伊東良徳の超乱読読書日記

読んだ本の感想を中心に本に対するコメントを書き散らします。読み終わった本は図書館に返すのでフォローは保証できません。

新しい労働者派遣法の解説 派遣スタッフと派遣先社員の権利は両立できるか

2017-02-17 22:02:30 | Weblog
 専門性の高い業務について派遣労働を認める→専門性の高い業務についてだけ長期間の派遣利用を認めるという労働者派遣法制定以来の基本的な考え方を投げ捨てて、「専門26業務」という区分自体をなくしてすべての業務について派遣先企業は過半数労働者の「意見を聞く」(過半数労働者が反対意見でも構わない)という手順を踏みさえすれば無限に派遣労働を利用でき、他方、派遣労働者は(無期雇用の派遣労働者を除き)一律にすべての業務で3年で派遣切りをされることになった2015年の派遣法改正後の労働者派遣業法について、派遣労働者を支援する側から解説した本。
 労働者側からの解説なのですが、2015年派遣法改正の悪口(私が↑で言っているような)は言わず、政府・官僚側の建前を述べつつ、そういう建前なんだからこうすべきだよねという姿勢で論じています。
 基本的には、労働者が、経営者と自ら、または労働組合を通じて交渉するときに、労働者・労働組合側が主張を組み立てるに当たってこういった視点・考え方で行けばいいんじゃないかというものとして読むのが適切な本だと思います。弁護士の目からは、裁判所ではその主張は通りそうにないし、弁護士や裁判所を通じて実現するのは難しいとかコストが見合わないと感じる点が多々あります。この本を持って、弁護士に相談に来られても、なかなか難しい、けど労働組合(地域合同労組など)を通じて団体交渉で実現する/実現に向けて頑張るということなら、これくらいのことを言ってもいいでしょうねって…
 そういう観点では、参考になる点も多々あります。派遣先が事前面接をしている場合(派遣法は派遣先の労働者「特定行為」を禁止しています)派遣先の雇用責任を追及できる可能性がある(64ページ)とかは、チャレンジしてみたい気がしますし、妊娠・出産関係の第4章、育児・介護休業関係の第5章は、派遣労働に限った話ではありませんが、さまざまなことがコンパクトに解説されていてわかりやすい。
 登録型派遣の更新を繰り返した場合の雇止めに合理的な理由が必要か(合理的な理由がなければ雇止めできないか)については、登録型派遣については更新を繰り返しても派遣法の「常用代替防止」の立法趣旨から「雇用継続の合理的期待」を認められないという判決があり、そのことはこの本でも繰り返し紹介されている(24~25ページ、27ページ、200ページ等)のに、有期派遣契約が繰り返し更新されていれば雇用継続の合理的期待があり雇止めをするには合理的な理由が必要と無前提に書かれていたり(196~197ページ、198~199ページ)するのは、大丈夫かなぁと思ってしまいます。
 旬報社の本に多く見られることではありますが、「てにをは」がおかしいところや誤植が目につきます。


中野麻美、NPO法人派遣労働ネットワーク 旬報社 2017年1月10日発行
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ついに1か月毎日掲載達成 (^o^)v

2013-05-31 21:48:17 | Weblog
 東日本大震災・福島原発事故の後、読書日記絶不調が続いていましたが、この2か月回復し、今月(2013年5月)は1か月間毎日、読書日記掲載できました。
 振り返ってみると、2006年7月の読書日記ブログ開始以来初めての快挙です。1か月の読書数では2007年6月の37冊が最多記録なんですが、この月も3日間お休みがあります(その分、1日2冊とかがあったわけですけど)。
 1か月に30冊超えも、この2007年6月以来です。そして年間300冊読破も2007年を最後に、その後ないわけですが…
 このまま、完全復活といけるといいですが。今月も終盤は、記録がかかってるという意識で、ちょっと無理気味に読み書きしたので、またへばるかも…
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王国記シリーズって・・・

2008-04-14 00:37:49 | Weblog
 花村萬月の「王国記」シリーズを読み始めました。しかし・・・
 図書館で「王国記」シリーズが並んでいるのを見て、それから最近その最新刊も出たので、特に中身も知らず、まあ読んでみようかなと思ったわけです。当然に「王国記」を最初に読んだわけですが、どうもおかしい。本の始めに登場人物紹介があって、主人公の朧は修道院兼教護院に送り込まれ15歳で一旦外に出るが人を2人殺し再び逃げ戻ってきたなんて書いてある。物語の始まる前にもう人を殺してるの?それは物語にしないの?
 「王国記」ではもう朧の殺人とかは出て来なくて、「王国記Ⅱ 汀にて」を手にすると、その終わりの文藝春秋社の広告に「王国記シリーズ」と書かれていてそこに「王国記」が「第2作」と書かれている。で、芥川賞受賞の「ゲルマニウムの夜」が、シリーズ第1作とわかりました。
 で、「ゲルマニウムの夜」を借りてくると「著者あとがき」で、「すべてを書き終えたときに、私は、この作品群に『王国記』という表題を冠しようと考えています。」と書かれています。「王国記」ですべてを書き終えたのなら、「王国記Ⅱ」以下は何なのだろう・・・
 それに調べてみると、文春文庫では、「ゲルマニウムの夜」が「王国記Ⅰ」とされ、単行本の「王国記」は「ブエナ・ビスタ」と改題されて「王国記Ⅱ」、以下単行本の番号が1つずつ繰り下がっています。でも単行本の方は今年3月25日発行のシリーズ第8作「神の名前」も「王国記Ⅶ」。これも文庫本になるときには「王国記Ⅷ」になるんですね。
 タイトルのつけ方は、出版社の思惑で、実態に合わないことが多々ありますけど、こういうの、読者をなめてません?中身を論評する前にそこでつっかえちゃいました。
 「王国記」「王国記Ⅱ」はもう読みましたけど、「ゲルマニウムの夜」を読んでから書くことにします。


追記:「ゲルマニウムの夜」でも朧の殺人は描かれていないんですね。むしろ後の作品で時々ほのめかされ、言及されるだけ。しかも最新作「王国記Ⅶ 神の名前」では、その殺人は現実にあったのだろうかなんて話になるし・・・
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読みかけの「ケッヘル」

2006-10-16 22:44:39 | Weblog
 またしても分厚い小説に手を出しています。中山可穂「ケッヘル」上下2巻組。幼いときからひたすらピアノとモーツァルトをたたき込まれて育った男と有力政治家の妻を寝取って駆け落ちした上その女性からも逃げ続けるレズビアンの女性のお話。幻想的な小説で、外国経験もなくクラッシックなんて聞かない私には、とてもエキゾチック。上巻まで読んだところでは(第3章あたりまで)よさそう。ありがちなパターンの1人の話、その次もう1人の話、また最初の人に戻って・・・ていう展開で、男の話に戻った第4章が上巻の終わり151頁はちょっと長すぎて飽きてきたけど。
 たぶん、とってもいいか、ハズレかどっちかになりそう。下巻に期待して今日は娘も呼んでいるのでもう寝ましょう。
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天と地の守り人 新刊情報

2006-09-25 22:08:29 | Weblog
 守り人シリーズの最新刊「天と地の守り人 ロタ王国編」が偕成社のサイトで昨日現在も2006年秋刊行となっていました。そこで、昨日、偕成社にメールで「このサイトの情報ステーションに、現在も、『天と地の守り人』ロタ王国編が『2006年秋刊行』と書かれたままですが、いまだに刊行時期が決まっていないのですか。また、同じ箇所に『これにともない『守り人&旅人スペシャルサイト』が8月にリニューアルされます。ご期待ください!』と書かれたままですが、もう9月も終わろうとしているのにスペシャルサイトは全くリニューアルされていません。どうなって いるのでしょうか。」という問い合わせをしました(いじわるなヤツ!)。そうすると早速今朝、偕成社から発売は11月下旬の予定、スペシャルサイトの立ち上げは10月上旬の予定と回答があり、サイトの情報ステーションも更新されました。対応が早くて感激しました。
 ということで守り人シリーズの最新刊は11月下旬発売だそうです。楽しみに待ちましょう。

 なお、守り人シリーズについての私の感想は私のHPを見てください。
http://www.shomin-law.com/girlSeireinoMoribito.html



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「イリアム」を読む日々

2006-09-03 10:43:24 | Weblog
 8月の半ばからちょろちょろ読み始めて読み終わりが9月2日。エンタメ系でこんなにかかったのはかなり久しぶりです。

 何と言っても、この本、重い。中身が、ではありません(中身も、プルーストの引用とか、終盤でのキャリバンの言葉の日本語訳での文語体とかは、重苦しいですが)。物理的に、重い、分厚い。2段組で本文だけで747頁。厚さ4.4cm。私のルーティーンの読書スタイルの、持ち歩いて移動時間に読書、には不適。
 で、移動時間には軽い本を読みながら、並行してうちでは「イリアム」の日々でした。

 最初の方は、イリアム平原のトロイア攻囲戦の物語、未来の地球人類の物語、木星の半機械生物の物語の3つの物語が、別々に順番に進むのが読みづらくて、遅々として進みませんでした。数頁~十数頁で章が変わってぶつ切りに別の物語に交代するのですが、とりあえず一回り3章読んどこうとか、そんな感じで。
 8月28日まででようやく200頁くらいまできて話が見えてきて、最後までがんばるぞと思い、ちょうどというか、そこで読もうと思ってた8月29日の新潟出張で、初めてカバンに入れて外に持ち出しました。しかし、新潟出張の往復時間をフルに使って、ようやく250頁。3分の1。普通の本なら2冊は軽い、あわよくば3冊ってところなのに・・・。
 まだ4割も残ってるって途方に暮れましたが、まあ、ここまで来たら話も見えてきておもしろくなってきたし、勢いもあるし。で、夜寝る前に読み進みましたが、終盤での障害は、キャリバンとワームホール。キャリバンの言葉の日本語訳が文語体で読みづらい、というか読む気が失せる。キャリバンのキャラが、どこか指輪物語のゴクリをイメージさせてこれまでの進行にそぐわない。ワームホールがつながってという設定が、なんか安直。まあ、それまでの量子テレポーテーションや人間ファックスも同じようなものですが、巨大な通路まであけられると、ちょっと・・・。で、最後にスピードダウンしたものの、なんとか9月2日に読み切りはしました。
 でも、そこまでして読んで待っていたものが、あれですから(「イリアム」の記事をお読みください)。


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休暇の読書 トホホ

2006-08-12 08:55:03 | Weblog
昨日から休暇で帰省しています。
車中で岩波現代文庫「アジアの歴史」にトライ。なかなか進まず半分どまり。
うちに着くと無情な弁護士からの分厚い裁判資料の郵便がお出迎え。
加えて親父のパソコン、日本語入力システムが違って、ほかにもいろいろ設定が違って、めっちゃ打ちにくい。
更新はなかなか厳しそう。
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年間365冊へのチャレンジ

2006-08-06 00:11:54 | Weblog
 昨年は前半ハイペースで進みながら、7月8月に失速し、後半盛り返しても年間300冊が青息吐息でした。
 今年は、8月初めまで失速せずに快調に飛ばしています。2002年から表計算ソフトに読書記録を打ち込み、常に過去1年間(365日)の読書数が自動計算表示されるようにしています。その数字が現在350冊(2005年8月6日~2005年8月5日実績)。昨年は7月~10月の読書数が月間20冊レベルですから、365冊が視野に入ってきました。

 今年読書数が増えた理由は、モチベーション・プレッシャーの増大と時間の増加です。
 3月から自分のHPで読書日記を公開しています。やはりこれがあると、毎日更新したいなという気持ちができます。7月9日には、このブログも開設してしまいました。ブログはカレンダーに新規投稿のある日が表示されますから、ますます毎日更新したいなあという気持ちができます。モチベーション&プレッシャーですね。
 昨年までは、小学生の娘の寝かしつけで、ほぼ毎晩娘に1時間前後本の読み聞かせをしていました。昨年の後半から、娘が読み聞かせよりも自分で読むようになり、読み聞かせの代わりに娘の就寝前の1時間前後、並んで(別の)本を黙読しています。それで事実上、夜の読書時間が1時間確保されるようになりました。移動時間+事務所外での待ち時間+夜の1時間あれば、分厚い本でなければ、それで1冊読めますもん。娘を寝かしつけるときに自分も一緒に寝てしまわなければ(けっこう、一緒に寝ちゃうんですが。疲れてますから)、その後にさらに夜の読書時間を取れますし。

 まあ、こんなこと言ってても、どこかで失速するかも知れませんが、秋口に過去1年での365冊達成、年末に2006年の365冊達成が報告できるようにがんばります。

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出張の読書(7月21・22日)

2006-07-22 23:14:32 | Weblog
 21日は六ヶ所村の再処理工場の裁判で青森に日帰り出張。出張の日はふだんの細切れでは読めない分厚い本を持っていきます。今回はケンブリッジ版世界各国史シリーズの「インドの歴史」。私の好みとしては、インドの古代史を詳しい本を一度読んでみたいのですが、実はそういう本ってないんですね。この本もインド近代史ですが、イギリスの学者がガンジーやインド独立運動をどう評価しているかに関心があるので読もうと思いました。
 でも、やっぱり重い。時々うつらうつらしながら往復の移動時間で半分までは読みました。うちに帰ってから、ガンジーが出てくるところまでは読みましたが、残り3分の1はお預け。
 22日は、日弁連の主導で弁護士過疎対策で作っている公設事務所の関係で、私は新潟の公設事務所の支援委員なので、その支援委員会の会合で長岡まで日帰り出張。電車に乗ってからさて、「インドの歴史」の続きをと思ったら・・・あぁっーー「インドの歴史」を忘れてきました。で、行きに寄った図書館で仕入れた「高橋尚子 夢はきっとかなう」。めっちゃ軽い。新幹線が高崎を通過するあたりでもう読み終わり。続いて今日の第2候補に考えていた「海に眠る船 コロンブス大公開の謎」。長岡までに6分の1読みました。帰りは宴会で酔いつぶれて新幹線に乗ったので、読まずに寝てました。
 日曜日は「インドの歴史」かコロンブスか・・・どうしようかなあ。

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平日の読書(7月18・19・20日)

2006-07-21 21:10:45 | Weblog
 連休も終わり平日になると、選ぶ本が一転して薄くなります。そうしないと持ち運びがしんどいし、なかなか読み切れないですから。
 18日(火曜日)は、ほどけるとける。なんか昔のホームドラマ風の軽い小説。通勤・移動の電車の中と弁護士会館での依頼者との待ち合わせの待ち時間で半分読み終わり、ついでだから自宅で晩飯後に読み切りました。まだ時間があったので19日用にと思っていた死体は切なく語るも読み始めました。これが予想したより軽くて・・・寝る前に半分読んでしまいました。
 19日(水曜日)は、死体は切なく語るの残りは朝出勤前に読み切りました。で、アフリカの人を持って出勤。これは薄いけどなかなかはかどりません。通勤、新宿法律相談センターへの移動、新宿法律相談センターでの相談の合間の待ち時間、裁判所への移動、裁判と弁護士会の委員会の間30分の待ち時間、事務所への移動、帰宅をフルに使ってようやく読み切りました。読んだ本もけっこう重かったし、仕事もけっこう疲れたので、帰ってからは読書なし。
 20日(木曜日)は、殺してしまえば判らないを持って出勤、通勤と移動時間で3分の1くらい読みました。まあミステリーですから、読み始めたら読んでしまわないと気になるので、夜に読み切りました。
 21日からは出張ですから長いのに挑みます。

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