名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-7 四間飛車に棒銀(2)

2023-04-30 | 基本定跡の研究

その他の形を見ていきましょう。人気の戦型でしたから、対策も変化もいっぱいあります。

後手が14歩を突かなかった場合を片付けておきます。先手が16歩を突けば後手も14歩を受けると思うのですが、35歩51角

24歩に同角と取った時に、45歩同歩15銀と捨てる。

加藤一二三先生が何局か指していますが、面白い変化もあるので追いかけてみます。15同銀23飛成33角44歩

22飛同竜同角43歩成

88角成同玉43金41飛22角

AIによると、22角ではなくて39飛か41飛で後手有利だと。79銀が厳しいからと69銀と打たせれば、この22角以下の手順で後手有利になります。この図からは66角32銀71銀

(49飛69銀が入っていれば71銀を打てない)どこかで(左46銀急戦で)見た手順が出てきて、71同玉61飛成同銀22角成42金

AIは44角と打って先手有利だと言います。53銀には32馬、82玉には71金72銀打61金同銀71銀という調子です。44角ではなく12馬49飛69香の進行でも先手よし。途中で形勢が揺れ動いているのですが、

この44歩が最善ではなく(後手有利)、打たないで33同角成同桂44歩14角

14同竜同歩43歩成同金21角42飛31銀

評価値は-226。2筋のどこかに飛を打たれて先手が苦しいです。

また33角に21竜と桂を取ると、

88角成同玉22角77角同角成同桂44角66角同角同歩44角23歩35歩

しつこく角を打たれて難しい図です。手得はしたけど評価値は-95。

加藤先生のひらめきでしたが、うまくはいかないようです。

なお24歩を同歩と取られたら

15銀35歩24銀34飛

23銀不成24飛同飛同角45歩

評価値+55、先手の得が残っているかというくらいの互角です。

後手が端歩を手抜いても、先手がとがめるのは難しいです。なので先手から16歩を突いて、後手に14歩と受けさせる方が考えやすいという結論にしておきます。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第240回名南将棋大会(壱)結果速報

2023-04-29 | 名南将棋大会

本日は第240回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。

A級優勝

畠山大樹さん

B級優勝

花井進さん

C級優勝

佐藤翼さん

D級優勝

葛西直樹さん

戸松克彦さん

荒島栄一さん

三原舜一朗さん

E級優勝

櫻木寿賢さん

F級優勝

地下好さん

G級優勝

髙木弘志さん

加藤了さん

優勝された方々、おめでとうございます。

参加された皆様、ありがとうございました。

 

過去12回分の優勝記録です。

半分にして拡大します。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-7 四間飛車に棒銀(1)

2023-04-29 | 基本定跡の研究

四間飛車に対しての急戦、57銀左の系統の最後は棒銀です。

この図に至るまでの振り飛車の待ち方、54歩や64歩を突いてあるとか、32銀の形とか41金の形とか、そういうことを気にしないで指せるのが棒銀のシンプルなところです。37銀54歩46歩(この歩を突くタイミングには議論がある)14歩16歩(端歩を突く突かないでも変化がある)64歩26銀32飛

38飛51角35歩62角

この形が一番多く指されました。34歩同銀45歩

45同歩には33歩があるし、43銀35銀も先手良し。43金とするのは森安秀光先生が最初に指したのでしたっけ。44歩同金45歩

45同金には33歩なので、43金と引いて26銀

銀取りを避けます。ここから2通りあって、45銀11角成33桂

先手は1歩損ですが持ち歩があって馬を作っているので駒得です。評価値は+124、ちょっと先手が良いのでしょう。定跡書にも細かい手順が書いてありますが、AIは46歩44角77桂34銀58銀右74歩66歩75歩67金右・・・という手順を第1候補に読んでいます。

もう一つは

この図から33桂46銀右

評価値は+56、先手の得は保っているというくらいの難しい図です。AIは31飛77角など、様子見の手を候補にしていますから、互いに難しいのでしょう。振り飛車から見ると、馬を作らせない方が良いです。

 

昭和の終わりから平成の初めころまでに、2つの図の先はかなり指されたと思うのですが、どちらが良いとも結論は出ていません。居飛車側から見ると、対四間飛車はその2つの図にほぼ誘導できたし、他の定跡を研究しなくても済んだので、マニア化したのでしょう。加藤一二三先生がずっとこだわったというのも納得できる経緯があります。後手番でも大きな違いはなくて使えそうですし。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-6 四間飛車に中央位取り(4)

2023-04-28 | 基本定跡の研究

<記事が増えてきたので、タイトルに章番号を振りました。>

四間飛車に対して、中央位取りの急戦は優秀なのだとわかりました。後手番だとどう変わるかを調べてみます。

先手四間飛車ならば、46歩の代わりに56歩とすれば中央位取りは拒否できます。代わりに65歩急戦を受けねばならないので、そっちを避ける方が普通だと思いますが、どうでしょうか。この図からは65歩を突くのが先手の得を生かしているのでしょう。54銀66銀73桂47金

居飛車側としては、先手で94歩を突いている形ならば、75歩同歩84飛でしたね。その余裕がないのでAIは81飛が最善だといいます。56歩に86歩と開戦して

86同歩は75歩同歩65桂

65同銀同飛76銀

69飛77銀成同桂に86飛。

評価値は-397。二枚替えで駒損になるけれど、飛がさばける(攻め駒になる)ので後手有利なのでしょう。

なので86歩には同角です。

ここで65銀の強攻、65同銀に86同飛79角

という過激な順もあるようです。58飛65桂47金57銀は後手良し、なので58金引68角成同金65桂か、69飛57角成54銀か。

65銀同銀には同桂同飛56歩

と進める方が自然に見えます。58金引99角成77角

77同馬同桂87飛成

85飛77竜は57歩成が残るので後手良しです。66角44角同角同歩67飛

57銀同金同歩成同飛53歩

というのが進行例です。この図で評価値は-151の後手もち。十分に戦えています。

 

戻って、

36歩54銀98香73桂69飛64歩47金65歩

定跡書に書いてある振り飛車の陣形では、65同歩86歩同歩31角

とするよりも、65桂49角を入れて31角

とする方が(先手の)評価値が低くて-225で後手良しです。先手が高美濃になっているかどうかで、後手にとっての最善は少し変わるようです。

いずれにせよ対四間飛車では中央位取りが優秀です。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-6 四間飛車に中央位取り(3)

2023-04-27 | 基本定跡の研究

中央位取りがかなり優秀なようなので、振り飛車はどう指すべきか、AIに聞いてみます。

12香は後回しにして高美濃に組みます。46歩54歩同歩同銀55歩43銀

早めに5筋の歩を交換してしまえば、45歩73桂

45歩を取らないで待つことができます。12香や41飛は、引き角に対してマイナスなので後回しにするというわけなのでした。以下は必然ではないですが、24歩同歩(24同角もある)47銀上84歩46銀41飛68金寄

こんな図が一例でしょうか。評価値は+82、それでも先手の作戦としては攻める手には困らないから悪くないです。4筋の歩をどちらから取るか、後手から45歩を取られたら何でとるか(45同桂が有力)でも1局です。

 

話は変わりますが、96歩を保留した中央位取りから引き角にして

22飛46角から駒組を進めて

あとは48銀を88にまでもっていく穴熊の構想がアマチュア間で流行したことがあります。30年前くらいでしょうか。AIに聞いてみると、

この辺りで54歩を突いて、54同歩同銀45歩

45同桂でも45同銀同銀同桂でも、44歩から桂を取られる展開になります。57角43銀45銀33桂56銀53角99玉62角79銀44銀

この図で評価値は-90、後手ペースになっています。まだ穴熊が完成していなくて、35歩の攻めがあるから後手が指しやすいのでしょう。先手は欲張り過ぎました。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-6 四間飛車に中央位取り(2)

2023-04-26 | 基本定跡の研究

振り飛車側からの対策を見てみましょう。

55歩に45歩、位を取り合うのが積極的な手で、何かの本に書いてあったと思うのですが、見つかりません。56銀44銀37桂64歩

AI推薦は16歩を突いて待ち、63金には35歩

35同銀には45銀

この図で評価値は+648、はっきり先手有利です。なので後手は35歩には同歩のほうですが、26飛と浮いておきます。

後手が63金を急いだのは、54歩同歩同金と位を奪還できるからですが、1歩得たので34歩

22角24歩同歩同飛

36歩には25桂と逃げて55歩

56銀は死んでいます。でも33桂成(単に23歩も有力)同桂23歩

31角には33歩成同銀54飛がありますね。35銀33歩成24銀

42と44角41飛

56歩44角同金52とは先手勝勢です。この図で評価値は+381、先手有利です。この先は84桂52と同金55銀や26角55銀65金を考えています。後手が反撃を考えると、先手が有利になりやすいようです。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-6 四間飛車に中央位取り(1)

2023-04-25 | 基本定跡の研究

45歩急戦は後手が誘導する意味合いが強いのですが、嫌った場合には

54歩を突かないで64歩か12香と待つわけですが、先手としては中央位取りを選択することができます。子供のころ読んだ定跡書には、41飛56銀12香46歩74歩37桂63金

12香41飛の形で待っているのが形で、45歩同歩同桂51角

という図は後手が指しやすいです。評価値は-127。私の記憶では42角と書いてあった気がするのですが、54歩同銀46歩の図は

評価値は+314、先手有利です。46歩ではなくて、22角成45銀同銀33角のさばきで後手有利と書いてあったはずです。この図で51角の形ならば、44歩と打てるので後手有利です。

先手としては45同桂ではだめなので、45同銀と取って

一局です。評価値は+10、大山先生の棋譜にも類似局が多数あります。

先手としては、68金上としないで位を取るほうがねらいが増えるのです。

この図から検討していきましょう。64歩56銀74歩37桂12香46歩41飛45歩

後手は45同歩同桂に備えた陣形なのですが、AIの指摘は45同歩に24歩同歩79角

引き角と組み合わせることができるのです。この図の評価値は+242、AIは端角とか引き角とか、角が使えると良い値を示しますね。54歩ならば45桂44角(51角には24角)88角

63金24飛22歩46歩

この46歩はぱっと見える手ではないですが、後手からの反撃を緩和しています。51飛54歩88角成同玉54銀55歩44角34飛

こんな調子で評価値は+200代後半、もう少しで先手有利になるというところです。55銀には77角で先手有利、43銀24飛で模様良しです。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-5 四間飛車に45歩急戦(4)

2023-04-24 | 基本定跡の研究

今日は主要な変化である、24歩を同角と取る形を検討します。

30年以上前からあるのは、44歩同銀45歩33銀

この形が結構攻めにくくて、47銀73桂46銀左14歩38飛

84歩ならば(他に32飛や22銀もある)25桂

22銀に35歩同歩同銀という攻め筋を考えるのですが、この局面では44歩33桂成同桂

強気に応接されて、評価値は-160、後手ペースなのです。

居飛車の工夫としては、38飛ではなくて29飛と待って、84歩に66角

という手が指されました。ねらいは83銀に25桂22銀35歩同歩39飛

32飛に35銀と捨てて

35同角46銀は先手有利です。(33歩は68角成で難しい。)35同飛同飛同角32飛

62角22飛成の局面での評価値は+151、先手ペースの終盤です。

ということで振り飛車としては84歩を守らないほうが良くて、66角には65歩

84角に44歩同歩同銀45歩53銀

33の銀を繰り替えるというのがかなり味の良い手順です。57角64銀35歩

33角77桂34歩22角

こんな実戦例があったのだと思いますが、評価値は-378、後手有利です。先手が技をかけに行かなければ互角+60くらいの評価値で推移するのですが、攻めるのは難しいです。

居飛車としては45歩ではなくて43歩を打って

43同飛24飛同歩32角

これは駒得になります。42飛21角成で先手有利ならば良いのですが、41飛打が難物です。

41飛打ちで51飛の場合は44角同飛22馬で先手良しです。馬を助けるためには33桂しかありません。AIの指摘は33同銀同角成48飛成

48同銀21飛45桂84桂

これから終盤戦です。先手は2歩損で馬を作り損得はほとんどなし。後手玉のほうが堅くて攻め駒は4対3ということになるのでしょう、難しい形勢で評価値は+82です。

従来あるのは33桂に51飛のほう。

この図は1歩欲しいところですが、95歩同歩同香としたのが郷田先生の新手でした。

95同香43歩52飛寄44角

この局面で評価値は+402、先手有利です。先手玉が薄くなっていますが、駒得が大きいのですね。

後手が95歩を取れなくて、55歩94歩

とした局面で評価値は+86、AIによると最善は96歩同香92歩43歩52飛寄55歩

こんな感じで進みますが、評価値は+54ほど。

ならば端歩をもっと早く突き捨てればいいではないかと

24歩同角の時に95歩と突いてみます。95同歩の一手で、44歩同銀24飛同歩43歩同飛32角42飛21角成41飛打33桂

ここまでは変化の余地なし。51飛95香同香43歩は先手有利になるので、33同銀のほうを選んで、同角成48飛成同銀21飛45桂

評価値は0近辺で、端歩を突き捨てると低くなるようです。持ち歩がないから端攻めの味がなく、ちょっと評価が下がるのでしょう。

24歩を同角と取るのは、ごちゃごちゃした局面が好きな (この頃は「ねじり合い」というようですが定義がわかりません) 振り飛車党ならば選択肢に入るでしょう。24歩を同歩と取るほうは、攻めるのが好きな振り飛車党ならば。

まとめとして、45歩急戦は振り飛車が誘導する戦型であり、なかなか居飛車有利とまではいかないです。

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-5 四間飛車に45歩急戦(3)

2023-04-23 | 基本定跡の研究

居飛車としては残念ながら、玉頭銀は避けねばなりません。

68金上と待って、64歩46歩54銀、この局面でも評価値は+28ほどですし、

64歩ではなくて12香の形でも評価値は+98ほど。12香の価値は低いのですね。

ところで12香の待ち方ならば37桂が候補に入っています。

54銀には46銀65銀35歩もあるようですが、55歩65銀77金

74銀56銀64歩66歩43金79角

12香型は引き角にされたときにマイナスなので、評価値は+124、先手の作戦勝ちになるかもしれません。

ちょっと脱線しましたが、対四間飛車の45歩急戦は68金上に54歩を突かれた時だけに選択できる作戦なのです。後手から見ると、左46銀急戦には対応しやすいので54歩に価値はあります。(これまでの検討で64歩を突いても対応できました。)

46歩64歩45歩

74歩37桂63金24歩

24同角も主要な変化ですが、24同歩と取るほうを先に検討します。44歩同銀45歩

45同銀は後回し。53銀33角成同桂24飛45桂同桂同飛21飛成

69金52金の形でも見ましたが、評価値は+274、先手有利に近いです。先手の86桂の厳しさが減り、後手から65歩~64桂が厳しくなるので、後手から見て少し評価値が改善しています。しかしながらこの図で後手からは65桂、46桂、46歩、65歩などありますが、先手が十分に対応できます。

戻って

45歩には同銀が最善です。前にやったように手順の組み合わせがあり、45同桂同飛24飛

24飛では23角も有力です。65桂47歩25飛同飛同桂

が後手にとって最善と見ていて、評価値は+40ほど。先手の得が残っているかどうかの終盤戦です。

先手から見ると、45同桂に88角成同玉45飛

という図も気になるところで、評価値は+57、78玉65桂24飛を最善として読んでいます。昔の棋譜には23角84桂77金というのもありましたが、あれは難しかったはず。

ということで、この場合の先手の最善は、45同銀に33角成同桂88角です。(45同銀に同桂の評価値はマイナスです。)

69金52金の形では、47歩で後手有利になっていましたが、ここでは42飛にひもがないので、33角成48歩成同銀41飛45桂同飛

馬ができているのが得で、評価値は+423で先手有利。34馬41飛44歩という指し方です。ゆえに後手としては桂取りを受けるのですが

55歩や25桂もあります。43飛には45桂よりも23飛のほうが良くて

評価値は+100です。47歩59銀15角とか、55歩とか、それぞれの実戦例もあるし、変化も多いです。先手もちとも言い切れないくらい。

69金52金の形と比べると、後手にとって少しプラスのようで、攻める振り飛車党ならば喜んで指す戦型なのでしょう。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS1-5 四間飛車に45歩急戦(2)

2023-04-22 | 基本定跡の研究

昨日見たように、45歩の急戦は優秀だと思うのですが、

46歩を突いた時に54銀というのが嫌な手です。後手番先手が56歩を突いたら採用しようかと思うくらい。37桂65銀45歩

予定通り仕掛けると、76銀と進まれます。これは「玉頭銀」と呼ばれる振り飛車の手法なのです。44歩と取り込んで

35歩26飛44飛

この局面で評価値は-305ほど。後手有利です。77歩を打つのが最善だというのですが、後手のねらいを見ると、44同角同角77歩36歩同飛87銀成。

取れば王手飛車ですね。取らなくても評価値は-1175、後手優勢です。

AIの指摘は35歩には77歩だと。

後手は44角か36歩で評価値は0近辺です。先手にとって面白い流れではありません。

いやいや35歩ではなくて44飛

のほうがはっきりしていて、評価値は-21だとも。どこかで24歩同歩の突き捨てを入れたほうがましなのですが、それでも評価値は0~50くらいのプラスでしかありません。なので37桂と跳ねるのは却下します。

38飛と寄る手は(違う形ですが)昔からあって、45歩ならば33角成同桂88角

43金28飛に64角が後手にとって良さそうな手なのですが、

47銀から受けるのもあるし、24歩46歩37桂45桂

23歩成37桂成同銀45桂46銀右57桂成同金

評価値は+584ではっきり先手有利です。2筋はそっぽのようで、33と と使えるのが大きいのです。戻って

AIによると、45歩ではなくて43金がわずかな差で最善、評価値は+20くらいです。急な変化ではなくて、後手の65銀や45歩の筋に備えながらの駒組になるようです。(備えないと3筋で1歩交換して銀ばさみをねらうような展開になる。)

38飛の他には66銀64歩55歩

中央位取りに移行するのもあるのですが、66銀を立て直すと、63銀引37桂41飛57銀引74銀

玉頭銀の含みが消えていなくて、45歩から攻められるかどうか。いずれも評価値は+50くらいの推移を示します。

 

変化をもっと調べても、先手にとって面白いことはなく、「45歩急戦には玉頭銀が有効」と覚えておきましょう。振り飛車に54歩を突かれたときにできる戦型だというのが結論です。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする