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ジュゴン保護のための調査を

2009年04月13日 | ジュゴンブログ
    ジュゴン保護のための調査をー準備書批判

(英語版の作成を)

 普天間代替施設建設事業の準備書概要が4月2日に、本編が9日に沖縄防衛局のウェブサイトにアップされました。前回の秘密主義的な方法書に批判が集中した結果です。沖縄ジュゴン保護は国際的な問題でもあり、関係団体に現在進められている環境アセスメントの問題点を明らかにするとともに、沖縄防衛局に準備書の英語版作成を求めています。

(欠陥準備書)

 この準備書の問題点の第1は、5400ページの膨大な量にもかかわらず肝心の飛行場の位置や埋め立て土砂1700万㎥の購入先が先送りされ、米海兵隊が12年秋から配備するオスプレイいついて触れていないことです。これは欠陥準備書です。また、建設位置を6案上げて検討していますが、これは沖合案を求める沖縄県や土建業者への配慮にすぎないことを指摘しておきます。


(辺野古にジュゴンがいない?)

問題点の第2は、「辺野古にジュゴンがいない」との調査結果についてです。これは環境省や環境団体の調査結果に反するからです。辺野古はジュゴンにとって最大の餌場で、沖縄防衛局の調査でも75.9トンの海草が生えています。食み跡が発見された嘉陽の海草藻場は辺野古の東5キロ地点で、9.5トンしか生えていません。嘉陽に生息しているジュゴンが大浦湾や辺野古には行かなかったと沖縄防衛局は断言し、この疑問点を検討していないことに疑問を感じています。沖縄県が調査手法について水中ビデオの設置がジュゴンに回避行動をとらせる危険性があると指摘していたことを忘れてはなりません。

(海草藻場はジュゴンの命)

問題点の3は、基地建設で破壊される海草藻場、78ヘクタールを保全しない態度についてです。沖縄防衛局は「(海草移植の)実行が容易でない」からと敬遠し、「生育範囲の拡大に関する方法を検討する」と問題の先送りをしています。海草藻場を保全しなければ、ジュゴンの餌場が失われ個体維持が困難になるのです。

(独善的な姿勢)

その他、沖縄県が方法書段階で求めたジュゴンの複数年調査や騒音対策のためのデモ・フライトをしていないことに準備書では一切コメントしていません。また、ジュゴンなどのアセスメントについては定量的な把握を求められていますが(06年3月30日環境省告示87号)、沖縄防衛局は「専門家等から指摘がなかった」と居直っています。その専門家の名前の公表すら拒否しています。そのような意見と準備書に信頼性があるのでしょうか。

 <5月15日までに沖縄防衛局に意見を送ってください>

 沖縄防衛局 〒904-0203 沖縄県嘉手納町嘉手納290-9
       FAX 098-921-8168

  手紙かファックスで意見の提出を。必ず、名前と住所を書いてください。

   ジュゴンの保護者より

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