名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(354); 中飛車に左美濃

2016-11-30 | 大山将棋研究
昭和52年6月、森雞二先生と第30期棋聖戦第1局です。


森先生の中飛車で、大山先生は端の位を取って、穴熊にしなさいと言っています。

森先生は金の動きで1手損ですが

結局両者高美濃になりました。こうなると端の位が大きいです。

大山先生が怖いのは65歩の筋。角を移動してけん制します。

結局44銀型の四間飛車に4手角を狙う将棋になりました。ただし端の位の分だけ大山先生が作戦勝ちです。
この形、今では後手が1手待って、26角に53銀37桂44角とぶつけて千日手が狙えるということがわかっています。だから今では(定跡書の中でだけこの4手角の筋が出てくるのですが、後手振り飛車なら千日手、先手振り飛車なら避けるので)実戦では見なくなりました。

森先生は35歩から向い飛車に。

その時には27歩と謝るのが形です。

45の歩を取れて、大山先生が良さそうに見えるのですが

森先生は飛車切りから角を打って

角を切って75歩。うるさい攻めです。

大山先生は87玉からかわして受ける、角筋を避けてこれが本筋ですか。ちょっとびっくりしますね。

森先生は76銀から67歩を決めて1歩補充

桂馬が取れます。これで2枚換えですが

大山先生の34角が攻防に効きます。

2枚取られているのでかなり薄い玉ですが、後手は歩切れで攻め駒3枚。

桂馬を取るのは受けに使うためで

桂馬を合わせて受けます。森先生も73桂を跳ねられたので攻め駒が増えています。

玉頭でのやり取りがあり

守りの金も前面に出てきました。大山先生は大駒の利きでどうにか受けようとしています。

58桂はぴったりした受けでしたが、45銀もよさそうな手です。

大山先生は受けきれないので攻め合いです。64銀と打って、森先生の38角も攻防の手ですが

これで後手玉は詰めろ、ほぼ受けなしです。

先手玉は詰みません。端の位がここで生きました。

投了図。

かなりの好局、名局と言っていいでしょう。大山先生が作戦勝ちなのですが差はわずか。森先生が激しく攻めて大山先生がしのぎ、最後に1手勝ちにしてしまいました。
どちらを持っても楽しめると思います。

#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:森雞二8段
後手省略名:森
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 5四歩(53)
5 5六歩(57)
6 4四歩(43)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 4三銀(42)
15 9六歩(97)
16 7二玉(62)
17 9五歩(96)
18 8二玉(72)
19 5七銀(48)
20 4二金(41)
21 7七角(88)
22 6四歩(63)
23 6六歩(67)
24 7四歩(73)
25 6七金(58)
26 5三金(42)
27 3六歩(37)
28 7二銀(71)
29 2五歩(26)
30 3三角(22)
31 8八玉(78)
32 6三金(53)
33 7八銀(79)
34 7三桂(81)
35 5九角(77)
36 4五歩(44)
37 3七角(59)
38 4四銀(43)
39 7七桂(89)
40 4二飛(52)
41 1六歩(17)
42 1四歩(13)
43 8六歩(87)
44 8四歩(83)
45 4八飛(28)
46 3五歩(34)
47 2六角(37)
48 2四歩(23)
49 同 歩(25)
50 2二飛(42)
51 4六歩(47)
52 2四飛(22)
53 2七歩打
54 6五歩(64)
55 同 歩(66)
56 5三銀(44)
57 4五歩(46)
58 2六飛(24)
59 同 歩(27)
60 3九角打
61 4九飛(48)
62 5七角成(39)
63 同 金(67)
64 7五歩(74)
65 8七玉(88)
66 7六歩(75)
67 同 玉(87)
68 7五歩打
69 6七玉(76)
70 7六銀打
71 6八玉(67)
72 6七歩打
73 同 金(57)
74 3六歩(35)
75 4四歩(45)
76 6七銀成(76)
77 同 銀(78)
78 6六歩打
79 同 銀(67)
80 7六歩(75)
81 3四角打
82 4四角(33)
83 5五歩(56)
84 7七歩成(76)
85 同 玉(68)
86 7五歩打
87 6八玉(77)
88 3五角(44)
89 4六歩打
90 5一金(61)
91 3一飛打
92 4二銀(53)
93 2一飛成(31)
94 7四桂打
95 7五銀(66)
96 6五桂(73)
97 6四歩打
98 7三金(63)
99 5七桂打
100 同 桂成(65)
101 同 玉(68)
102 8三桂打
103 7六歩打
104 7五桂(83)
105 同 歩(76)
106 6四金(73)
107 7四歩(75)
108 5五金(64)
109 5八桂打
110 4五銀打
111 同 角(34)
112 同 金(55)
113 6四銀打
114 3八角打
115 6三銀打
116 5六角成(38)
117 6八玉(57)
118 4六金(45)
119 7五桂打
120 4七金(46)
121 7七玉(68)
122 7六歩打
123 8七玉(77)
124 6二歩打
125 5一龍(21)
126 同 銀(42)
127 7三銀成(64)
128 投了
まで127手で先手の勝ち
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20161130今日の一手<その425>; あなたの感覚を問う問題

2016-11-30 | 今日の一手
20161130今日の一手

10月29日の名南将棋大会から、AさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手が馬と成桂を作っている分だけ駒得です。
玉の堅さはやや先手のほうが堅いか。
(互いの玉の囲いに迫っているものだけ数えて)先手の攻め駒は75馬くらい。1枚あるかどうか。
後手の攻め駒は持ち駒角桂で2枚。24銀も攻めに使えそうです。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
元は角換わりの右玉(後手は棒銀)で、後手は馬と成桂を作らせたけれども、飛車を玉頭方面に転戦して22玉から35銀を見て攻勢を取っています。その前に65にいた銀をぶつけて攻め駒を増やそうとしたところです。少し無理な攻めには見えますが、全部言うことを聞いていると悪くなりそうです。右玉の玉頭方面は薄いのです。
先手は左翼に駒が多いので左側の駒をさばきたいのですが、玉頭の攻めに備えるか(玉を左に逃げていく含み)、横から攻めて寄せ合いにもっていくか、というイメージで進めます。
まずはぶつかった銀をどうするか。取る手しかないというわけではありません。交換すると後手の攻め駒が増えてしまって受けにくくなるかもしれませんから。


△ 実戦は76同銀でした。自然な手です。

76同歩75馬53金左45歩

こうやって攻めたくなるのもわかるのですが、左側に取り残された駒(89飛78金72成桂)が多いですから先行き不安。64角同馬同歩44歩35銀43銀同金上同歩成同金44歩同銀45歩35銀44金46歩

長く進めましたが、駒をはがしあったら後手のほうが厳しかった、という結果です。後手の攻め駒のほうが多いですよね。44金では36歩だった、という感想戦をしていましたが、それでも先手が悪いのでしょう。

途中で75馬に53金左の後、76馬22玉36銀打

という指し方をすべきでしょう。少し面白くないのですが、玉頭は互いの急所ですからしっかり守らないといけません。この後は玉を左に逃げ出すイメージで進めます。


× 75馬は一応両取りなので目につきますが

67銀成同金78角29飛67角成31馬同玉25歩35銀36歩26桂

金を捨てて飛車と馬を交換した、というやり取りは面白くありません。それでも飛車を2筋に回り、玉頭から攻められるならよいのですが、後手に持ち駒が多いので反撃を食らって危なくなります。
以下は27玉38銀同銀同桂成同玉36銀

こんな攻めでも受けにくいのです。

先手は25歩33銀とできないので81飛くらいですが

41桂58銀打66馬91飛成

一応駒損は回復しました。後手から厳しい攻めがあるとだめなのですが、なんとか互角です。


△ 銀をかわす手を見てみます。66銀

67銀成同金78角29飛67角成に57金

が利けばよいですが、66馬同金57銀(48金ねらい)48銀66銀成75馬65金

これは駒損です。

戻って57金ではなく75馬

ならば互角です。金銀交換で馬を作られるのは損なのですが、左の駒をさばいて29飛とできています。66の銀が中途半端なのですが、57に引ければよくなります。


○ 58銀左は両取りがあるので気が引けますが

66桂68金58桂成同金左

でしっかりしています。左の金銀をさばいた(活用できた)という感じです。75馬が残っているので、36歩同銀78角29飛56角成47金左

なんてできれば楽に勝てそうです。


○ 飛車を移動するのも有力で、69飛

は振り飛車の感覚です。67銀成には同飛

とすれば、89角は79歩98角成62成桂

から飛車を成り込んで横から攻められます。78金は残ってしまうのですが、後手玉を攻められるなら悪いことはないでしょう。


△ 29飛も良さそうな手で

67銀成同金22玉36銀打

75馬は十字飛車の筋があるのが難点なのですが、67金を右に寄せていって、玉頭を厚くできるように戦います。35銀同銀同飛36歩31飛25歩42金右62成桂

左の駒が遊ばないように使い、あとで35銀と打つのも手厚いですね。


△ 62成桂を急ぐと

62同金同馬67銀成同金78角29飛67角成45歩

少し駒損ですが寄せあいを目指します。どちらかがよいはずですが、この先を調べないとわかりません。


× 最後は25歩で

33銀と引いてもらえれば十分な利かしです。35銀36歩67銀成同金26銀29飛27銀打

これは49玉と逃げて、多少右の駒を取られてもなんとかなりそう。

27銀を27角にすると、清算は69飛がうるさくて(27同飛同銀成同玉69飛26銀67飛成

やや先手が悪いです。

39玉には17桂

で飛車は捕獲されそう。

28玉は35歩28銀36角成

でこれも先手が悪いです。
後手の攻め駒が多いのでこの変化は後手に寄せられそうなのです。


いろいろ手がある局面でしたが
銀交換で寄せ合いにしようと思うと、攻め駒の数の比較で劣っている(攻撃力が劣っている)ので分が悪いです。76同銀では少し苦しいのだと思います。78金が残ることからも理解できます。

であれば銀を取らせたらどうか。78角の両取りがあるので、それ以上の手があればよいのですが、75馬では足りません。62成桂は微妙。
飛車をかわしておく手を考えるのが普通だろうと思います。29飛か69飛か。69飛は67飛の形にして、63飛成まで実現すれば有利です。(多分実現しそうなのですが)それができなくて78金が残れば悪いです。29飛は玉頭での戦い。なるべく玉頭を手厚く指します。

銀をかわすのもなかなかの手で、66銀とかわすのは後で57銀とできるかどうか。58銀は桂馬と交換になりますが、後手の持ち駒との交換ですから悪い取引でもありません。金銀をさばいたということになるのです。

ほかの手、62成桂はないことはないけれど嫌な感じ、25歩は多分つぶれます。

直感で選ぶなら
76同銀同歩は78金が取り残されるので、他が悪ければ指すけれど後回しの手
29飛が右玉(風車というべきか)らしい手で本戦。67銀成同金を味が良いとみる。
振り飛車党なら69飛だけど、78金が遊ぶので敬遠するかも。
銀をかわすなら66銀は67銀成を食らうので今一つ、58銀はぴったりした受けだけれど、66桂があるのでやめるかも、でも68金58桂成同金まで見えれば案外いい感じ。


どの手をどういう理由で選びましたか?
ここでの解説とあっていないとしても、自分の中で基準をもって手を選ぶのは上達のために必要なことで、それが間違っていたとしていたらその経験を積み重ねて修正していくものなんです。
こういう理由でこう指したいけれど、別の角度から考えて検証しよう、のレベルまで行きつければ対局も局後の検討も楽しくなってきますよ。
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大山将棋研究(353); 三間飛車に銀冠引き角棒銀

2016-11-29 | 大山将棋研究
昭和52年5月、淡路仁茂先生と第16期十段戦です。


大山先生の先手三間飛車、淡路先生は急戦のように見えたのですが角を上がります。

大山先生が銀を繰り出す(大野流)ので44歩と止めて

結局左美濃になりました。

引き角棒銀です。優秀な作戦だとは思わないのですが、この場合は左金が67であるため少し後手玉のほうが堅いので、悪くない選択でしょう。

大山先生は銀を追い

淡路先生は銀を引いてから歩の交換。これで動きやすくなりました。

互いに攻めの金銀を移動して

ここから戦いが始まります。玉はわずかに後手のほうが堅く、右桂が使えているので居飛車持ちです。

淡路先生は55歩から金を呼んで銀をぶつけます。

大山先生は左桂が使えないので と金つくり。

淡路先生は右桂を使い、大山先生はと金を寄せます。

57歩成から55角、気持ちの良い手です。

そしてじっと角を出ておく、57桂のねらいですが、大山先生は受けるのに銀を打つのでは悪そうです。

31銀から金銀交換?

56金と打って飛車を回り

金桂交換(トータルは銀桂交換)ですが左桂を使います。

73桂成も実現して、うまく指すものですね。ただし先手が良くなったというわけではありません。

後手玉が薄いので角をさばき

飛車も切る。

飛桂交換ですが、うまい攻めがあればよいのです。1回25歩はなるほどという手筋ですが

32金と埋められてみるとたいしたことはなかったようです。角桂を使って攻めますが、本来は73の成桂が使えないといけません。

89飛から48飛成のほうが厳しいので、金を打って先手を取ろうとするのですが

飛車を切ってどんどん迫られて詰めろ。こうなると前に指した25歩が傷になっています。詰めろ(1手すき)を受けて3手すき以上にすることができません。つまり後手の持ち駒が豊富なので一手一手の寄りです。

王手をかけても詰まなくて投了。

この銀冠に37銀をプラスした形、案外に堅いのですが(それはひねり飛車で美濃囲い+37銀が一時猛威を振るっていたことからもわかる)、手がついてみると固く見えませんね。やはり37銀よりも47金のほうが守りが堅いのではないか、と思えます。
淡路先生がうまく仕掛けて、大山先生が苦しそうだったのですが、飛桂交換とはいえ攻め駒をさばいてしまってかなり挽回したと思います。でも寄せあい1手負けで、115手目25歩が今一つだったか。69歩で竜を追い、64竜に43桂32玉42金同玉31角で竜を抜くとか、もう少し工夫ができそうに思います。ご検討を。
そこから先は淡路先生がうまく寄せました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:淡路仁茂5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 5二金(61)
17 3八銀(39)
18 1四歩(13)
19 1六歩(17)
20 9四歩(93)
21 5六歩(57)
22 7四歩(73)
23 5八金(69)
24 3三角(22)
25 5七銀(68)
26 2二玉(32)
27 4六銀(57)
28 4四歩(43)
29 5五歩(56)
30 同 歩(54)
31 同 銀(46)
32 4三金(52)
33 6七金(58)
34 5四歩打
35 4六銀(55)
36 3二銀(31)
37 3六歩(37)
38 4二角(33)
39 5九角(77)
40 3三桂(21)
41 2六歩(27)
42 2四歩(23)
43 3七銀(46)
44 7三銀(62)
45 8八飛(78)
46 2三銀(32)
47 4六歩(47)
48 3二金(41)
49 2七銀(38)
50 6四銀(73)
51 6五歩(66)
52 7三銀(64)
53 3八金(49)
54 6四歩(63)
55 同 歩(65)
56 同 銀(73)
57 6五歩打
58 5三銀(64)
59 7八飛(88)
60 6二銀(53)
61 5六金(67)
62 6三銀(62)
63 7七角(59)
64 8六歩(85)
65 同 歩(87)
66 5三角(42)
67 8八飛(78)
68 7三桂(81)
69 5九角(77)
70 3一角(53)
71 4八角(59)
72 5五歩(54)
73 同 金(56)
74 5四銀(63)
75 同 金(55)
76 同 金(43)
77 5二歩打
78 5六歩打
79 5一歩成(52)
80 6五桂(73)
81 5八歩打
82 6四角(31)
83 4一と(51)
84 5七歩成(56)
85 同 歩(58)
86 5五角(64)
87 9八飛(88)
88 6六角(55)
89 3一銀打
90 同 金(32)
91 同 と(41)
92 同 玉(22)
93 5六金打
94 9三角(66)
95 8八飛(98)
96 5五歩打
97 6五金(56)
98 同 金(54)
99 7七桂(89)
100 7六金(65)
101 8五桂(77)
102 6六角(93)
103 8九飛(88)
104 6二飛(82)
105 7三桂成(85)
106 6五飛(62)
107 7九飛(89)
108 7五歩(74)
109 5六歩(57)
110 4八角成(66)
111 同 銀(37)
112 6八飛成(65)
113 7六飛(79)
114 同 歩(75)
115 2五歩(26)
116 3二金打
117 5三角打
118 2一玉(31)
119 5四桂打
120 8九飛打
121 5九金打
122 同 飛成(89)
123 同 銀(48)
124 3九銀打
125 同 玉(28)
126 5九龍(68)
127 2八玉(39)
128 4八金打
129 6一飛打
130 1二玉(21)
131 2一銀打
132 1三玉(12)
133 3二銀成(21)
134 3八金(48)
135 投了
まで134手で後手の勝ち


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大山将棋研究(352); 四間飛車に左美濃

2016-11-28 | 大山将棋研究
昭和52年5月、田中正之(魁秀)先生と第18期王位戦です。


大山先生の四間飛車に田中先生は端を突いているので左美濃なのでしょう。

大山先生は端角から

石田流に組みます。田中先生は左美濃から銀を繰り出してけん制し

6筋の位取り。

一度66角と出たのですが、77桂とは指しきれず(位を奪回されそう)2手損です。46銀も押し返されているので(45歩と突かせた意味はあるのですが)4手損。作戦負けです。

それでも5筋の歩を交換して

4筋の歩も交換して、こう進むのならまあまあです。大山先生は無理をせずにいうことを聞いています。

田中先生はあちこちで手損(歩の交換も手損みたいなもの)しているので手が進んでいないから角をぶつけます。

ですが大山先生に馬を作られてみると22角としても効果がありません。

7筋から動くのが唯一の攻め筋で

大山先生は7筋を放置して飛車を使います。

この王手が受けにくい。77銀打ちには65桂から76歩が利きます。

98玉に飛車を成って、先手玉が薄いです。

田中先生は7筋を清算してから埋めることになり戦力不足、得に歩切れがつらいです。

これは歩を入手しようとする手、同歩は17角です。

1歩手に入れても先に受けられ

77桂と攻めに使いますが端を攻められます。どうも手の調子が悪く、駒得でも形勢が悪いのです。

うまく攻められないので守りの手ですが

大山先生は駒損を回復しようとしています。

これで少し駒得。

あとは田中先生が寄せの形に持っていけるかどうかですが、しっかり受けられて道のりは遠いです。

攻防に香を打たれ

攻防の香で返します。

でも58桂を取られて56歩と受けるのでは少し足らず

角を取ってもらえず香を外されました。

もう一回香もよさそうな手ですが、馬を寄られて少し足りません。

あとは勢いで駒をはがしますが

65桂では足りなさそう。でも大山先生が63の玉を54に上がって入玉というか上部脱出を目指したのが危ない手でした。61桂と受けておくものです。

53角が竜取りで、受けは44銀と立つしかありません。

田中先生は金2枚投入して追いかけるのですが、これしかなかったのかなあ?

竜を取りましたがここまで。

大山先生が作戦勝ちから相手に無理に打開させて馬を作ったところまではさすがです。そのあと73桂を捨てて飛車の活用でよし、というのが思いつきませんね。なにか受ける手を考えそうです。44馬がよく働くからよし、という判断でした。
そのあとも大山先生らしい受け(攻めにも見えるのです)が続きましたが、さすがに田中先生もうまく攻めの手を繰り出します。終盤はもう少しで届きそうだったのですが、残念。
後手をもって並べるとなにか自分とは違うものが見えてくると思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:田中正之7段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5七銀(48)
16 7二銀(71)
17 7七角(88)
18 7一玉(62)
19 8八玉(78)
20 1四歩(13)
21 2五歩(26)
22 1三角(22)
23 5八金(49)
24 3五歩(34)
25 7八銀(79)
26 3二飛(42)
27 2六飛(28)
28 3四飛(32)
29 1六歩(17)
30 5二金(41)
31 4六銀(57)
32 3三桂(21)
33 6六歩(67)
34 5四歩(53)
35 6五歩(66)
36 7四歩(73)
37 6六角(77)
38 4五歩(44)
39 5七銀(46)
40 3一角(13)
41 7七角(66)
42 8四歩(83)
43 6七金(58)
44 7三桂(81)
45 6六銀(57)
46 8三銀(72)
47 5五歩(56)
48 同 歩(54)
49 同 銀(66)
50 5四歩打
51 6六銀(55)
52 7二金(61)
53 4六歩(47)
54 同 歩(45)
55 同 飛(26)
56 4五歩打
57 2六飛(46)
58 8二玉(71)
59 6八角(77)
60 4二角(31)
61 5六飛(26)
62 5三角(42)
63 8六角(68)
64 同 角(53)
65 同 歩(87)
66 4七角打
67 5九飛(56)
68 2五角成(47)
69 7五歩(76)
70 同 歩(74)
71 7四歩打
72 同 銀(83)
73 7六歩打
74 同 歩(75)
75 同 金(67)
76 2四飛(34)
77 7五銀(66)
78 同 銀(74)
79 同 金(76)
80 3四馬(25)
81 7四歩打
82 4四馬(34)
83 9八玉(88)
84 2八飛成(24)
85 8四金(75)
86 8三歩打
87 7三歩成(74)
88 同 金(72)
89 同 金(84)
90 同 玉(82)
91 5五歩打
92 同 歩(54)
93 8八銀打
94 7二玉(73)
95 3六歩(37)
96 2五桂(33)
97 3五歩(36)
98 7三歩打
99 3四歩(35)
100 3二歩打
101 7七桂(89)
102 9五歩(94)
103 同 歩(96)
104 9七歩打
105 同 玉(98)
106 9六歩打
107 8七玉(97)
108 6六金打
109 7六歩打
110 1九龍(28)
111 5八桂打
112 5六金(66)
113 9六香(99)
114 4八銀打
115 5七歩打
116 5九銀成(48)
117 同 金(69)
118 2九龍(19)
119 4九歩打
120 4七金(56)
121 6四歩(65)
122 同 歩(63)
123 6五歩打
124 2六龍(29)
125 6四歩(65)
126 6二歩打
127 6五角打
128 3七桂成(25)
129 9四歩(95)
130 7四香打
131 9三歩成(94)
132 6三歩(62)
133 8三と(93)
134 同 玉(72)
135 9一香成(96)
136 7二玉(83)
137 6三歩成(64)
138 同 金(52)
139 6四歩打
140 同 金(63)
141 6六香打
142 5八金(47)
143 5六歩(57)
144 5四桂打
145 7四角(65)
146 6六桂(54)
147 6五香打
148 5四馬(44)
149 6四香(65)
150 7四歩(73)
151 6三銀打
152 同 馬(54)
153 同 香成(64)
154 同 玉(72)
155 6五桂(77)
156 5四玉(63)
157 5三角打
158 4四銀(43)
159 6四金打
160 4三玉(54)
161 5四金打
162 3四玉(43)
163 4四角成(53)
164 2五玉(34)
165 1七銀打
166 同 龍(26)
167 同 馬(44)
168 2六銀打
169 投了
まで168手で後手の勝ち


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20161128今日の一手<その424>; 利かされに見えるが

2016-11-28 | 今日の一手
20161128今日の一手

10月29日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。
金桂と角銀の交換ですから先手が駒得です。
玉の堅さは後手のほうがかなり堅いです。
(互いに玉の囲いに迫っているものだけ数えて)先手の攻め駒は54銀と持ち駒角銀で3枚。
後手の攻め駒は持ち駒金桂で2枚。

総合すれば互角です。

☆大局観として

先手が少し駒得ですが玉が薄いのが難点です。銀冠と穴熊ならそんなに違わないのですが、この場合は守りの金桂をはがされています。
後手玉を攻略するにも持ち歩が1枚。玉頭や端から攻めるというわけにもいきません。54銀や持ち駒の銀で攻めても、後手の守りの金銀と交換することになり、また埋められてしまいます。
ということで、当面は攻める手段がないですし、後手の攻めを受けながら自玉を固めるということになります。後で桂香を拾えるので駒得を拡大する手段は残っています(これは後まわし)。

後手の57歩がぼんやりした手に見えるのですが、案外好手なんです。狙いがわかりますか?


× 攻めるとしたら52角ですが

24飛63銀成同金同角成72銀(金を打つのもある)

53馬26桂68飛58金

金で飛車を取られること自体はそんなに痛くはないのですが、後手の攻めを切らすというわけには行かなくなっています。これは後手が有利でしょう。57歩は飛車を殺す狙いがあったわけです。


× 実戦では11角成でした。

香を取って馬を作る、結構大きな手ではあるのですが、26桂68飛58金

でやはり少し悪いです。

それに気が付いて、実戦では37飛18桂成27香

と香を使ったのですが、85飛75銀58歩成77馬56歩


逆に後手の飛車を捕獲したのはいいけれど。と金を作られて劣勢です。これは相当に勝ちにくいです。

85飛には59歩のほうが良いのですが

37飛27香に働きがありません。やはり後手のペースです。


× 他には37桂と跳ねたいのですが24飛

の時に銀に当たって後手を引きます。26桂の筋は相変わらずありますから、これも後手のペース。


○ ということで、59歩が最善ではないかと思います。

26桂68飛18桂成に52角と攻めると

24飛63銀成同金同角成72金53馬、ここで58歩成が軽い手筋。

58同歩は28飛成です。58同飛に69銀68飛78銀成同飛28飛成同飛同成桂78金

これはまだ先手も戦えるのですが、寄せ合いにはならないので後手が有利なのでしょう。

途中52角と攻めないで37桂と使うのが良さそうです。

28飛成に45桂51香53桂成

駒が全部さばけたので、これなら飛車交換でも戦えるでしょう。


△ 79金はひねった手ですが

飛車を遠くに逃げられます。26桂78飛18桂成37桂

28飛成59歩37竜11角成

後で59歩と打たざるを得ず、桂馬を取られる分だけ損ですが竜がそっぽに行ったということもあり、形勢は互角でしょう。


× 他には35銀と飛車を取りに行って

でも26桂には同銀しかないですね。26同飛に59歩

損をしたようなしていないような形で、相手を惑わせます。後手が27銀と打てば同じようなもの(26飛のほうが37桂の時に飛車取りにならないので得)なんですが、それは気が付きにくいので58歩成同飛69銀68飛78銀成同飛36飛38歩

くらいでしょうか。先手が悪いにしても後手をだましかけている気がします。



結論だけみると簡単で、57歩は案外厳しい手で、59歩と受けるのが最善ということなんです。後手に と金を作らせると勝ち目がないことには気が付かないといけません。58金という狙いもあって、飛車を取られるのは現実的に困っています。
穴熊だからということもあるのですが、57歩みたいなぼんやりした手(打つなら56歩とか46歩とか48歩とかのほうが手筋に見える)が好手になることもあります。

と金の種は最初に受ける手を考えておくもので(打つ方も受けられたらどうなるかを考えて指します)、まずは歩には歩で謝る手、次にはほかの駒でと金の位置を受ける手を考えます。利かされだと思えば、受けないで代償を探します。
その時の判断基準は攻め合いで勝機があるか、です。攻めあって勝てる見込みがない時は受けておくしかないのです。

ここでは飛車の利きがあるので、58歩成は同飛でかまわない、と思ってしまうところ。飛車を取られる手があるなんて、筋の良い人ほど無視してしまうかもしれません。
でも寄せ合いにはならないので、58歩成は結局は受けないといけないことになりそう、であれば最初に受けておくほうが手堅いのです。そしてゆっくりした展開になれば駒得が生きてきます。

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大山将棋研究(351); 石田流に玉頭位取り

2016-11-27 | 大山将棋研究
昭和52年5月、内藤国雄先生と第25回王座戦です。


内藤先生が三間飛車

大山先生は玉頭位取りになりました。

88玉の瞬間をとらえて内藤先生が動きます。

銀で36の歩を取れば37歩だろうと思うのですが、飛車で取る。56飛の筋を狙っているのでしょう。大山先生は飛車の横利きを通すために金を上がります。

内藤先生は56飛を自重して飛車を引き銀をぶつけます。

こういう銀を打たないほうが良いものなのですが、大山先生は金銀交換で自陣をまとめにくいので半分粘りに行ったという感じです。

1歩得をしましたが25銀の働きはよくないです。36~47~58と引いていくものかと思ったのですが

時々やるんですよね。角を殺されました。

角銀交換自体はまだ何とかなるのですが、内藤先生は歩の利く筋が多く、質駒もあるし、手を作りやすいです。まずは6筋の突き捨てから

これは取りにくいです。49角から飛か角を切って59銀で寄せられます。

大山先生は金を打って粘るのですが、ぴったりの歩がありました。

内藤先生は と金を作れば4枚目の攻め駒になります。

6筋から揺さぶって

飛車を切って王手。合駒が悪いです。

55歩にも角を切って王手

銀で抑えて

角を成る。

大山先生は右の駒を使って受けようとするのですが

味よくうまを引き付けられ

投了図。

内藤先生の快勝譜。飛角をダイナミックに使い、小技を織り交ぜる、内藤先生の一番得意なパターンでしょう。これは後手をもって気持ちよく並べましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 4二銀(31)
5 6八銀(79)
6 4四歩(43)
7 6七銀(68)
8 4三銀(42)
9 7五歩(76)
10 3二飛(82)
11 4八銀(39)
12 6二玉(51)
13 6八玉(59)
14 7二玉(62)
15 7八玉(68)
16 5二金(41)
17 5六歩(57)
18 6四歩(63)
19 5七銀(48)
20 8二玉(72)
21 7六銀(67)
22 5四銀(43)
23 8六歩(87)
24 3五歩(34)
25 2六歩(27)
26 1四歩(13)
27 9六歩(97)
28 7二銀(71)
29 7九角(88)
30 1三角(22)
31 8八玉(78)
32 3六歩(35)
33 同 歩(37)
34 4五銀(54)
35 3八金(49)
36 3六飛(32)
37 3七金(38)
38 3四飛(36)
39 4六歩(47)
40 3六銀(45)
41 同 金(37)
42 同 飛(34)
43 3七歩打
44 3四飛(36)
45 2五銀打
46 3三飛(34)
47 1四銀(25)
48 2二角(13)
49 2五銀(14)
50 5四歩(53)
51 7八金(69)
52 6九金打
53 6七金(78)
54 4五歩(44)
55 3六銀(25)
56 4六歩(45)
57 同 銀(57)
58 7九金(69)
59 同 玉(88)
60 6五歩(64)
61 同 銀(76)
62 1三角(22)
63 4七歩打
64 3八歩打
65 4九金打
66 4八歩打
67 3八金(49)
68 4九歩成(48)
69 7八玉(79)
70 5九と(49)
71 6八金(67)
72 6三飛(33)
73 7七玉(78)
74 6五飛(63)
75 同 歩(66)
76 3三角打
77 5五歩(56)
78 4六角(13)
79 同 歩(47)
80 5五角(33)
81 6六角打
82 同 角(55)
83 同 玉(77)
84 5五銀打
85 7六玉(66)
86 8八角打
87 7七角打
88 7九角成(88)
89 5六歩打
90 同 銀(55)
91 4七金(38)
92 8九馬(79)
93 5六金(47)
94 同 馬(89)
95 8五歩(86)
96 6六歩打
97 7八銀打
98 6七銀打
99 投了
まで98手で後手の勝ち

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第167回名南将棋大会(弐) 結果速報

2016-11-26 | 名南将棋大会
今日は第167回名南将棋大会(弐)を行いました。結果速報です。


C級優勝
髙木弘志さん


D級優勝
長谷川武志さん

西山勇樹さん


E級優勝
坪田和政さん



優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。


12か月分優勝者の一覧です。

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大山将棋研究(350); 中央位取り中飛車

2016-11-26 | 大山将棋研究
昭和52年5月、米長邦雄先生と第16期十段戦です。


大山先生の位取り中飛車です。

米長先生は狙っていますね。でも52飛が先でした。

狙いは中央の位奪還です。取り返せば指しやすくなります。それが間に合うかどうかが問題。45歩の前に動かねばなりません。

大山先生のカウンター。いずれにせよ63の地点が空いてしまいそうで、振り飛車もちです。

55歩から銀の取り合いになって

63角。22玉の形で金銀の連結が悪いのが響いています。

米長先生の92角は56の歩を支えて当然(57歩成は無理)なのですが、ここの歩も痛いです。

大山先生は飛車を取らずに銀を打ち込んで

馬を作る。少しの得で抑えておくのが賢いものなのです。

53歩成を狙えば

米長先生は55銀から歩を払って頑張ります。

互いに金を上がって備えます。

ゆっくりしているとジリ貧なので、米長先生は馬を追って

飛車で斬り違えて勝負。

この2枚角がどれだけ効果があるかなのですが

まだ攻め駒不足。金を活用します。

それを無視して、飛車切りから成銀を入って、あれ?寄っています。

投了図。


米長先生の33銀から44銀というのは ある筋なのですが、この場合は52飛が先です。先手が56銀の形よりも玉の移動を優先しているので52飛~54歩同歩同銀で位を取り返せるのです。本譜は銀を繰り出したために43の地点が薄くなって、反撃がきついです。
それでも有利な展開になって、一気に攻めつぶそうとすると、かえって危なくなるというのを大山先生は肌でわかっているのです。駒得は焦らないほうが良いもので、馬を作って拠点が残っているのですから十分なのです。ゆっくり指して相手に動かせて斬る、そういう感覚を学べると思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:米長邦雄8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 3四歩(33)
5 5五歩(56)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 7七角(88)
10 3二玉(42)
11 6八銀(79)
12 4二銀(31)
13 4八玉(59)
14 6四歩(63)
15 3八玉(48)
16 6三銀(62)
17 2八玉(38)
18 3三銀(42)
19 5七銀(68)
20 4四銀(33)
21 5六銀(57)
22 5二飛(82)
23 4六歩(47)
24 5四歩(53)
25 同 歩(55)
26 同 銀(63)
27 4五歩(46)
28 5五歩打
29 4四歩(45)
30 5六歩(55)
31 4三歩成(44)
32 同 銀(54)
33 2二角成(77)
34 同 玉(32)
35 6三角打
36 9二角打
37 4四歩打
38 3二銀(43)
39 5四歩打
40 4二歩打
41 5三銀打
42 5一飛(52)
43 9六角成(63)
44 7二金(61)
45 6四銀成(53)
46 5五銀打
47 5三成銀(64)
48 4四銀(55)
49 8六馬(96)
50 3三銀(32)
51 6八金(69)
52 3二金(41)
53 4八飛(58)
54 8五歩(84)
55 6四馬(86)
56 6一飛(51)
57 7五馬(64)
58 7四歩(73)
59 6六馬(75)
60 同 飛(61)
61 同 歩(67)
62 7五歩(74)
63 6五歩(66)
64 同 角(92)
65 6一飛打
66 9二角打
67 3八銀(39)
68 6二歩打
69 5一飛成(61)
70 6三金(72)
71 4四飛(48)
72 5七歩成(56)
73 同 金(68)
74 4四銀(33)
75 4二成銀(53)
76 4八歩打
77 3一銀打
78 3三玉(22)
79 3二成銀(42)
80 2四玉(33)
81 2六歩(27)
82 投了
まで81手で先手の勝ち
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20161126今日の一手<その423>; 先に守るほうが手堅い(2)

2016-11-26 | 今日の一手
20161126今日の一手

10月29日の名南将棋大会から、AさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが、と金を作っています。持ち歩もあるので先手がやや駒得です。
玉の堅さは後手のほうがやや堅いです。(玉の位置、金銀の連結から)
(互いの玉に迫っているものを数えて)先手の攻め駒は持ち駒銀1枚。
後手の攻め駒は持ち駒角銀で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
先手の優っているのは駒得ということだけです。ですから方針はわかりますね。長期戦です。
玉を固めて相手に攻められないようにしてから桂香を拾っていけばよいのです。
もっと駒得にしようと欲張ると怪しくなるものなのです。順番を間違ってはいけません。

後手のねらいは66歩ですね。これを受けることを考えるのが本筋です。今のところは後手の攻め駒は2枚ですが、66歩同歩の時点で62飛が働くので3枚のようなものです。でも3枚ならまだ受けられるはずです。


△ 実戦は33と でした。

歩損を解消しよう、あるいはと金を攻め駒にしよう(43と~53と)、あるいは21飛成で桂馬を取ろう、といろいろ自然な手ではあるのですが。
66歩に21飛成67歩成同金66歩同銀同歩成同金66歩77金56角88玉67歩成

長い手順を進めましたが、後手は66歩の拠点を作り、銀を打ち込んで駒をはがし、と金を作れば4枚目の攻め駒。とうてい寄せ合いにはなりません。先手の敗勢です。

66歩は無視できません。66同歩とすると

66同飛67銀46飛48歩に66歩

十字飛車から66歩を打たれたらつぶれます。

46飛には47歩として

先手を取らないといけませんが、47同飛成58金49竜21飛成66歩

これは12角の筋がありますから後手のほうが良いでしょう。21飛成で66歩と受けても65歩と合わせられますし、22飛成でも66歩同銀67歩同金右65歩、と後手の調子が良いので、工夫はできても後手が有利です。

では66歩に77銀と打ってどうか。

67歩成同金66歩同金65歩67金66銀68歩

こういうのは受けが利きます。後手の62飛を働かせなければよいです。

後手は77銀に33桂と と金を払います。

21飛成に34角

(このときは12角11竜とされるより、34角24竜のほうが少し得)24竜67歩成同銀同角成同金69銀

というのが怖い筋です。68玉78銀打に66歩で受かったようですが32飛

で角を取られます。59金31飛69金

67銀成同玉56角76玉89角成54竜

これで上に逃げられるかどうかの勝負で、どちらを持っても大変そうです。


× 32と は前の変化で66歩77銀の時に34角

と打つことになり、これは先手が少し損していると思います。32飛で角が取れるので質駒ですし、33と同桂24飛とすると飛と竜の違いが残ります。


△ 12と でも66歩77銀の時に34角なので

状況は同じ。

でも66歩に同歩の変化で

21飛成に12角の筋がないのでこれは難しそうです。66歩から攻められるので後手のペースではありますが。


○ 77銀と先に打っておくのがこの一手という感じがします。

56角には88玉とかわしておきます。

47角成24飛44歩32と

玉が堅くなったら21飛成を目指します。途中24飛として25歩と打たれるのを防ぐのが細かいところです。先手玉が堅くなったので駒得でよしです。攻め駒はだんだんに増えていきます。


△ 57から銀を打つと

56銀に58歩57銀成同歩66歩

ですから57銀でも57歩でも同じようなものですが、まあ1手パスしたら、それでも77銀と打って、34角に56歩同角58金右

67歩成同銀66歩56銀同歩64歩

は難しいところです。


× 受けるのが良いとは言っても58金右は66歩で

66同歩には39角があるので取れません。77銀67歩成同銀66歩76銀67銀

とがりがり攻められて後手のペースです。変化によっては27歩同飛49角という筋もあるので、受けきる自信がありません。


△ 他には24飛として

44歩なら43銀が狙えます。


後手は34歩と受けて同飛44金

と先手を取られると、24飛66歩に53銀

という変化。67歩成同銀66歩に62銀成

67歩成同金62金22飛61歩21飛成56銀

というのは難しそうでも後手のペースです。

でも24飛34歩の時に12と66歩77銀打とか、24飛34歩に77銀とか、ほかの変化も選ぶことができます。34角の筋を消したともいえるので、場合によっては好手になります。


また出てきましたが、先に守るほうが手堅いのです。と金を移動して攻めても(あるいは駒得を目指しても)、66歩に77銀と打つのならば先に77銀としておいたほうがはるかに受けやすいです。玉が薄い時はとくに当てはまるので、先に自陣の嫌味を消しておくべきなのです。

駒得を急がないというのもよく書きますが、少し駒得になったら、そこで自陣を整備しておく、守っておくというのが好手になりやすいです。相手の攻め駒が取れるのならともかく、通常は相手のあまり働いていない駒を取ることが多く、それはプラスの面もマイナスの面もあります。手が遅れるとか、自陣の形が悪くなるのです。駒得は味が悪いと書いたこともありますね。みんな同じような意味です。







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大山将棋研究(349);向い飛車に棒銀

2016-11-25 | 大山将棋研究
昭和52年5月、加藤一二三先生と第18期王位戦です。


加藤先生は25歩33角を決めることが多いので、大山先生の向い飛車になりました。

加藤先生は棒銀です。

大山先生は向い居飛車を生かすのですが、珍しい棒銀対策です。

強気で桂馬を跳ねて、25飛の筋を見せます。

少し落ち着いて

難しい手が出ました。25銀には35銀で34歩を狙うのでしょう。

51角は34歩の筋を甘くしたもの。加藤先生は端桂で25歩を支え

決戦です。

大山先生は桂馬をさばきますが、銀は捨てます。やはり対好形の34銀33桂というのは好形ともいえないので仕方なしか。

銀香の交換ですが

57香を見せて銀桂の交換になり

駒の損得はほぼなくなりました。互いに攻め駒4枚なので寄せ合いです。

加藤先生は53歩が入るのが大きく、ゆっくり44桂でも攻められるので57銀と手を入れる。大山先生は角を逃げてはいられないので香打ちでカウンターです。

歩の成り捨て(取ってもらえませんが)から金を取り、大山先生としては角銀を渡せないので57香成とは踏み込めませんでした。

と金 と香を取り合って、加藤先生が駒得を拡大、でもこの図は後手玉に詰み筋がないので57歩同金右同角成同金69銀77玉59竜として勝負だったか。でも74桂からの王手竜があるのでやめたのですね。

57歩を打たれて角が攻めに働かなくなりました。これで加藤先生優勢です。

大山先生は攻め駒が足らず攻めが緩みます。加藤先生は玉頭から一気の寄せを見ます。

清算して

攻防の歩突きがあり

あとは上から押さえて

これで受け無し。

投了図。

少しずつ加藤先生が良くなっていきましたが、大山先生になにか勝負手がありそう、でもみつかりません。ということは加藤先生の快勝ということでしょう。加藤先生が一番充実していた時期です。難しい中、うまく勝ちまでもっていきました。
先手をもって並べて、読みの訓練をしましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:加藤一二三棋王
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 5六歩(57)
10 4三銀(32)
11 6八玉(59)
12 2二飛(82)
13 7八玉(68)
14 6二玉(51)
15 3六歩(37)
16 7二玉(62)
17 5八金(49)
18 8二玉(72)
19 6八銀(79)
20 7二銀(71)
21 5七銀(68)
22 5四歩(53)
23 6八金(69)
24 9四歩(93)
25 9六歩(97)
26 1四歩(13)
27 1六歩(17)
28 5二金(41)
29 3七銀(48)
30 4二角(33)
31 2六銀(37)
32 2四歩(23)
33 同 歩(25)
34 同 飛(22)
35 2五歩打
36 2二飛(24)
37 3五歩(36)
38 3三桂(21)
39 3四歩(35)
40 同 銀(43)
41 4四角(88)
42 2一飛(22)
43 4六歩(47)
44 1二香(11)
45 8八角(44)
46 3五歩打
47 3八飛(28)
48 5一角(42)
49 1七桂(29)
50 5五歩(54)
51 3五銀(26)
52 3七歩打
53 同 飛(38)
54 2五桂(33)
55 同 桂(17)
56 同 飛(21)
57 3四銀(35)
58 2八飛成(25)
59 3八歩打
60 5六歩(55)
61 同 銀(57)
62 1九龍(28)
63 4五銀(34)
64 6四桂打
65 6五銀(56)
66 5六歩打
67 同 銀(45)
68 同 桂(64)
69 同 銀(65)
70 2四角(51)
71 3二飛成(37)
72 4六角(24)
73 5三歩打
74 5一金(52)
75 5七銀打
76 5四香打
77 5二歩成(53)
78 5六香(54)
79 6一と(52)
80 同 金(51)
81 5六銀(57)
82 5九銀打
83 5七歩打
84 6八銀成(59)
85 同 金(58)
86 5九銀打
87 6九金打
88 4八金打
89 8六香打
90 5二歩打
91 7五桂打
92 6八銀成(59)
93 同 金(69)
94 5九龍(19)
95 8三香成(86)
96 同 銀(72)
97 同 桂成(75)
98 同 玉(82)
99 7五桂打
100 8四玉(83)
101 8六歩(87)
102 7四歩(73)
103 8五銀打
104 7三玉(84)
105 8四銀打
106 6二玉(73)
107 7四銀(85)
108 5一桂打
109 4四角(88)
110 5三香打
111 4二銀打
112 7九金打
113 8七玉(78)
114 6八龍(59)
115 5三銀成(42)
116 投了
まで115手で先手の勝ち
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