夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

金が無いと生きられない?

2012年04月06日 | 介護
義兄が数日前倒れて入院した。
義兄は84歳になる長年闘病生活をしていて残念ながら
「回復の見込みなし」(余命あと数ヶ月)と医師に告げられた。
「延命治療しても数ヶ月しか寿命が延びません。
 苦しい思いさせるよも・・」といわれたそうです。
「もう充分生きた。治らないのならこれ以上延命治療を
 する気がない。自然死を待ちたい」と姉。

今日、次兄、義姉とお見舞いに行ってきた。
視神経をおかされているため眼が見えなくなっている
義兄でしたが、病室に入っていって
「S(兄)、K(義姉)T(父ちゃん)S(私)よ」と言ったら
「見舞いに来てくれて悪いね」と義兄。倒れて救急車で
運ばれた顛末を話す義兄は元気そうでしたが
「お母さん(姉)には面倒かけてしまって」と見えない
眼から涙をにじませた。

姉は介護福祉士とこれからのことについて相談していた。
相談が終わるまで病院5階の談話室から外を見ると
幕張メッセのビル群が見え

西の方面には白く輝く東京湾が見えた。

介護福祉士の話によると病院治療していない患者は
すぐに退院しなければならず、家での介護は姉だけでは
「とても無理」と言うことで家からなるべく近い
「特別老人介護施設」に入居する事にしたそうです。
完全看護で頭金は無しの入居金のみで入居できる所を
介護福祉士に勧められた。その入居金は月30万円。
「高いね」と言ったら
「私も歳(80歳)だから家でとても面倒を
 見られない。お金が掛かっても施設に入れないと
 こちらが参っちゃう。お金には変えられない」と姉。
「月30万であと5年生きたら1000万超えちゃうな」と
義兄は言ったそうです。姉は病弱な義兄を支えて
子供二人を立派に育て上げた。
「早く楽(亡くなって)になって私の残りの
 人生楽したい」と姉は言う。
つらい言葉ですが本音でしょう。

それにしても近年孤独死や共倒れ死が増えていますが、
入院や介護施設に入るためには、ある程度お金がないと
生きていけない世の中になってしまいました。

消費税20パーセントの北欧。でも老後は安泰。
病気になっても治療費タダ。そのような国を
作ってくれるなら消費税が上がっても
「文句は言わない」と年寄りは思ってしまうのです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする