名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(293); 三間飛車に55歩交換

2016-09-30 | 大山将棋研究
昭和51年6月、桐山清澄先生と第28期棋聖戦第2局です。


桐山先生の先手三間飛車に大山先生は急戦?

55歩の交換でした。角が元に戻れば古い形ですが

73に引いて持久戦を目指します。

これに45歩と攻めていったのが機敏です。

45の位というか拠点を得て桐山先生の作戦勝ち。

あとは7筋を攻めつつ角を活用して技ありです。

これでひと段落ですが、玉の堅さ、大駒の働きともに桐山先生が優ります。

大山先生は45の歩を払いましたが角をぶつけられ

交換できずに引いたら軽く飛車をうかれて困りました。45の銀を助けにくいし、交換もしたくないのです。

苦し紛れに角を追えばあっさり切られて

銀を打ちこまれます。それでも85角は攻防で

うまく切り返したように見えましたが

桐山先生にじっと固められて63に負担があります。歩切れなのも痛いです。

桐山先生は44歩から86の歩を取っておきます。何とも落ち着いた手でした。

大山先生は悔しいので75飛成と粘る気にはなれず、あっさりと飛車を渡してしまいましたが桂馬はもらいました。

92角打ちとか、それらしい感じの手ですが、43金を避けて飛車を引くのではつらいです。

51桂とか、とにかく自陣を固めて粘りますが、ここに金を打つのは桐山先生らしい形を気にしない手でした。

角を切らせて、その角を攻防に打ち

馬を封じ込めてもう少し。

とにかく51の桂を移動させればよさそうです。

とうとう受けが無くなりました。

これは形つくり。

成銀を捨てて玉を下に落とすのが寄せの手筋で

あとは上から寄せます。

こういうのも にくい手ですね。

投了図。

22の角を55~73と移動すれば31~64~73のコースよりも1手得です。でも先手三間飛車はその時すでに玉を囲い終えているので反撃がきつく、いいようにやられました。5筋を交換しない(57歩の形)タイプは今でもたまに出てきますね。
桐山先生はうまくさばきました。このころは振り飛車を得意にされていたころかもしれません。それでも82金と指せるあたりが形を気にしない桐山先生の棋風が表れています。
振り飛車党は良いさばきの題材となる将棋ですし、寄せの勉強にもなるでしょう。苦しい将棋を粘り、気が付けば145手、大山先生の受けも勉強になりますし、悪い将棋も苦にしないで指す精神力も見習いたいものです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:桐山清澄8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 5四歩(53)
17 5六歩(57)
18 5二金(61)
19 2八玉(38)
20 4二銀(31)
21 5八金(69)
22 7四歩(73)
23 3八銀(39)
24 9四歩(93)
25 4六歩(47)
26 5五歩(54)
27 同 歩(56)
28 同 角(22)
29 4七金(58)
30 7三角(55)
31 9六歩(97)
32 5三銀(62)
33 6七銀(68)
34 4四歩(43)
35 6五歩(66)
36 4三銀(42)
37 6六銀(67)
38 8四角(73)
39 4五歩(46)
40 5四歩打
41 4四歩(45)
42 同 銀(53)
43 4五歩打
44 3三銀(44)
45 7五歩(76)
46 同 歩(74)
47 6八角(77)
48 7二飛(82)
49 4六角(68)
50 7六歩(75)
51 5七銀(66)
52 9二飛(72)
53 7六飛(78)
54 7五歩打
55 7九飛(76)
56 5五歩(54)
57 同 角(46)
58 5四銀(43)
59 6六角(55)
60 4五銀(54)
61 7五角(66)
62 6二角(84)
63 6六角(75)
64 8六歩(85)
65 7四飛(79)
66 6四歩(63)
67 同 歩(65)
68 6五歩打
69 3三角成(66)
70 同 桂(21)
71 6三銀打
72 4六歩打
73 同 金(47)
74 8五角打
75 6二銀成(63)
76 7四角(85)
77 5二成銀(62)
78 同 飛(92)
79 4七金(46)
80 6六歩(65)
81 4八銀(57)
82 7九飛打
83 4四歩打
84 4二銀打
85 8六歩(87)
86 8九飛成(79)
87 9八角打
88 同 龍(89)
89 同 香(99)
90 9二角打
91 7一飛打
92 5三飛(52)
93 7二飛成(71)
94 5一桂打
95 8二金打
96 4七角成(74)
97 同 銀(48)
98 6五角(92)
99 8五角打
100 5二金打
101 9一金(82)
102 9八角成(65)
103 7六歩打
104 6七歩成(66)
105 6三歩成(64)
106 同 金(52)
107 同 角成(85)
108 同 飛(53)
109 4三香打
110 6二歩打
111 4二香成(43)
112 同 玉(32)
113 6三龍(72)
114 同 歩(62)
115 7二飛打
116 5二香打
117 6二銀打
118 3二玉(42)
119 5三銀成(62)
120 8三角打
121 8二飛成(72)
122 5七と(67)
123 5二成銀(53)
124 3一金(41)
125 4一成銀(52)
126 同 玉(32)
127 4三金打
128 4二飛打
129 同 金(43)
130 同 金(31)
131 4三香打
132 7二銀打
133 5三歩打
134 4三桂(51)
135 同 歩成(44)
136 同 金(42)
137 6二飛打
138 4二歩打
139 5二歩成(53)
140 3二玉(41)
141 4四歩打
142 4七と(57)
143 4三歩成(44)
144 同 玉(32)
145 8三龍(82)
146 投了
まで145手で先手の勝ち



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大山将棋研究(292); 四間飛車に玉頭位取り

2016-09-29 | 大山将棋研究
昭和51年6月、原田泰夫先生と第3回名将戦です。


大山先生の四間飛車に原田先生は持久戦ですね。攻め将棋だったはずですが?

結局玉頭位取りで、大山先生は石田流を目指します。

74歩の交換の受け方に個性があります。原田先生は強気なので謝らずに飛車先を伸ばし

86歩同角を入れて銀を出ます。

結局これで収まりますが、86歩同角の形にしたのが原田先生の主張です。大山先生から動く手はないだろうと。

大山先生は58の金を78まで寄せて75角。浮かびにくいですがこれで打開できています。74飛には53角成76飛44馬33金67金44金76金、というつもりか、86飛75飛81飛成のほうか。

86の歩を突けて

78の金を戻します。原田先生も飛車を2筋に転回します。うまくバランスをとっているように見えたのですが

大山先生が65に飛車をういた意味が分かりますか?

63歩成から角を切って85飛。桂馬をとれるなら63飛成よりも得です。原田先生としては93桂81飛成76角とすべきでした。

大山先生は桂香を先に取れたので

26桂から銀をはがし、43歩同玉46香でもう一枚銀をはがします。

後は取った銀を打って玉頭を制圧し

投了図。

原田先生の86歩、86同角と限定させ、65歩と突かせた形は石田流でもさばけないだろう、という意図でした。これに58の金を78に寄せて角を移動し、さらに58に戻す、というのは大山先生らしい駒運びで、これで間に合うと読んだのが強さです。
原田先生はこのころは振り飛車党になっていたと思うのですが、玉頭位取りは指しなれていないのでしょう、戦型選択を誤った気がします。負けても急戦のほうが個性を生かせたと思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:原田泰夫8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 7八銀(79)
6 4二玉(51)
7 6八飛(28)
8 3二玉(42)
9 4八玉(59)
10 1四歩(13)
11 1六歩(17)
12 5四歩(53)
13 3八玉(48)
14 5三銀(62)
15 6七銀(78)
16 4二銀(31)
17 7五歩(76)
18 4四歩(43)
19 7八飛(68)
20 4三銀(42)
21 5六銀(67)
22 3五歩(34)
23 4六歩(47)
24 2四歩(23)
25 2八玉(38)
26 2五歩(24)
27 3八銀(39)
28 3四銀(43)
29 9六歩(97)
30 4二金(41)
31 5八金(69)
32 3三角(22)
33 7四歩(75)
34 同 歩(73)
35 同 飛(78)
36 8四歩(83)
37 9七角(88)
38 8五歩(84)
39 7七桂(89)
40 8六歩(85)
41 同 角(97)
42 6四銀(53)
43 6五歩(66)
44 5三銀(64)
45 7六飛(74)
46 9四歩(93)
47 9八香(99)
48 8四飛(82)
49 7四歩打
50 7二歩打
51 6八金(58)
52 5二金(61)
53 7八金(68)
54 2四角(33)
55 7五角(86)
56 8三飛(84)
57 4七銀(56)
58 4五歩(44)
59 同 歩(46)
60 同 銀(34)
61 4六歩打
62 3四銀(45)
63 8六歩(87)
64 6四歩(63)
65 同 歩(65)
66 4四銀(53)
67 6八金(78)
68 2三飛(83)
69 5八金(68)
70 3三角(24)
71 6六飛(76)
72 6二歩打
73 6五飛(66)
74 2六歩(25)
75 同 歩(27)
76 同 飛(23)
77 2七歩打
78 2四飛(26)
79 6三歩成(64)
80 同 歩(62)
81 4二角成(75)
82 同 金(52)
83 8五飛(65)
84 1五歩(14)
85 8一飛成(85)
86 1六歩(15)
87 1八歩打
88 7六角打
89 7三歩成(74)
90 同 歩(72)
91 9一龍(81)
92 9八角成(76)
93 2六桂打
94 2三香打
95 3四桂(26)
96 同 飛(24)
97 4五歩(46)
98 同 銀(44)
99 4三歩打
100 同 玉(32)
101 4六香打
102 同 銀(45)
103 同 銀(47)
104 4一歩打
105 4五銀打
106 1四飛(34)
107 3五銀(46)
108 7七角成(33)
109 5一龍(91)
110 1五桂打
111 3四銀打
112 3二玉(43)
113 2三銀(34)
114 同 玉(32)
115 2六香打
116 投了
まで115手で先手の勝ち

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20160929今日の一手<その393>; 棒銀を無視されたら

2016-09-29 | 今日の一手
20160927今日の一手

東海団体リーグから、私の将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。

おまけで、その終盤での好手があります。見えますか?





一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さはやや先手のほうが堅いです。72銀が守りに働いていないとみます。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚ですが、15銀や19香はすぐに働きそうです。ほぼ3枚です。
後手の攻め駒は11香と持ち駒角で2枚。玉を6筋に移動したので、11の香は攻め駒にカウントしましょう。

総合すれば先手が指しやすいです。

大局観として

角換わりの場合、棒銀、早繰り銀、腰掛銀は3すくみの関係だと言いますね。棒銀<早繰り銀<腰掛銀<棒銀、という相性があります。棒銀に腰掛銀?の対抗ですから、(腰掛銀は攻め足が遅いので)素直に進めば棒銀が有利です。
後手は右玉にして棒銀をかわそうとしたのですが、先手右玉なら指せるということになっています。この将棋は多分実際にも先手棒銀で、その場合後手の受けは間に合っていません。
そこでごまかそうとして15歩同歩同銀を取らなかったということでしょう。
62玉ではなく15同銀だったとしたら、同香同香13歩12歩22銀11歩成同銀84香同飛66角

というのが代表的な変化です。こういうのは定跡書に載っているのですが、15銀を取らなかったらどうなるの?というのがアマチュアでは たまに出てきます。プロの将棋ではこうなりませんし、定跡書でここまでは解説していないでしょうから、2択の問題にしてみました。

後手陣は41銀の傷があったり、72の銀が働いていないというか壁になっているので強く攻めたいのですが、反面63銀の形なら桂香をもって83香同飛75桂という傷があるので72銀のほうが攻めにくいという気もします。だから強攻するか、ゆっくり行くか悩んでしまいそうです。
先手玉は一応安定していて、居玉から68に移動するだけでも大きいです。欲を言えばもっと囲っておきたいのですが、棒銀ならこれくらいでしょう。でも実は49金が浮いているのが災いする変化もあります。難しいものです。

さて、24歩と14歩、どちらを選びましたか?


○ 24歩が実戦のほうで

いつでも15香がありそうでややこしいですが、23歩成のほうが速いので24同歩同銀までは進みます。そこで19香成だったのですが

これは悪手です。33銀成同桂21飛成31香23歩

これで先手楽勝、と思ったら、実戦は45桂58金86歩同銀88歩同金29成香33歩成55角

で後手がごまかしてしまいました。こんなにいうことを聞いていたら怪しくなります。まだ形勢は悪くなったわけではないのですが、わけがわからなくなっています。どこかで手抜いて32と と踏み込めば勝ちでした。

後手の19香成は悪手で、24同銀しかありません。

ここで24同飛23歩28飛19香成

では先手が失敗です。後手が15の銀を取らなかったのが生きてしまいます。

24同銀に11香成

ここまで読めましたか?ここからは結構難しくて、26歩が怪しい手です。21成香なら

27歩成同飛16角24飛49角成14飛58銀

14飛が甘い手ですが、こうなれば後手が優勢です。

つまりは26歩に同飛と取ります。

25銀打28飛33桂27香

後手は1歩しかないのでこれで先手よし、というのが結論です。もう1歩あれば25銀打ではなく25歩で済むので(16飛の時に15歩がある、ないので27角12飛成49角成32竜は先手よし)後手が指せそう、という難しい変化でした。


○ 14歩はゆっくりした展開になりそうで

12歩に24歩同歩同銀同銀同飛23歩28飛

は言い分が通りました。でも後手陣は41金の傷があるとはいえ、すぐにつぶれるわけではありません。先手の攻め駒は3枚ですから当然でしょう。横歩をとったらもう少し激しいですが、多分飛車を取られることになるので難しいところです。

なお後手は22銀と頑張ると

24歩同歩同銀23歩に13歩成が手筋。

13同桂15銀14歩に12歩

15歩には11歩成同銀84香

から66角の筋を食らいます。

途中12歩に同香で14銀

となれば、24歩同歩23歩の筋が狙えます。


棒銀で攻める将棋を選んだのですから、24歩と行きたくなります。でもなかなか難しい変化なのです。49金が浮いていなければもう少し簡単だったかもしれません。銀を捨てても桂香が取れるのならば十分成立します。

読みに自信がなければ14歩のほうが無難で、十分な態勢にはなります。そこからどうするか、というのはなかなか難しくて、じっくり指すか、34歩を狙うか、というのは悩みどころです。




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大山将棋研究(291); 四間飛車に中央位取り

2016-09-28 | 大山将棋研究
この棋譜は大山将棋研究(10)で並べたのですが、気が付かずそのまま記事にしてしまいました。最初のほうに自戦記で上がっていて、後で棋譜だけ掲載されていたためです。(自戦記は読まずに書いています。)
300局近く並べて、私も見る目が肥えてきたので、違う感想を書いていますのでそのままにしておきます。
なお、(10)では肩書が桐山王座としてありますが、ノンタイトルなのでこちらは桐山八段です。


昭和51年6月、桐山清澄先生と第28期棋聖戦第1局です。まだ20代の桐山先生初めてのタイトル挑戦です。


桐山先生はオールラウンドプレイヤーだったはずですが、大山先生は平気で26歩としています。度胸があるか試したということでしょうか。

桐山先生は無難に四間飛車です。横歩取りとか目指したらどうなっていたのでしょう?

大山先生は中央位取りで、6筋の歩を交換すればポイントですが

そのあとは右から動きます。1歩持っているという主張はあるのですが、欲張るのは良いとは言えません。

がっちり抑えて

1歩持っているから34歩が利きました。ゆっくりした攻め方ですが、手は困りません。桐山先生は垂れ歩。なんだか先手後手逆を持っているような気がします。

大山先生は馬を作り

桂を取りました。少しよさそうです。

得した桂を打つのはもったいないです。でも24飛は36歩が嫌味。

馬を飛車と交換するのももったいないです。

桂を成り捨てるのは、取りにくいからいいのですが、52歩と合わせて と金で攻めるほうが普通です。

桐山先生は8,9筋から味をつけます。大山先生は謝るのもありますが、堂々と応接です。相手を試すような指し方なのでしょう。

大山先生は角はおろか51の歩も取りません。取ると55歩が嫌だということでしょう。もたれておいて相手が間違えるのを待っています。

65歩にじっと85歩と取って84香のプレッシャー、でも本当にやるつもりはなさそうに思います。

34角から成桂を取るなんて桐山先生らしい粘りです。

これで勝負の形になりましたが

あれ?と金を払えませんね。とはいっても前の図で受けても苦しそうです。34角がスカだったのです。

投了図。

桐山先生としては、何が敗因だったの?という将棋です。大山先生は相手が疑念を持つような展開にうまく持ち込みました。そういう意味で大山先生の名局です。この人に勝つのは簡単ではないと実際に対局で感じさせたのです。
この真綿で首を締めるような感じ、まねはできませんが、将棋の奥深さを思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:桐山清澄8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 5六歩(57)
10 4三銀(32)
11 6八玉(59)
12 4二飛(82)
13 7八玉(68)
14 6二玉(51)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 7二銀(71)
19 5八金(49)
20 7一玉(62)
21 5五歩(56)
22 5二金(41)
23 5六銀(57)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 6三金(52)
27 6五歩(66)
28 同 歩(64)
29 同 銀(56)
30 6四歩打
31 5六銀(65)
32 7四歩(73)
33 6八銀(79)
34 8二玉(71)
35 3六歩(37)
36 8四歩(83)
37 5七銀(68)
38 8三銀(72)
39 6八金(69)
40 7二金(61)
41 4六歩(47)
42 7三桂(81)
43 6七金(58)
44 8五歩(84)
45 1六歩(17)
46 1二香(11)
47 3七桂(29)
48 5四歩(53)
49 同 歩(55)
50 同 銀(43)
51 5五歩打
52 4三銀(54)
53 4五歩(46)
54 1四歩(13)
55 4六銀(57)
56 4一飛(42)
57 4四歩(45)
58 同 銀(43)
59 4五歩打
60 5三銀(44)
61 3五歩(36)
62 同 歩(34)
63 3四歩打
64 5一角(33)
65 2六飛(28)
66 4八歩打
67 2四歩(25)
68 同 歩(23)
69 5四歩(55)
70 同 銀(53)
71 2二角成(88)
72 6二角(51)
73 3三歩成(34)
74 同 桂(21)
75 同 馬(22)
76 4九歩成(48)
77 4四桂打
78 3一飛(41)
79 4二馬(33)
80 3四飛(31)
81 2四馬(42)
82 同 飛(34)
83 同 飛(26)
84 5一歩打
85 2一飛成(24)
86 8六歩(85)
87 同 歩(87)
88 8八歩打
89 同 玉(78)
90 5九と(49)
91 5二桂成(44)
92 9五歩(94)
93 同 歩(96)
94 9七歩打
95 同 香(99)
96 8五歩打
97 7七桂(89)
98 7一角(62)
99 6一成桂(52)
100 5三角(71)
101 1二龍(21)
102 6五歩(64)
103 9九香打
104 9三歩打
105 8五歩(86)
106 3四角打
107 2一龍(12)
108 6一角(34)
109 5一龍(21)
110 6二金(63)
111 5五歩打
112 6三銀(54)
113 4四歩(45)
114 6六桂打
115 6五桂(77)
116 同 桂(73)
117 同 銀(56)
118 5八桂成(66)
119 7七金(68)
120 7三桂打
121 4三歩成(44)
122 9七角成(53)
123 同 香(99)
124 6五桂(73)
125 5三と(43)
126 投了
まで125手で先手の勝ち






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大山将棋研究(290); 石田流穴熊に玉頭位取り

2016-09-27 | 大山将棋研究
昭和51年5月、内藤国雄先生と第15期十段戦です。


どちらが振るかという出だしから大山先生が譲り

内藤先生の三間飛車、大山先生は玉頭位取りで、内藤先生はそれを見てというかわかっていて穴熊です。

大山先生はめったに26飛と指さないのです。ここから駒がぶつかります。55同銀には65歩が調子よいですから

45銀に48銀、これが変わった手順です。大山先生はこれでよいと思っているのでしょうけれど。

77の角を95に出るのが機敏?には見えませんね。24歩同角68角だと思っていました。

74歩から51角成ではつまらない、と8筋の歩を切るのですが、実は

1歩手に入れて25飛に対応するため。でもこれでは失敗です。

内藤先生は角を切って飛車を回る。穴熊は金銀の価値が高いのでこれでよさそうです。

桂が使えて飛車を成りました。でも大山先生は84角の利きがあるのでまだまだ。

75角と引いたのは形をよくして玉頭に備えたものですが、結局87歩とたたかれるなら84に置いたまま52角がよかったか。

やや遅れて反撃というか、馬を引き付けて粘る予定なのでしょう。

金銀が上ずっているのですが、どうにかバランスをとっています。でも39歩成が確実な手なのがつらいところ。

馬は好位置に持ってきましたが、飛車を取られました。

受けてばかりでは勝てる形ではないので、攻め合いですが

はがしたり埋めたりです。

大山先生が攻めるのは73の地点しかないのですが

駒が足りなくて76銀とぶつけるくらいでは勝てません。内藤先生は2枚飛車から香を打って

駒を取りながら攻めるので切れることはないです。後手の穴熊も薄くなりましたが、まだ手は延びます。2手すきだけど受ければ3手すきくらい。

投了図。


内藤先生の華麗な将棋、とは程遠かったのですが、遅い攻めで駒得を図り、確実に寄せたという将棋でした。負けたけれど大山先生の受けのほうが学ぶものが多いのではないかと思います。
年度が変わって対局が少ないということもあるのですが、4,5月は勝ち星がありません。次に期待しましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 4二銀(31)
5 7八銀(79)
6 4四歩(43)
7 6七銀(78)
8 4三銀(42)
9 7五歩(76)
10 3五歩(34)
11 5六歩(57)
12 1四歩(13)
13 4八銀(39)
14 3二飛(82)
15 6八玉(59)
16 6二玉(51)
17 7八玉(68)
18 7二玉(62)
19 9六歩(97)
20 5二金(41)
21 5八金(49)
22 6四歩(63)
23 7六銀(67)
24 6三金(52)
25 6七金(58)
26 8二玉(72)
27 8六歩(87)
28 9二香(91)
29 8五歩(86)
30 9一玉(82)
31 7七角(88)
32 8二銀(71)
33 8八玉(78)
34 7四歩(73)
35 同 歩(75)
36 同 金(63)
37 7五歩打
38 7三金(74)
39 7八金(69)
40 5四銀(43)
41 2六歩(27)
42 7一金(61)
43 2五歩(26)
44 3四飛(32)
45 5七銀(48)
46 1三角(22)
47 5五歩(56)
48 4五銀(54)
49 4八銀(57)
50 3六歩(35)
51 同 歩(37)
52 3三桂(21)
53 9五角(77)
54 3六飛(34)
55 2四歩(25)
56 同 角(13)
57 7四歩(75)
58 7二金(73)
59 3七歩打
60 3五飛(36)
61 8四歩(85)
62 同 歩(83)
63 同 角(95)
64 3四銀(45)
65 5七銀(48)
66 2五飛(35)
67 2六歩打
68 5七角成(24)
69 同 金(67)
70 5五飛(25)
71 6五歩(66)
72 4五桂(33)
73 6七金(57)
74 5九飛成(55)
75 6四歩(65)
76 6二歩打
77 6三歩成(64)
78 同 歩(62)
79 7五角(84)
80 8七歩打
81 同 銀(76)
82 8六歩打
83 同 銀(87)
84 8七歩打
85 同 金(78)
86 3八歩打
87 8五銀(86)
88 8三歩打
89 5二角打
90 5八龍(59)
91 6八歩打
92 6九龍(58)
93 7七金(87)
94 3九歩成(38)
95 3四角成(52)
96 2九と(39)
97 3八飛(28)
98 5五桂打
99 4四馬(34)
100 4七桂成(55)
101 7八銀打
102 4九龍(69)
103 1一馬(44)
104 3八成桂(47)
105 9八玉(88)
106 1九と(29)
107 7三香打
108 6四香打
109 7二香成(73)
110 同 金(71)
111 5四歩打
112 6七香成(64)
113 同 金(77)
114 5九飛打
115 8八金打
116 6四銀打
117 7三香打
118 同 桂(81)
119 同 歩成(74)
120 同 銀(82)
121 7四歩打
122 7五銀(64)
123 7三歩成(74)
124 同 金(72)
125 7四歩打
126 7二金(73)
127 7六銀(85)
128 9七香打
129 同 金(88)
130 7九飛成(59)
131 6九銀打
132 4七角打
133 8八馬(11)
134 6九角成(47)
135 同 銀(78)
136 8八龍(79)
137 同 玉(98)
138 6九龍(49)
139 7九香打
140 7八銀打
141 投了
まで140手で後手の勝ち
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20160927今日の一手<その392>; 薄い穴熊

2016-09-27 | 今日の一手
20160927今日の一手

9月10日の名南将棋大会から、NさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。と言っても次の一手はほぼ2択ですね。その先の枝葉があるのですが、どこまで読んで判断しますか?






一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが、持ち歩があるのでカウントせず、損得なしとします。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。穴熊でも金銀2枚で飛車の守りもないですから。
先手の攻め駒は34飛45桂88角で3枚。
後手の攻め駒はありません。

総合すれば先手が指しやすい局面です。

大局観として

先手の34飛の形、35歩の裏側に飛車が入ると追われにくい好形です。自玉が堅くて飛車を渡してもよいという条件があればさらに良いですね。
ですからさらに良くなる手を探したいところです。後手からは45銀で桂を取りながら飛車交換という筋がありますが、(穴熊が薄いので3枚の攻めでも十分になることがあり、)実はこの筋は歓迎です。
角が55に利いてはいますが、今のままでは働きが弱いので、55の地点を攻めるか、あるいは97角か、と考えるところでしょう。



× 33桂成は同金

先手玉のほうが堅いとはいえ、飛車を切るのは早いでしょう。


× 36歩は筋が悪く

取ってもらえればよいのですが、52飛35歩45桂同桂同銀

自分の歩が邪魔で飛車が死んでしまいます。


△ 実戦では24歩と合わせて

これは23歩成同金で飛車が死ぬので取ってもらえないのかもしれません。実戦は24同歩同飛23歩29飛45桂同桂同歩同銀

飛車が生還しましたが、後手の角銀が楽になって失敗です。以下は46桂もよい手ではなく、74飛77銀36歩39飛24飛

といいようにさばかれてしまいました。

後手の23歩の時に33桂成

と踏み込むしかありません。33同角29飛

ならばまあまあ。後手の44銀がさばきにくいです。

33桂成に24歩と飛車を取られたら32成桂で

後手は飛車しかないので角を逃げるのでしょう。13角15歩25歩14歩24角34金

51角に43金から成桂を寄せて攻める感じです。2枚換えなので悪くはありません。


△ 97角は指してみたい手で

45銀54飛同銀52飛

とやってもらえれば楽勝です。

97角にはじっと64歩と受けられて、86角31角77銀42角

ここまで進むと45銀の筋が有効になってきます。穴熊も薄いので桂損でもまあまあ指せるのですが、やや失敗です。


△ 56歩は攻め駒を増やす手。

45銀には54飛同飛同銀52飛42桂97角31角51飛成

桂を損しても42に打たせて、後からでも取りに行けます。31角で守っても41竜や53角成を狙えばよいです。

56歩には同歩なのでしょうが、55歩として

飛でも銀でも取れませんね。74飛97角76飛74飛56銀

となれば右銀が働いてきます。53桂成も実現しそうです。

ですが途中76飛としないで94歩

これで難しいです。53桂成31角75歩84飛54成桂95歩

何とも言えませんね。


○ 77銀は重く見えるのですが

45銀は大丈夫、31角66銀42角

これで後手は45銀を狙えます。(52飛が両取りにならない)
55銀と捨てて、同飛同角同銀41飛は

指せないことはないけれどちょっとやりすぎでしょうか。

じっと56歩として

45桂54飛同飛同銀55歩

で銀を取り返せるからよいでしょう。

結局56歩同歩55歩51飛56銀

短期決戦にはなりませんでしたが、遊び駒が無くなりました。先手十分です。



先手玉が堅い、というのが理解してもらえますか?2枚の穴熊で補強が利かなければ飛車交換は先手よしです。
相手が弱ければ飛車交換の大さばきをやってもらって楽勝になるのではないでしょうか。

相手が強ければ決戦は避けてじっくりした展開になりそうで、その時は77銀~66銀~56歩で中央の位を取り返して戦います。
せっかく34飛の好形を得られたのですから、あとは角を生かすことを考えればよいです。
97角は決戦の後の切り札にとって置いて、5筋から動いて47の銀も生かす、というのが本筋だと思います。
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大山将棋研究(289); 四間飛車に玉頭位取り

2016-09-26 | 大山将棋研究
昭和51年5月、二上達也先生と第15期十段戦です。


大山先生の四間飛車に二上先生は玉頭位取り、珍しいですね。

と思ったら二上先生らしく変わった駒組みです。

位を取って金銀バラバラ、まねはしないほうが良いのですが

大山先生が石田本組の13角に組み替えるのに合わせて68の金を78に寄せます。角筋に金が入らないほうが良いのです。

大山先生の銀の組換えを見て

二上先生が動きました。

43銀のねらいです。

気持ちよく桂を跳ねれば作戦成功です。ここで歩があれば75歩とか55歩同歩54歩ですが

端から1歩入手、強気です。端ではなくて55歩54金58飛が普通でしょう。

大山先生は香交換に応じたのはどうだったか。ゆっくりしていると27香もあるので動きます。

大山先生も桂をさばきましたが、

二上先生の55歩はいいとして、55同歩に同銀が怖い手です。54歩なら普通ですが、33飛の利きが強いということなのでしょう。銀を出れば44銀の含みがあるので攻撃力は上がります。

54香から寄せ合いです。

53歩で飛車の横利きを止めたのが大きいと読んだのですね。最後の1歩で寄せに入ります。

飛車を切って54角が急所です。

投了図。

二上先生の快勝譜。まねをしないほうが良いのですが、私は金銀バラバラで位取りが大好きなので、二上先生の将棋も好きなものが多いです。玉の堅さを重視しないで読みの深さで勝負しています。二上先生には自然ではない、あれ?という手があるのです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:二上達也9段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5八金(49)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 5七銀(48)
16 4三銀(32)
17 6八銀(79)
18 7二銀(71)
19 7五歩(76)
20 5四歩(53)
21 9六歩(97)
22 9四歩(93)
23 6六歩(67)
24 3五歩(34)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 6五歩(66)
28 3二飛(42)
29 4六歩(47)
30 5二金(41)
31 6七銀(68)
32 5三金(52)
33 7六銀(67)
34 5一角(33)
35 4七金(58)
36 3四飛(32)
37 6八金(69)
38 3三桂(21)
39 7七角(88)
40 1四歩(13)
41 1六歩(17)
42 4二角(51)
43 6六銀(57)
44 6四歩(63)
45 同 歩(65)
46 同 金(53)
47 6五歩打
48 6三金(64)
49 8六歩(87)
50 3一角(42)
51 8八玉(78)
52 1三角(31)
53 7八金(68)
54 5二銀(43)
55 8五歩(86)
56 1二香(11)
57 5七銀(66)
58 5三銀(52)
59 6六銀(57)
60 6二金(63)
61 8六角(77)
62 6三銀(72)
63 7四歩(75)
64 同 歩(73)
65 2四歩(25)
66 同 角(13)
67 6四歩(65)
68 7二銀(63)
69 7七桂(89)
70 5二金(62)
71 6五桂(77)
72 6二銀(53)
73 9五歩(96)
74 同 歩(94)
75 同 香(99)
76 同 香(91)
77 同 角(86)
78 9一香打
79 8六角(95)
80 4五歩(44)
81 同 歩(46)
82 3六歩(35)
83 同 歩(37)
84 4六歩打
85 4八金(47)
86 4五桂(33)
87 9四歩打
88 3六飛(34)
89 3七歩打
90 3三飛(36)
91 5五歩(56)
92 同 歩(54)
93 同 銀(66)
94 5六歩打
95 5四香打
96 5七歩成(56)
97 5二香成(54)
98 同 金(61)
99 5三歩打
100 5一金(52)
101 7三歩打
102 同 桂(81)
103 同 桂成(65)
104 同 銀(62)
105 6五桂打
106 6二歩打
107 2四飛(28)
108 同 歩(23)
109 5四角打
110 9四香(91)
111 7三桂成(65)
112 同 玉(82)
113 4五角(54)
114 投了
まで113手で先手の勝ち


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大山将棋研究(288); 四間飛車に引き角棒銀

2016-09-25 | 大山将棋研究
昭和51年5月、加藤一二三先生と第15期十段戦です。


大山先生の四間飛車に加藤先生は当然急戦ですが

引き角は珍しいですね。一時期指していたことがあって、プロの四間飛車破りか実戦集だったか、この将棋ではありませんが、大昔に読んだ記憶があります。

37から46に出ましたが、引き角棒銀ということにしておきます。26に出るのもあります。

大山先生はおとなしく歩を打ちました。少し妥協しています。

加藤先生としては銀を立て直したいところ。

大山先生は素直に応じて

44銀の形で対抗します。

矢倉を完成させて、どうも加藤先生が少し作戦勝ちのようです。

飛車を移動させて銀をぶつける。同銀同桂は先手よし、65歩も44銀37角成46角で先手よし、36歩も44銀、どれも先手がよさそうな変化です。34歩と突きだした手が利いているのです。大山先生は55銀とかわしましたが

56で銀交換に。ここでも36歩が利かないのでは加藤先生がよいのでしょう。

角を覗いてきましたが、66銀打として

ここで35角が味の良い手です。

銀を取られても右桂との交換です。36の金が気になりますが、65の位や右桂の活用で先手よし。

大山先生は少し悪いのでもたれて指すしかないのです。垂れ歩は手筋で

玉を右に呼び出して銀で絡む、勝負になったかという気もしましたが

端を攻めるのが急所です。こうなると69玉の位置も安定していますし、36にいた金がさばけていて、後手玉を挟撃しています。持ち歩がないので手抜きもできません。

あとは端からどんどん攻めるだけで

駒を打ちこんで

角は取らずに端を攻めるのがよいのです。

ひたすら嫌味を突き

93歩を残して金を取って成桂を使う、上から押しつぶせそうです。

最後は角を打って

送りの金で投了。


加藤先生の会心譜でした。大山先生は36銀と44銀の対抗なら悪くないと見たのですが、後に34歩と突きだされたのが痛かったということになりました。加藤先生の右桂が使いやすく、大山先生の左桂は遊んだままで終わりました。
先手をもって、作戦勝ちから駒を生かす構想(34歩~35角~45桂~95歩)を味わいましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:加藤一二三9段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 6八銀(79)
18 6四歩(63)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 7七銀(68)
22 4三銀(32)
23 7九角(88)
24 2二飛(42)
25 3七銀(48)
26 5二金(41)
27 4六銀(37)
28 5一角(33)
29 3五歩(36)
30 3二飛(22)
31 3四歩(35)
32 同 銀(43)
33 3八飛(28)
34 4三銀(34)
35 3五銀(46)
36 3四歩打
37 4六銀(35)
38 7四歩(73)
39 6六歩(67)
40 6三金(52)
41 6七金(58)
42 5四歩(53)
43 9六歩(97)
44 9四歩(93)
45 1六歩(17)
46 6二角(51)
47 2八飛(38)
48 5一角(62)
49 3八飛(28)
50 1四歩(13)
51 3七銀(46)
52 3五歩(34)
53 3六歩打
54 同 歩(35)
55 同 銀(37)
56 4五歩(44)
57 3五歩打
58 4四銀(43)
59 3七桂(29)
60 4二飛(32)
61 8八玉(78)
62 7三角(51)
63 7八金(69)
64 5五歩(54)
65 2四歩(25)
66 同 歩(23)
67 2八飛(38)
68 2二飛(42)
69 3四歩(35)
70 5六歩(55)
71 4五銀(36)
72 5五銀(44)
73 5六銀(45)
74 同 銀(55)
75 同 金(67)
76 5五歩打
77 4六金(56)
78 6五歩(64)
79 同 歩(66)
80 8四角(73)
81 6六銀打
82 3六歩打
83 同 金(46)
84 7三桂(81)
85 3五角(79)
86 5六歩(55)
87 5八歩打
88 8五桂(73)
89 4五桂(37)
90 7七桂成(85)
91 同 金(78)
92 7三角(84)
93 4六歩(47)
94 6八歩打
95 7八玉(88)
96 6九歩成(68)
97 同 玉(78)
98 4七銀打
99 3七金(36)
100 3六銀打
101 4七金(37)
102 同 銀成(36)
103 8五桂打
104 8四角(73)
105 5三桂成(45)
106 7三金(63)
107 9五歩(96)
108 同 歩(94)
109 9二歩打
110 同 香(91)
111 9三歩打
112 同 香(92)
113 同 桂成(85)
114 同 玉(82)
115 9四歩打
116 同 玉(93)
117 9八香打
118 9六桂打
119 同 香(98)
120 同 歩(95)
121 9五歩打
122 9三玉(94)
123 8五桂打
124 8二玉(93)
125 9四歩(95)
126 6七歩打
127 同 金(77)
128 9一香打
129 9三銀打
130 同 香(91)
131 同 歩成(94)
132 同 角(84)
133 9六香(99)
134 8四角(93)
135 9九香打
136 9四歩打
137 同 香(96)
138 9六歩打
139 同 香(99)
140 9五歩打
141 9三歩打
142 8一銀打
143 9二歩成(93)
144 同 銀(81)
145 同 香成(94)
146 同 玉(82)
147 9三歩打
148 8一玉(92)
149 7三桂成(85)
150 同 銀(72)
151 6三成桂(53)
152 9一香打
153 7三成桂(63)
154 同 角(84)
155 6三金打
156 8四角(73)
157 7三銀打
158 7一桂打
159 8四銀成(73)
160 6三桂(71)
161 8三成銀(84)
162 8二金打
163 同 成銀(83)
164 同 玉(81)
165 8四銀打
166 8三金打
167 6四角打
168 7三銀打
169 8三銀成(84)
170 同 玉(82)
171 9四金打
172 投了
まで171手で先手の勝ち


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20160925今日の一手<その391>; 主導権を取るか相手に選ばせるか

2016-09-25 | 今日の一手
20160925今日の一手

9月10日の名南将棋大会から、NさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは59金が離れているので先手玉のほうがやや薄いか、というところ。
先手の攻め駒は75角58飛で2枚。
後手の攻め駒は44角62飛で2枚。
総合すれば互角です。

大局観として

後手の駒の配置はきれいなのですが、先手の54歩が拠点として働いています。何か駒が入れば打ち込めますし、銀や桂が進出できるところですから攻める手がありそうです。
問題はもう少し待つかどうかというところ。59の金を寄せておきたいのです。でもあまりゆっくりしていると後手から25歩同歩26歩という筋がありますね。44角も銀冠攻略の好位置なので難しいのです。
こういう時に棋風が出ます。自玉を固めて待つか、敵陣にも不備があるうちに攻めるかです。


× まずは攻める手を考えてみます。53歩成(あるいは角成)として

53同金同角成同角55飛

これが両取りです。53に金を残す取り方では44金で受かりますが、駒損しないで53飛成も大きいです。
ここから44角が返し技で、45飛77角成

これが金に当たっているので、48金左53桂ではまずいでしょう。


×先に55飛としても

55同角53歩成82飛52と同飛

77角成が残っていますし、これも指しすぎです。


× もう一つは64銀として

53歩成を狙うのですが、これが実戦です。しかし54銀と拠点を払われますね。85桂(歩を補充)56歩

ここでは苦しそうです。55歩同銀同銀同角56飛99角成53銀

と勢いよく攻めたものの、67飛成52銀不成56竜41銀不成同銀31角成32銀打

これでは攻めが続きません。


○ そこで46歩として

45の銀を移動させます。46同銀に64銀

65桂の応援もあるので53の地点が受かりません。25歩も反動があるし、64同飛同角47銀打

くらいでしょうか。この図で25歩同歩26歩18銀まで入っていれば後手を持ってもよいのですが、後手の玉頭でもありますから反動が大きそうです。(18銀ではなく36銀でしょうし。)先手は61飛から銀をもらって53銀とか、65桂から53歩成とか。後手の攻め駒が少ないので何とかなりそうです。


あるいは46歩同銀に48飛

もあるでしょう。飛車は角と交換するつもりです。

後手は46歩に56銀とぶつけてしまうほうが良さそう。

64銀67銀成53歩成では今一つなので、56同銀同歩45銀

と攻防に打っておきます。77角成53歩成67飛成52と同金31角成

45の銀が34銀と出る筋があって、33銀打には68金打、33馬には68飛、という調子でこれは先手が良さそうな変化です。


○ また、36銀とぶつけるのは変な手に見えますが

36同銀同歩では53銀の傷が残り、取れないで56銀同銀同歩45銀打

という変化であれば46歩27銀の形と同じようなものです。25歩という攻め筋がある分だけ優っているかもしれません。
これは46歩同銀という前にやった変化を避けている意味もあって有力です。


△ 48金左と待ちたいところですが

後手の63金が催促する手で

64歩があるので動かねばなりません。46歩同銀の筋も利きませんから、53歩成同金同角成同角55飛

問題図ですぐに決行するよりも48金左とさせているので得ではあります。44角45飛77角成54銀

これで43銀不成や85飛を見ます。72角が嫌な手で、63銀打同飛同銀成同角65飛62歩

63銀打を角で取るのもありますし、この図も駒損なので難しいです。

また、48金左に33桂なら46歩しかありません。

46同銀は47銀打の変化が消えているので先手よし、56銀同銀同歩53銀

は、後手から67飛成や77角成の変化があるものの、後手玉を薄くしながら攻められそうです。


× 66歩は

何度か出てきた77角成を防ぐ手です。63金から同じ手順なら

66角に68金でこれは先手よし。

ですから後手は66歩には33桂として

銀にひもを付けて53歩成の筋を避けることになります。
さらに48金左と待っていると63金

とされて、これは55飛同角53歩成の筋しかありません。53同金同角成82飛

飛金交換で馬を作っています。でも後手からの66角が好位置で、まだ65銀や77桂をさばいていないのでこれは先手が悪いです。

ということは、66歩33桂に46歩しかありません。

56銀なら77角成がない分だけ先手よしですが、46同銀64銀同飛同角25歩

と互いの急所ですが、2筋を攻められます。この形は36銀とかわしても35歩があるので18銀の形になって、後手からの47銀打が嫌味で自信なし。

46歩同銀に48飛として35銀

やはり25歩が痛いので、44飛同銀64銀とやっていくのでしょうけれど、59金が離れているので飛車の打ちこみが先手になり後手よしです。


形勢互角の時は考えても難しい変化が多いわけですが、問題図のあたりで先のことを考えておきたいところです。

53歩成から清算して55飛が両取りだ、と気が付いたらその筋を読みます。ですが、44角から77角成はいかにも後手の調子が良く、先に55飛はどうか、48金左か、66歩が得か、と検討します。ただし後手は33桂でこの筋を拒否するかもしれません。

もう一つは実戦の64銀の筋ですが、54銀と拠点を払われて失敗です。
45の銀の位置がよい(先ほどの変化では浮き駒だとみて取りに行ったわけですが)ので動かそうということになります。
46歩を考えますが、これがなかなか難しい変化です。46同銀も厄介、56銀も厄介ですが、どうやら先手が指せるようです。
でもよく考えると36銀というのが、守りの銀を攻めの銀と交換しようというので不自然な手ですが、残れば攻めにも働くので好手なのだということになります。まあ56銀同銀同歩45銀打77角成で指せると読まないといけないわけですが。

ここまで読めないよ という方は、48金左でしょう。この1手の価値は大きく、飛車をさばくことを考えると離れ駒になるのですから、納得がいくでしょう。
そこで後手に63金とされたら53歩成が見えるか、33桂なら46歩が見えるか、ということになります。相手の手に応じて考えればいいので少し楽ですが、後手にどちらの筋を選ぶかの選択肢があります。

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第165回名南将棋大会(壱)結果速報

2016-09-24 | 名南将棋大会
今日は第165回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。

A級優勝
青木一さん


B級優勝
荒島栄一さん


優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。


前回までの優勝者12か月分のまとめです。(クリックで大きくなります。)
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