く読めてしまうのですが、そういう視点からの本だという認識で読むべきでしょう。
 管理監督者(深夜労働に関する規定以外の時間外・休日労働に関する規制が及ばない)の判断基準(32~47ページ)、固定残業代(158~174ページ)、事業場外みなし労働(事業場外での労働時間について「労働時間を算定しがたい」場合には実労働時間にかかわらず一定の時間/多くは所定労働時間の労働、とみなす制度:176~196ページ)は、よくまとまっていて、実務上大変参考になると思います。
 シリーズ全体でのテーマの割り振りの問題ですが、労働時間に関しては実務上は残業代請求との関係で問題になる論点が多いにもかかわらずこの本では残業代請求そのものは扱わないため、説明の目的というか焦点が残業代請求と連携せず、そこが少し読みにくいかなと感じられました。
 このシリーズでありがちな、2008年時の記述が見直されていなくて、最新情報に差し替えてほしいなと思う部分や、誤植・変換ミスが通常の書籍よりも多いと感じられるという問題はやはりあります。


棗一郎 2016年8月10日発行 旬報社
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病気を防ぐ「腸」の時間割 老化は夜つくられる

2016-08-30 23:08:26 | 実用書・ビジネス書
 食物の消化・栄養の吸収だけでなく免疫の中心を担いセロトニンの分泌も司る腸の役割の大切さを説き、健康を保つためには、体内時計に従い規則正しい生活(食生活)を送ることが必要だと論じる本。
 この本のポイントは、腸の役割の重要性と、体内時計に従うことの重要性なのですが、この2つのテーマの結びつきは、「体内時計が乱れると腸に穴があく」という項目(49~51ページ)に、「体内時計を無視した生活を送っていると、腸にも困ったことが起こります。腸に、細かな穴があいてしまうことがわかってきたのです。」(49ページ)とあるくらい。どういうメカニズムでそうなるのかの説明もなく、本当に体内時計の乱れが原因かの踏み込んだ検討もありません。ちょっと狐につままれたよう。そこはすっ飛ばして、腸に穴があいてしまうことを「リーキーガット(腸管壁浸潤)症候群」といいます(49ページ)、腸に穴があくことの最大の危険事項は、食物アレルギーを発症しやすくなることです(50ページ)、食物アレルギーは悪化すれば、突然死を起こしかねない病気です(51ページ)と続け、絶食やプチ断食を戒めて「腸管の状態が悪くなれば、免疫機構や、腸に集まる免疫細胞の活動も停滞します。腸に棲む腸内細菌たちのバランスも乱れ、悪玉菌優勢の腸ができあがります。悪玉菌が異常発生すれば腐敗物質を産出します。これが体内に回ると、がんをはじめとする多くの病気のリスクを高めることになります」「腸粘膜が萎縮すれば、腸のバリア機能が低下します。こうなると腸内で繁殖した病原菌が腸管の毛細血管に侵入しやすくなります」「全身の感染症を招きかねない危険な状態です」(68ページ)とまで言っています。寄生虫博士、いつの間にこんな恫喝を繰り返す人になっちゃったんだろう。
 「昼に食べたものが体を丈夫に築く礎になります。毎日どんなランチをしているかで、10年後の体の状態は違ってきます。昼食をおろそかにしてはいけません」(113ページ)、「21時以降の食事は体を壊す“毒”ともなってしまうのです」(136ページ)…そう言われてもねぇ


藤田紘一郎 SB新書 2015年4月25日発行
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疲れやすい人の食事は何が足りないのか

2016-08-28 21:47:18 | 実用書・ビジネス書
 さまざまな食べ物の健康への影響を説明した本。
 疲れにはこの食べ物というだけでなく、食べ物の組み合わせも紹介しているので、より実践的な印象です。
 疲労回復メニューとして「肉ジャガ」が疲労回復物質のビタミンB1(豚肉に多く含まれる)とカリウム(ジャガイモに含まれる)とともにビタミンB1の働きをより効果的にするアリシン(タマネギに同様の含硫化合物が含まれる)、カリウムの働きを助けるアスパラギン酸(豚肉に含まれる)を摂ることができるから(23~25ページ)といった具合です。
 自律神経を乱れさせないために規則正しい食生活をすることが大事、朝食は起床後2時間以内にしっかり摂る、夕食は就寝の少なくとも3時間前に済ませる(33ページ)、過度のストレスや飲酒は亜鉛不足になりやすく性欲減退につながる(114~116ページ)というだけでなく、コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶には亜鉛の吸収を阻害するタンニンが含まれている、亜鉛の吸収を阻害するシュウ酸がチョコレートやナッツに含まれているのでこれらを一日中何杯も飲みチョコやナッツをおつまみにしていると性欲減退を招く(163~165ページ)、いつも飴をなめているとエネルギーが作られにくい体になり血管の壁が脆くなり免疫力が低下したり内臓の働きが悪くなって、体のだるさ、疲れなどの症状が出やすくなる(176~177ページ)とか…そう言われてもなぁ…ちょっとショック。
 疲労回復に、モヤシ(炒めて)とか鶏胸肉が効く(52~54ページ、58~60ページ)とか、意外な情報も数多くあります。
 もっとも、さまざまなものを紹介しているので、全体として整合性がとれているのかは、ちょっと気になりますが。


森由香子 青春新書 2015年10月5日発行
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お金をかけずに海外パックツアーをもっと楽しむ本

2016-08-26 22:30:50 | 実用書・ビジネス書
 パックツアーをひと工夫して利用することで、自由旅行のホテル選びや移動の計画、チケットの購入、重い荷物の預け先の確保等の負担から解放され観光にエネルギーを注げるという利点を活かすことを推奨する本。
 1にも2にも事前調査で、パックツアーの選択段階での調査検討(新規路線の開設や旅行会社側の計画変更等による特にお得なツアーの発見、観光目的による行き先の季節感とベターシーズン、参加人数、バスでの移動時間、飛行機の到着時刻、現実の観光可能時間、ホテルのロケーションなど)、ツァーでの自由時間を積極的に使うための事前調査(30分、1時間の自由時間ができたときに迷わないように、行ければ行きたいところを調査しておく)、添乗員からの挨拶電話での情報収集などを勧めています。
 旅先を調べるために数千円を惜しむ人は大損をする(86~87ページ)という指摘は、なるほどと思います。何十万円もかけて行く海外旅行が充実した楽しい旅行になるか、疲れるだけの不愉快な旅行になるかを考えれば、そのために数千円を惜しむというのはばかばかしい。でも、そうは言っても日常生活に追われて、ギリギリまでやらなくて…というのはよくあることでもあります。仕事柄、うちの業界の依頼者も、何十万円かの着手金を払って(さらにいえば、それよりも、結果によって人生が大きく左右されかねない)事件を依頼するのに、数千円の相談料を惜しんで、相談無料が売りの事務所に依頼するなんていうことがままあるようですから、まぁいわく言い難いところではありますが。


佐藤治彦 PHP文庫 2015年10月21日発行
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電力・ガス自由化の衝撃! 暮らしも価格も大きく変わる

2016-07-27 22:04:17 | 実用書・ビジネス書
 住宅用エネルギー管理システムなどのエネルギー供給を含めたさまざまなサービスの提供を行う民間企業(エンコアード株式会社)のCEOとマーケティング本部長が、電力自由化とガス自由化が進んだ場合の将来像の明るい側面を述べて、自社の事業を含む電力自由化・ガス自由化の先にあるさまざまなサービス/事業をピーアールする本。
 電力自由化が2016年4月に始まったことから書き始めていますが、その具体的な内容に関する説明はわずかで、基本的には、その先の予想というか願望を、展開しています。電力自由化自体、発送電分離がきちんと行われるのか、骨抜きにされるのではないかということがまず気になるところですが、そういった問題意識は皆無で、明るい未来像だけが語られています。
 前半では、通信機能を持つ電力計スマートメーターへの切替が説明され、賛美されていますが、スマートメーターの機能は、使用電力量の送信(電気料金の請求・徴収)、電気供給の停止・再開の遠隔操作、住宅用エネルギー管理システムを通じてピーク時の電気使用制御(エアコンの運転を弱める、充電等の抑制)、事業者へのデータ(ビッグデータ)の提供(84~88ページ)って、要するにすべて電力会社の都合で顧客の電気使用をコントロールできるとか顧客の情報を利用したり売却できるってことばかり。消費者にはいいことなんてない。スマートメーターと、住宅用エネルギー管理システムで、電力会社やエネルギー管理サービス会社に包括的に生活やその情報を握られ抑え込まれた、無自覚な奴隷のような生活を強いられる事態を明るい未来のように描かれるのには辟易します。
 毎日新聞出版の出版なのでもう少しジャーナリスティックなものかと錯覚しましたが、事業者による自己の営業分野のピーアールの域を超えるものではないと思いました。


チェ・ジョンウン、本橋恵一 毎日新聞出版 2016年5月30日発行
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あらゆる販促を成功させる「A4」1枚アンケート実践バイブル

2016-07-26 23:16:58 | 実用書・ビジネス書
 顧客へのアンケートからチラシ、DM、ホームページ等でのアピール材料を得てそれを実践する方法を説明した本。
 顧客へのアンケートを、すでにリピーターになっていたり、値引きなしで利用したり、高額の利用をしている顧客を対象として行うという点が、この著者の一番の着眼点で、その点はなるほどと思いました。値引きをして初めて利用した客や不満を持っている客に聞いても、「改善点」や「不満」を聞くことになり、それでは問題点の改善はできても長所・強みを伸ばすことができず、コストをかけて結局中途半端なものしかできない、現在の競争下ではアピールできる強みを磨くことが必要で、それはすでにファンになっている顧客からどこがよかったかを聞くべきだというのです。
 そして1枚アンケートでは、基本として、利用前の悩み(顧客のニーズ→広告のターゲット層)、自社を知った媒体(今後力点を置くべき広告媒体)、知ってから利用を決めるまでの不安(利用の障害の除去)、他社を選ばず自社を選んだ決め手(自社の強み=広告のポイント)、利用後の感想(顧客の声として利用)の5つの質問を行い、それを広告に反映させるということです。
 さらに、商品の説明が多すぎる、文字数をもっと少なくすべきではという意見に対して、商品のよさが伝わっていない広告が多い、そして商品をきちんと説明することで自社の商品に合わない顧客が来ないようにすることが大切だ(商品は悪くないのにそれを好まない客が誤解してやってきて合わないと悪口を書かれるくらいなら合わない客が最初から来ないようにした方がいい)と返している(248~252ページ)のも、なるほどと思います。
 シンプルで理にかなったコンセプトで、応用範囲が広そうです。


岡本達彦 ダイヤモンド社 2016年6月23日発行
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労働法実務解説12 不当労働行為と救済 労使関係のルール

2016-07-19 20:50:12 | 実用書・ビジネス書
 日本労働弁護団の中心メンバーによる労働法・労働事件の実務解説書シリーズの不当労働行為・労働委員会関係の部分。
 2008年に刊行された「問題解決労働法」シリーズの改訂版です。
 労働者側の弁護士としての立場から、労働者側での闘い方、主張の軸とすべきことを指摘していますが、裁判例については、親子会社、グループ企業、関連会社の中での使用者(団体交渉の相手方等)の判断基準について、従来労働委員会が親子会社等のケースでは実質的支配力・影響力を基準として判断してきたのに朝日放送事件・最高裁判決(平成7年2月28日)以後は最高裁が判示した「雇用主から労働者の派遣を受けて自己の業務に従事させ、その労働者の基本的な労働条件当について、雇用主と部分的とはいえ同視できる程度に現実的かつ具体的に支配、決定することができる地位にある場合」という基準を形式的に適用して判断する傾向にあり、使用者の範囲が狭められていること(69~74ページ)、昇給考課差別の場合にいつまでの考課(査定)を労働委員会で対象にできるかに関して、同一の不当労働行為意思による場合は各年度の査定が継続する行為として一体として扱う労働委員会命令が多くあったのに紅屋商事事件・最高裁判決(平成3年6月4日)が各査定に基づく最終の賃金支払日から1年(各査定は個別)としたことが労働委員会の実務に大きな影響を与えたこと(104~105ページ)以外は、最高裁判決への明確な批判は見られません。思ったよりも、イデオロギー的ではなく、実務的に手堅い印象です。


宮里邦雄 旬報社 2016年4月11日発行
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