名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

棋聖宗歩問題集20211231

2021-12-31 | 天野宗歩研究

先手番天野先生の手を考えます。

第1問

 

後手のねらいを回避します。

A 65歩  B 45同歩  C 35歩

 

第2問

 

慎重に指し手を選びます。

A 81角成  B 65歩  C 67歩

 

第3問

 

後手玉の寄せはここから。

A 34歩  B 61角  C 63馬

 

第4問

 

必至をかけます。

A 32銀  B 34桂  C 21金

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天野宗歩研究(7);矢倉対左美濃(米村利兵衛)

2021-12-31 | 天野宗歩研究

今日の棋譜20211231

1835年4月、昨日並べた将棋の翌日に、先後を入れ替えての対局となりました。

米村先生の振り飛車ではなくて居飛車です。

天野先生は78銀~77角と受けたということは

またも角を引いて2筋の歩を交換する作戦です。後手は42角~33銀が間に合わないのです。

これで先手の作戦勝ちになりやすいです。

米村先生は左美濃で

45歩を突いてゆっくりなんて考えたら作戦負け確定です。

この当時に早繰り銀は考えられていないのでしょう。64歩を突いて

右四間飛車に。

65歩を突いて、65同歩73桂となれば左美濃が生きるかもしれません。なので天野先生は65歩を取らずに攻めの形を目指します。

45歩に35歩はぴったりした感じで、後手が無理をしている感じがします。35同歩には45歩同桂46銀か。

米村先生は8筋7筋を突き捨てて44角。ねらいは66歩~76歩同銀67歩成同銀99角成ですが、

45歩に35角は予定変更でしょう。受けるつもりならば8,7筋の突き捨てはいらないですから。35角ではなくて45同桂46銀66歩45銀76歩ではだめでしたか?

36飛66歩もまあまあに見えますが、

63歩を取らないと攻めが続かない、でも角を打たれて両取りでは、代償が無ければなりません。

64飛に65歩同飛を入れるのが受けの手筋です(大駒は近づけて受けよ)。81角成の図で、45桂は66銀右、76歩同銀、ともに飛当たりになります。

57角成同金直45飛というのは荒いさばきですが、角桂と銀の交換では駒損がひどいです。

飛をぶつけてどうかなのですが、頼りは左美濃の堅さだけ。

飛を交換して天野先生の63馬は、53馬同金34桂のねらい。

でも28飛に61飛を打ったのは、53馬を手抜かれるのを嫌ったのでしょうか。確かにこの図での41馬を防ぐのも難しいのです。31金は53馬(詰めろ)同金34桂、52銀は同馬同金31角12玉14歩・・・、42金引は34桂、42金上は31角12玉14歩。

42銀にはもちろん41馬で

銀を打って詰めろ(31銀不成同銀32金同銀31角21玉22銀以下)がきれいなのですね。32同銀は12金から。25桂も詰んでいるようで、必至です。

 

角交換で2筋の歩を交換しても、それだけで作戦勝ちではないのですが、後手から攻めるのも大変です。自陣角を打つ構想がうまくいかなかったようで、駒得してからは天野先生には危ないところがありませんでした。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1835/04/05
手合割:平手  
先手:天野宗歩
後手:米村利兵衛
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 3二銀(31)  
   9 5六歩(57)  
  10 5四歩(53)  
  11 5八金(49)  
  12 8四歩(83)  
  13 7八銀(79)  
  14 8五歩(84)  
  15 7七角(88)  
  16 5二金(61)  
  17 6八角(77)  
  18 4二玉(51)  
  19 7七銀(78)  
  20 4三金(52)  
  21 2四歩(25)  
  22 同 歩(23)  
  23 同 角(68)  
  24 同 角(33)  
  25 同 飛(28)  
  26 2三歩打    
  27 2六飛(24)  
  28 3一玉(42)  
  29 5七銀(48)  
  30 6二銀(71)  
  31 6八玉(59)  
  32 5三銀(62)  
  33 7八玉(68)  
  34 2二玉(31)  
  35 9六歩(97)  
  36 9四歩(93)  
  37 6八金(69)  
  38 7四歩(73)  
  39 1六歩(17)  
  40 6四歩(63)  
  41 6六歩(67)  
  42 6二飛(82)  
  43 1五歩(16)  
  44 3三桂(21)  
  45 4六歩(47)  
  46 6五歩(64)  
  47 3六歩(37)  
  48 4五歩(44)  
  49 3五歩(36)  
  50 8六歩(85)  
  51 同 歩(87)  
  52 7五歩(74)  
  53 同 歩(76)  
  54 4四角打    
  55 4五歩(46)  
  56 3五角(44)  
  57 3六飛(26)  
  58 8八歩打    
  59 同 玉(78)  
  60 6六歩(65)  
  61 6三歩打    
  62 同 飛(62)  
  63 7二角打    
  64 6四飛(63)  
  65 6五歩打    
  66 同 飛(64)  
  67 8一角成(72)
  68 5七角成(35)
  69 同 金(58)  
  70 4五飛(65)  
  71 4六歩打    
  72 2五飛(45)  
  73 2六歩打    
  74 3五飛(25)  
  75 同 飛(36)  
  76 同 歩(34)  
  77 6三馬(81)  
  78 2八飛打    
  79 6一飛打    
  80 4二銀(53)  
  81 4一馬(63)  
  82 同 銀(32)  
  83 同 飛成(61)
  84 3一銀打    
  85 3二銀打    
  86 投了        
まで85手で先手の勝ち

 

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棋聖宗歩問題集20211230

2021-12-30 | 天野宗歩研究

先手番米村先生の手を考えます。

第1問

 

これで先手が指しやすいはず。

A 11角成  B 66角成  C 55歩

 

第2問

 

後手の攻めは遅いけれど確実です。

A 24角  B 13角  C 57金

 

第3問

 

確実な寄せ合い勝ちを読みます。

A 43と  B 44歩  C 52金

 

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天野宗歩研究(6);力戦四間飛車(米村利兵衛)

2021-12-30 | 天野宗歩研究

今日の棋譜20211230

1835年4月、米村利兵衛先生と平手です。

後手番天野先生の四間飛車ですが、54歩を突いています。

早囲いにするのも、当時としては常識の一つだったのでしょうが、最初に並べた現代的な振り飛車にはなりません。美濃囲いが指される以前には、43銀~53銀と並べる振り飛車がありました。

振り飛車から45歩を突く将棋を天野先生が指していたことは知っています。この形の派生として、33角成同銀~53銀~44銀右~82角~74歩という奇襲戦法がありますから。

米村先生は角を交換せずに57銀~26飛。

24歩同歩35歩は軽い仕掛けです。35同歩には46歩同歩同銀ということでしょうか。先手玉のほうが堅いので、攻めが続けば先手有利になります。

天野先生から角を交換して44銀、これで結構難しくて、

24飛23歩26飛35銀

29飛に46歩から飛銀をさばいて後手有利にはなりませんから、角を打ち込みます。

馬を作ったけれど、先手の22角は香取りで、

香得になる、のではなくて12香に11角成~12馬ではなくて66角成ですか。この馬のほうが働いています。玉の堅さもずいぶん違いますね。先手有利になったでしょうか。

39馬18飛36銀

48銀29馬17飛

38馬でやっと飛の詰めろでしたが、米村先生は22歩13桂21歩成

21同銀15歩、これで飛がさばけそうです。

46歩同歩47歩

39銀37馬。桂損ですが、

37同飛同銀成14歩

25桂13歩成同香同香成、これで駒損はほぼ消えました。

46飛に79銀、壁銀を直して、後手からのと金攻めなどに備えます。玉の広さでも優位に立ったというわけです。天野先生は48歩成が有効ではないので(18飛~48歩成か)、

52金上(内藤先生指摘の敗着)23成香27桂、確実ですが手数がかかります。寄せ合いとしても玉の広さで先手有利でしょう。

24角16飛43歩。先手の と金攻めに受けが無くて、

39桂成42歩成53金直44歩、寄せ合いで進めるしかありません。

と金での金のはがし合いですが、

先手のお代わり攻めは続きます。

18飛成~58成桂は厳しそうですが、角と馬の守りがあるので、このまま寄せ合いでも先手が勝つでしょう。

48歩はさらに手堅く、59飛とつないでおくくらい。先手玉に詰み筋はないです。

51角成(角の守りが消えたけれどまだ先手玉は安泰)で詰めろ、82玉61馬も詰めろ。72金は62と、72銀は同馬同玉61銀82玉62と、でも良いけれど、72同馬同玉62と同玉44馬から詰んでいます。よって受けはない

と思ったら75銀で詰めろ逃れ。75同歩でも詰めろは消えていましたが、取ってもらえずに86香の詰めろ。

同銀同歩(詰めろ)68成桂87玉まで。

 

玉が薄い将棋は天野先生でも苦労しているようです。と金に攻められて負けました。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1835/04/04
手合割:平手  
先手:米村利兵衛
後手:天野宗歩
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 3二銀(31)  
   9 5六歩(57)  
  10 5四歩(53)  
  11 3六歩(37)  
  12 4二飛(82)  
  13 6八玉(59)  
  14 6二玉(51)  
  15 7八玉(68)  
  16 7二玉(62)  
  17 5八金(49)  
  18 6二銀(71)  
  19 9六歩(97)  
  20 9四歩(93)  
  21 3七桂(29)  
  22 4五歩(44)  
  23 5七銀(48)  
  24 5三銀(62)  
  25 1六歩(17)  
  26 1四歩(13)  
  27 2六飛(28)  
  28 6二金(61)  
  29 2四歩(25)  
  30 同 歩(23)  
  31 3五歩(36)  
  32 8八角成(33)
  33 同 銀(79)  
  34 4四銀(53)  
  35 2四飛(26)  
  36 2三歩打    
  37 2六飛(24)  
  38 3五銀(44)  
  39 2九飛(26)  
  40 3八角打    
  41 2八飛(29)  
  42 4九角成(38)
  43 2二角打    
  44 1二香(11)  
  45 6六角成(22)
  46 3九馬(49)  
  47 1八飛(28)  
  48 3六銀(35)  
  49 4八銀(57)  
  50 2九馬(39)  
  51 1七飛(18)  
  52 3八馬(29)  
  53 2二歩打    
  54 1三桂(21)  
  55 2一歩成(22)
  56 同 銀(32)  
  57 1五歩(16)  
  58 4六歩(45)  
  59 同 歩(47)  
  60 4七歩打    
  61 3九銀(48)  
  62 3七馬(38)  
  63 同 飛(17)  
  64 同 銀成(36)
  65 1四歩(15)  
  66 2五桂(13)  
  67 1三歩成(14)
  68 同 香(12)  
  69 同 香成(19)
  70 4六飛(42)  
  71 7九銀(88)  
  72 5二金(41)  
  73 2三成香(13)
  74 2七桂打    
  75 2四角打    
  76 1六飛(46)  
  77 4三歩打    
  78 3九桂成(27)
  79 4二歩成(43)
  80 5三金(52)  
  81 4四歩打    
  82 4九成桂(39)
  83 4三歩成(44)
  84 4八歩成(47)
  85 6八金(58)  
  86 5九と(48)  
  87 5三と(43)  
  88 同 金(62)  
  89 5九金(69)  
  90 同 成桂(49)
  91 4四歩打    
  92 1八飛成(16)
  93 4三歩成(44)
  94 6四金(53)  
  95 5二と(42)  
  96 5八成桂(59)
  97 4八歩打    
  98 5九飛打    
  99 5一角成(24)
 100 8二玉(72)  
 101 6一馬(51)  
 102 7五銀打    
 103 8六香打    
 104 同 銀(75)  
 105 同 歩(87)  
 106 6八成桂(58)
 107 8七玉(78)  
 108 投了        
まで107手で先手の勝ち

 

 

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棋聖宗歩問題集20211229

2021-12-29 | 天野宗歩研究

後手番石本先生の手を考えます。

第1問

 

中央では後手の駒の方が多いので、少し先手が無理をしています。

A 56同金  B 54金  C 24角

 

第2問

 

ここからの寄せは難しいです。

A 79銀  B 78銀  C 87桂成

 

第3問

 

とりあえずは消去法でたどり着きそうですが、寄せを読めるでしょうか。

A 72桂  B 63金  C 54金

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天野宗歩研究(5);相掛り(石本検校)

2021-12-29 | 天野宗歩研究

今日の棋譜20211229

指された日がわかりませんが、石本検校と平手です。検校は盲人の役職でした。有名なのは石田流の石田検校ですね。盲目で将棋が強くなるのは大変でしょうが、一般に空間認識力が高いでしょうから、将棋には向いた能力だろうと想像します。

横歩取りのようなスタートですが

先手の天野先生は横歩を取らず、相掛りに。

もちろん5筋を突き合う旧型です。天野先生でも相掛り腰掛銀は考え付かなかったでしょう。

石本先生は44歩を突いて、雁木か矢倉か。

天野先生は5筋の歩を交換する積極策です。

角を追われたら右側に引いて

45歩に56歩を打ったので穏やか。これで雁木に収まればまずまずでしょう。

石本先生は55歩の合わせで、55同歩には同角か52飛か。天野先生は66歩を突いて待ちます。

56歩同銀のところでは66角と歩を取りたくなりますが、65歩53銀55歩84角54歩は先手が良いでしょう。なので石本先生は中央の位を取ります。

天野先生は飛を転回して中央での戦いを望みます。位を取り返せば成功ですが、

しっかり守られてどうしたものか。

26角43銀56歩、56同歩に同銀55歩65銀と攻めたいのでしょう。

52飛57銀

33角に22歩。歩切れになるのに1歩と1手の交換ですか。

22同金55歩同金56銀直、中央の戦力は後手のほうが多いのですから、ちょっと無理をしている感じです。玉を固めて待つのが現代的でしょう。

24角の王手はちょっと痛くて、とりあえず35歩。

56銀同銀35銀

25歩33角48角。なんとかバランスは取っているようですが、銀歩2と金の交換は痛いかな。

32金37桂57歩、石本先生は焦点の歩の手筋ですが、

先手の1歩渡しての角交換ではつまらないかも。

角交換してまた66角ですか。この筋に打つのはまあまあ有効です。

53歩82飛58金

57歩67金48銀。57歩のくさびがはいったのは有効です。角飛の取り合いも後手有利ですが

29飛44角24歩同歩38金。天野先生の38金はおかしいでしょう。後手の48銀が遊んでいると主張すべきで、45桂や45銀とさばいていくのが普通でした。58歩成48金同と と進めば後手の と金が離れていく感触が良いと考えたか。

37銀成同銀58歩成。これだと と金は大威張りです。目先の駒損(金桂交換)よりも大きいでしょう。天野先生は37桂ならば45桂と跳ねられたのに、37金が残って、歩切れで36歩も打てず。

88玉51歩。先に受けて石本先生有利でしょう。

55銀打には角を逃げずに寄せに行きます。87桂成同金86歩同金同飛87歩と攻めるのか、でも後手を引いているから変ですね。角を取られて難しくしたのではないかと思ったのですが、

天野先生は攻防に96角。こういう自陣角がお好きなようです。でも86歩を打たれて

63角成31玉86歩

87歩同金66歩同金55角

55同銀68と は詰めろでした。寄せ合いは後手有利になっていそうです。天野先生の85歩は詰めろ逃れで

78銀(詰めろ)86金

79銀不成89玉46歩。これは1歩手に入れて(46同歩同銀)87歩の2手すきです。受けはあるのでしょうか。79飛ではだめそうなので、69歩~68歩が正しいようです。

96歩を選んで、47歩成同金87歩で詰めろ。

98玉88歩成97玉。後手の攻め駒が増えていますが、82飛以外は小駒だけなので、玉が逃げだすと攻め駒は減っていきます。

78と左95歩77と。先手玉の詰めろは消えたので、寄せ合いも考えられたか。23歩、33歩、44歩、64馬など。

もう一つ逃げて96玉、74桂75金86桂。桂を取らなければこの方が良いのか?

天野先生は上部脱出を優先して、84歩78桂成85玉

87と引に98桂は手筋だけれど、65金~75玉~64玉か66玉というルートのほうが良かったようです。

88銀成64金98成銀(詰めろ)73銀成。入玉を急いだので銀を渡します。

73同桂に同馬が予定だったのでしょう。でも72銀82馬73桂と返されることに気が付いて、74玉62銀、上を押さえられては勝てなくなりました。

64馬63金、後手は金銀2枚を失うのですが

54角だけで寄るとは。73玉72飛64玉76と もだめですし、

74玉62桂64玉76と、後手に と金を使われるのです。

76同金同角83角、怪しく粘りますが、

54角74銀

同型同角成84飛まで。取れば63銀です。

 

ずっと難しい勝負ですが、天野先生の入玉の判断が失敗したようです。後手が少し間違えれば入れたのですが。平手では互角の序盤から先攻して、そのまま有利になり勝ち切るというのは少ないものです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:天野宗歩
後手:石本検校
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 8四歩(83)  
   5 2五歩(26)  
   6 8五歩(84)  
   7 7八金(69)  
   8 3二金(41)  
   9 2四歩(25)  
  10 同 歩(23)  
  11 同 飛(28)  
  12 8六歩(85)  
  13 同 歩(87)  
  14 同 飛(82)  
  15 2六飛(24)  
  16 2三歩打    
  17 8七歩打    
  18 8二飛(86)  
  19 4八銀(39)  
  20 6二銀(71)  
  21 5六歩(57)  
  22 5四歩(53)  
  23 6九玉(59)  
  24 4一玉(51)  
  25 3六歩(37)  
  26 5二金(61)  
  27 5七銀(48)  
  28 4四歩(43)  
  29 5五歩(56)  
  30 同 歩(54)  
  31 同 角(88)  
  32 5三銀(62)  
  33 7七桂(89)  
  34 6四銀(53)  
  35 3七角(55)  
  36 4五歩(44)  
  37 6八銀(79)  
  38 4三金(52)  
  39 5六歩打    
  40 5五歩打    
  41 6六歩(67)  
  42 5六歩(55)  
  43 同 銀(57)  
  44 5五歩打    
  45 6七銀(56)  
  46 5三銀(64)  
  47 2八飛(26)  
  48 4二銀(31)  
  49 5八飛(28)  
  50 4四銀(53)  
  51 7九玉(69)  
  52 5四金(43)  
  53 2六角(37)  
  54 4三銀(42)  
  55 5六歩打    
  56 5二飛(82)  
  57 5七銀(68)  
  58 3三角(22)  
  59 2二歩打    
  60 同 金(32)  
  61 5五歩(56)  
  62 同 金(54)  
  63 5六銀(57)  
  64 2四角(33)  
  65 3五歩(36)  
  66 5六金(55)  
  67 同 銀(67)  
  68 3五銀(44)  
  69 2五歩打    
  70 3三角(24)  
  71 4八角(26)  
  72 3二金(22)  
  73 3七桂(29)  
  74 5七歩打    
  75 同 飛(58)  
  76 6六角(33)  
  77 5九飛(57)  
  78 4八角成(66)
  79 同 金(49)  
  80 6六角打    
  81 5三歩打    
  82 8二飛(52)  
  83 5八金(48)  
  84 5七歩打    
  85 6七金(58)  
  86 4八銀打    
  87 2九飛(59)  
  88 4四角(66)  
  89 2四歩(25)  
  90 同 歩(23)  
  91 3八金打    
  92 3七銀成(48)
  93 同 金(38)  
  94 5八歩成(57)
  95 8八玉(79)  
  96 5一歩打    
  97 5五銀打    
  98 9五桂打    
  99 9六角打    
 100 8六歩打    
 101 6三角成(96)
 102 3一玉(41)  
 103 8六歩(87)  
 104 8七歩打    
 105 同 金(78)  
 106 6六歩打    
 107 同 金(67)  
 108 5五角(44)  
 109 同 銀(56)  
 110 6八と(58)  
 111 8五歩(86)  
 112 7八銀打    
 113 8六金(87)  
 114 7九銀(78)  
 115 8九玉(88)  
 116 4六歩(45)  
 117 9六歩(97)  
 118 4七歩成(46)
 119 同 金(37)  
 120 8七歩打    
 121 9八玉(89)  
 122 8八歩成(87)
 123 9七玉(98)  
 124 7八と(68)  
 125 9五歩(96)  
 126 7七と(78)  
 127 9六玉(97)  
 128 7四桂打    
 129 7五金(66)  
 130 8六桂(74)  
 131 8四歩(85)  
 132 7八桂成(86)
 133 8五玉(96)  
 134 8七と(88)  
 135 9八桂打    
 136 8八銀成(79)
 137 6四銀(55)  
 138 9八成銀(88)
 139 7三銀成(64)
 140 同 桂(81)  
 141 7四玉(85)  
 142 6二銀打    
 143 6四馬(63)  
 144 6三金打    
 145 同 馬(64)  
 146 同 銀(62)  
 147 同 玉(74)  
 148 5四角打    
 149 7四玉(63)  
 150 6二桂打    
 151 6四玉(74)  
 152 7六と(77)  
 153 同 金(75)  
 154 同 角(54)  
 155 8三角打    
 156 5四角(76)  
 157 7四銀打    
 158 同 桂(62)  
 159 同 角成(83)
 160 8四飛(82)  
 161 投了        
まで160手で後手の勝ち

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棋聖宗歩問題集20211228

2021-12-28 | 天野宗歩研究

先手番天野先生の手を考えます。

第1問

 

これで作戦勝ちです。

A 68玉  B 79角  C 55歩

 

第2問

 

ここまでが序盤構想です。

A 46歩  B 25歩  C 89飛

 

第3問

 

局面が落ち着く前に攻めの体制を作ります。

A 66歩  B 35歩  C 46歩

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天野宗歩研究(4);相矢倉力戦(伊藤金五郎)

2021-12-28 | 天野宗歩研究

今日の棋譜20211228

1834年10月、伊藤金五郎先生と平手です。

後手番の伊藤先生は振り飛車模様でしたが62銀、相居飛車です。

天野先生は2局目と同じ引き角で、2筋の歩を交換できます。これで作戦勝ち。

伊藤先生の45歩~44銀は苦心の受けというか、位取り志向というか。

24歩同歩同角に23歩。33角成には同銀引と取るわけですが、

馬を作られるので傷口が広がっています。

袖飛車にして7筋をねらいます。

この24歩は変な手ですが、32銀を移動するためで、

43銀に26角成、馬を作った先手の駒得です。

75歩同歩52金というのが理解できない手順で、(75同飛は53馬が両取りだからですが)

75歩をしっかり守られては、歩損も加わりました。

天野先生は8筋の位も取り、

飛を89に移動します。現代でも見かけますね。

82飛に74歩、73歩成同桂74歩のねらいは防ぎにくそうです。

伊藤先生はやっと力を出して、35歩同歩96歩同歩62角、攻防の自陣角で対抗します。

27馬35銀36歩、1歩持ったので歩損のほうは緩和されました。

でも6,7筋に圧力をかけられて、

55歩64銀

53金とぶつけて、交換されても悪いのですが、銀を戻られました。何か攻めたいのですが、攻めるところがありません。とりあえず先手には65桂があるので

63金としましたが35歩、これは45桂~33桂成~63馬のねらいです。

54金に65銀、かなり悪くなっています。

53角として、54金75角でも自信なしでしたが、銀を引かれても困っています。

やむなく65金同桂86角同飛

77歩同金75銀。持ち歩が1枚でもあればまだまだですが、

89飛に96香は非常手段。96同香に76歩

87金98銀

29飛87銀成同玉。この図で金1枚では、86金78玉77歩成69玉としてもたいしたことはありません。77金97玉も持ち駒がないし、ということで

62飛の桂取りでしたが、天野先生は23歩12玉54角。まだ65桂を取られても大丈夫です。

23金に16馬は43馬ねらい。

34歩81角成で伊藤先生は投了でした。65飛に15桂が厳しいということでしょう。

 

現代でいうと、後手番無理矢理矢倉が成立するかどうかということに関しての序盤です。序盤研究なんてない時代ですから、うっかりしても仕方ないのですが、天野先生は簡単に有利優勢になってしまいます。玉が薄い将棋もあまり気にしていないみたいですね。駒落ち上手の経験があると違うのでしょう。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1834/10/03
手合割:平手  
先手:天野宗歩
後手:伊藤金五郎
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 3二銀(31)  
   9 5六歩(57)  
  10 5四歩(53)  
  11 5八金(49)  
  12 6二銀(71)  
  13 7八銀(79)  
  14 5三銀(62)  
  15 7九角(88)  
  16 4五歩(44)  
  17 7七銀(78)  
  18 4四銀(53)  
  19 2四歩(25)  
  20 同 歩(23)  
  21 同 角(79)  
  22 2三歩打    
  23 3三角成(24)
  24 同 銀(44)  
  25 5三角打    
  26 7四歩(73)  
  27 6八玉(59)  
  28 7二飛(82)  
  29 7八玉(68)  
  30 2四歩(23)  
  31 5七銀(48)  
  32 4三銀(32)  
  33 2六角成(53)
  34 7五歩(74)  
  35 同 歩(76)  
  36 5二金(61)  
  37 6六銀(57)  
  38 3二金(41)  
  39 7六銀(77)  
  40 4一玉(51)  
  41 7七桂(89)  
  42 3一玉(41)  
  43 8六歩(87)  
  44 2二玉(31)  
  45 8五歩(86)  
  46 4四銀(43)  
  47 3六歩(37)  
  48 6四歩(63)  
  49 6八金(69)  
  50 9四歩(93)  
  51 3七桂(29)  
  52 4三金(52)  
  53 2九飛(28)  
  54 9五歩(94)  
  55 8九飛(29)  
  56 8二飛(72)  
  57 7四歩(75)  
  58 3五歩(34)  
  59 同 歩(36)  
  60 9六歩(95)  
  61 同 歩(97)  
  62 6二角打    
  63 2七馬(26)  
  64 3五銀(44)  
  65 3六歩打    
  66 4四銀(35)  
  67 7五銀(66)  
  68 5五歩(54)  
  69 6四銀(75)  
  70 5三金(43)  
  71 7五銀(64)  
  72 6三金(53)  
  73 3五歩(36)  
  74 5四金(63)  
  75 6五銀(76)  
  76 5三角(62)  
  77 8六銀(75)  
  78 6五金(54)  
  79 同 桂(77)  
  80 8六角(53)  
  81 同 飛(89)  
  82 7七歩打    
  83 同 金(68)  
  84 7五銀打    
  85 8九飛(86)  
  86 9六香(91)  
  87 同 香(99)  
  88 7六歩打    
  89 8七金(77)  
  90 9八銀打    
  91 2九飛(89)  
  92 8七銀成(98)
  93 同 玉(78)  
  94 6二飛(82)  
  95 2三歩打    
  96 1二玉(22)  
  97 5四角打    
  98 2三金(32)  
  99 1六馬(27)  
 100 3四歩打    
 101 8一角成(54)
 102 投了        
まで101手で先手の勝ち

 

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棋聖宗歩問題集20211227

2021-12-27 | 天野宗歩研究

後手番天野先生の手を考えます。

第1問

 

先手の46歩からの確実な攻めに対して、軽いさばきをねらいます。

A 34銀  B 24歩  C 54歩

 

第2問

 

ここも軽く動きます。

A 36歩  B 54歩  C 34飛

 

第3問

 

戦線を広げます。

A 65歩  B 42飛  C 51角

 

第4問

 

歩切れが痛そうですが。

A 58と  B 49飛  C 94同香

 

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天野宗歩研究(3);四間飛車に中央位取り(和田宗吉)

2021-12-27 | 天野宗歩研究

今日の棋譜20211227

1934年2月、和田宗吉先生と平手です。

天野先生の四間飛車です。戦前の将棋は相居飛車ばかりだったのですが、江戸時代のほうが振り飛車に抵抗がなかったのかも。左香落ちで振り飛車も指していたでしょうから。

54歩も突かず、端も受けますし、普通に美濃囲いに組んでいます。大山全集で並べたように、第1巻の終わりのほう(昭和30年代)でもそれは当たり前ではなかったのです。中央の位を取られて面白くないという認識が普通だったでしょう。

45歩56銀35歩、この現代感覚はなんでしょうね。どう見ても平成の将棋です。

当然のように飛を浮いて、軽くさばく将棋です。

66歩に64歩と受けます。ここで先手を持ったら65歩同歩同銀と歩を交換しておきたいのですが、

和田先生は引き角にして、46歩同歩同銀と攻めたいというか、位を奪還したいと思ったか。

24歩(24同歩には同飛)46歩25歩

45歩24飛27歩。これで振り飛車十分の図です。

天野先生は36歩同歩38歩の手筋、これも昔からあったのかもしれませんが、情報は伝わりにくい時代ですから、自身で考え出したのでしょう。

48銀は飛取りですから22飛。まだ有利まではいきません。

和田先生の16歩は甘いでしょう。ほぼ一手パスです。54歩を突かれて

46角63金77桂52飛、ここも先に54歩同金55歩を決めないから、中央の位を保てません。

38飛55歩47銀引54銀、位を取り返し54銀の活用で、天野先生有利として良いでしょう。

37桂に65歩は、65同歩に56歩~66歩のねらいです。

57銀66歩同銀65歩、これで6筋に位というか拠点ができます。

57銀に64金はちょっと危なく見えましたが、和田先生は68歩の辛抱。こういう手は負けるのが遅くなるけれど、形勢を取り戻しにくくなります。68金上くらいが普通でしたが、それでも形勢は悪いです。

56歩同銀右(64角57歩成同金55銀も悪い)55金と攻められて、

やむなく角金交換の駒損です。

56歩も利かず、47角39飛38歩、こうなれば取り合いしかなく

後手からは69角成があります。

79金に49と から と金を使われます。何か攻めねばなりませんが、

95歩59と94歩。後手は歩切れなので一太刀、のはずが

天野先生は94同香同香98飛、この手筋も出てくるとは、棋聖の名前も当然でしょうか。

88銀94飛成の図は、69銀(89玉96香)やら69と やら89銀やら、ねらいが多いです。

95歩同竜96歩84竜86歩、和田先生は玉の懐を広げて

66香56金97歩、97同銀は利かされなので

85歩74竜87玉と玉を上に逃げてしのぎます。斬られ役でも実力はありそうですね。

69と89金68と。これで69角成とか67香成とかの攻めが受かりません。

95香はまあまあ厳しい手でしたが、天野先生は98銀から寄せます。

清算してと金を使うのが確実です。

35角53歩65桂、これは詰めろではなく、桂を跳ねてしまったので88と同玉85竜から即詰みがあったようです。

69角成も確実で、53桂成に

88と まで。

 

これが江戸時代の将棋だとは思えません。昭和の時代まで通り越して、現代の感覚があったとしか思えないです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1834/02/13
手合割:平手  
先手:和田宗吉
後手:天野宗歩
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 3二銀(31)  
   9 5六歩(57)  
  10 4二飛(82)  
  11 5八金(49)  
  12 6二玉(51)  
  13 6八玉(59)  
  14 7二玉(62)  
  15 7八玉(68)  
  16 9四歩(93)  
  17 9六歩(97)  
  18 8二玉(72)  
  19 5七銀(48)  
  20 7二銀(71)  
  21 5五歩(56)  
  22 4五歩(44)  
  23 5六銀(57)  
  24 3五歩(34)  
  25 6八銀(79)  
  26 5二金(41)  
  27 5七銀(68)  
  28 4四飛(42)  
  29 6六歩(67)  
  30 6四歩(63)  
  31 6七金(58)  
  32 4三銀(32)  
  33 7九角(88)  
  34 2四歩(23)  
  35 4六歩(47)  
  36 2五歩(24)  
  37 4五歩(46)  
  38 2四飛(44)  
  39 2七歩打    
  40 3六歩(35)  
  41 同 歩(37)  
  42 3八歩打    
  43 4八銀(57)  
  44 2二飛(24)  
  45 1六歩(17)  
  46 5四歩(53)  
  47 4六角(79)  
  48 6三金(52)  
  49 7七桂(89)  
  50 5二飛(22)  
  51 3八飛(28)  
  52 5五歩(54)  
  53 4七銀(56)  
  54 5四銀(43)  
  55 3七桂(29)  
  56 6五歩(64)  
  57 5七銀(48)  
  58 6六歩(65)  
  59 同 銀(57)  
  60 6五歩打    
  61 5七銀(66)  
  62 6四金(63)  
  63 6八歩打    
  64 5六歩(55)  
  65 同 銀(47)  
  66 5五金(64)  
  67 同 銀(56)  
  68 同 銀(54)  
  69 同 角(46)  
  70 同 角(33)  
  71 5六歩打    
  72 4七角打    
  73 3九飛(38)  
  74 3八歩打    
  75 5五歩(56)  
  76 3九歩成(38)
  77 7九金(69)  
  78 4九と(39)  
  79 9五歩(96)  
  80 5九と(49)  
  81 9四歩(95)  
  82 同 香(91)  
  83 同 香(99)  
  84 9八飛打    
  85 8八銀打    
  86 9四飛成(98)
  87 9五歩打    
  88 同 龍(94)  
  89 9六歩打    
  90 8四龍(95)  
  91 8六歩(87)  
  92 6六香打    
  93 5六金(67)  
  94 9七歩打    
  95 8五歩(86)  
  96 7四龍(84)  
  97 8七玉(78)  
  98 6九と(59)  
  99 8九金(79)  
 100 6八と(69)  
 101 9五香打    
 102 9八銀打    
 103 同 金(89)  
 104 同 歩成(97)
 105 9一銀打    
 106 7一玉(82)  
 107 9八玉(87)  
 108 7八と(68)  
 109 3五角打    
 110 5三歩打    
 111 6五桂(77)  
 112 6九角成(47)
 113 5三桂成(65)
 114 8八と(78)  
 115 投了        
まで114手で後手の勝ち

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