名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(20)

2015-12-31 | 大山将棋研究
昭和57年10月、中原先生と第3回日本シリーズ決勝です。

大山先生の先手三間飛車、中原先生の急戦を見て大野流(兄弟子大野源一先生、57銀の形の三間飛車)ですか。趣向です。

67金と備えたけれど桂馬を跳ねる急戦です。

44歩と止めてからの65歩、これでほぐれてきます。

また桂馬を跳ねていますね。大山先生は美濃囲いの桂馬は跳ねないというのはガセネタか。
それはともかく、66歩に同角とやるものですか。独特の感覚です。桂馬を跳ねられれば当たることになるのでこの場合は当然か。

銀冠に移行するところで桂馬を跳ねる仕掛け。後手の調子が出てきました。

角筋を通されて、どう受けるべきか、パッとわかりませんが

歩を打ち捨てて引く、なるほどです。

抑え込まれたようでも45の位も大きく、桂馬で角筋が止まります。前の図から46歩同銀としたほうがいいのでしょう。中原先生のミス。

中原先生は玉を引いて33桂から45桂で位を消去して桂馬を取りに行きます。

でもこれで桂馬が残りました。

と金を作って先手が指しやすくなりました。さらに成桂を作るのですが、30秒でよく見えますね。

桂馬を食いちぎって王手、と金を取れば盛り返した感じがします。

46歩は欲張ったのではないでしょうか。返し技で先手の有利は動かなくなった感じがします。

と金は活用できて、端攻めをしのげば先手の勝ちです。

57桂を成り捨ててと金を作りに行ったのを、銀をぶつける返し技。危険ではあるのですが、最後まで見えていたのでしょうか?

飛角の取り合いで両取りが来ます。

3つ金銀が取りになっても1つしかとられないからこの と金寄りが間に合うか。33金右なら42とからばらして75角でいいのでしょう。

15香に玉を引くとはびっくりします。歩合いですよね普通。

先手玉が危なく見えますね。詰めろ?調べたら詰めろです。角打で金合、12金から交換して持ち駒角にすれば詰まないようです。ということは受け方を間違えて逆転していたのかも。43同金と と金を払ったのが敗着です。

これで詰めろ。香車を手に入れた効果です。詰めろになると、玉を引いてかわしたところで読んでいたということでしょうか?30秒で読めるものなのでしょうか。驚きです。

これで詰んでいます。


65歩と仕掛けられたので、そこからは中原先生が好調に攻めました。44歩には大山先生が57銀を引いておけば仕掛けられなかったのですが、仕掛けさせても指せるとみていたのでしょうか。45歩と取らせたのが中原先生のミス。角筋を止めてと金を作って振り飛車が好調です。終盤では28角や56銀の返し技、30秒でパッと見えるのが流石です。端攻めに対して玉を引いてしまうのは危なく見えます。香車を手に入れての詰み筋が見えていたのでしょう。
短い将棋で小さなミスは仕方ないのですが、大山先生によい手が多かったです。



#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:中原前名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八銀(39)
14 5二金(61)
15 3九玉(48)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5四歩(53)
19 5六歩(57)
20 7四歩(73)
21 2八玉(39)
22 4二銀(31)
23 5八金(69)
24 5三銀(42)
25 5七銀(68)
26 6四歩(63)
27 6七金(58)
28 7三桂(81)
29 8八飛(78)
30 4四歩(43)
31 4六歩(47)
32 6五歩(64)
33 3六歩(37)
34 4二金(41)
35 4八銀(57)
36 6六歩(65)
37 同 角(77)
38 6三銀(62)
39 4七銀(48)
40 4三金(52)
41 3七桂(29)
42 6四銀(63)
43 7七桂(89)
44 8一飛(82)
45 2六歩(27)
46 9四歩(93)
47 2七銀(38)
48 6一飛(81)
49 6八飛(88)
50 8一飛(61)
51 8八飛(68)
52 6五桂(73)
53 3八金(49)
54 7五歩(74)
55 同 歩(76)
56 7七桂成(65)
57 同 金(67)
58 6五歩打
59 3九角(66)
60 4五歩(44)
61 6六歩打
62 同 歩(65)
63 8九飛(88)
64 6五銀(64)
65 4五歩(46)
66 7六歩打
67 7八金(77)
68 6一飛(81)
69 4四桂打
70 3一玉(32)
71 6九飛(89)
72 3三桂(21)
73 7四歩(75)
74 4五桂(33)
75 同 桂(37)
76 4四銀(53)
77 4六歩打
78 5五歩(54)
79 6二歩打
80 同 飛(61)
81 7三歩成(74)
82 6四飛(62)
83 5五歩(56)
84 5六歩打
85 7五桂打
86 5七桂打
87 6三桂成(75)
88 8四飛(64)
89 5九飛(69)
90 8六歩(85)
91 同 歩(87)
92 3二金(42)
93 5二成桂(63)
94 4五銀(44)
95 同 歩(46)
96 5五角(22)
97 1八玉(28)
98 4六歩打
99 2八角(39)
100 5四桂打
101 6三と(73)
102 1五歩(14)
103 同 歩(16)
104 1六歩打
105 同 銀(27)
106 2四桂打
107 2五銀(16)
108 6九桂成(57)
109 5六銀(47)
110 5九成桂(69)
111 5五銀(56)
112 5八飛打
113 2七銀打
114 4七歩成(46)
115 同 金(38)
116 7八飛成(58)
117 5三と(63)
118 1五香(11)
119 2九玉(18)
120 1九香成(15)
121 同 玉(29)
122 1五香打
123 1七歩打
124 1六歩打
125 4三と(53)
126 同 金(32)
127 1三角打
128 2二金打
129 1二金打
130 1三金(22)
131 同 金(12)
132 3三角打
133 4四銀(55)
134 1七歩成(16)
135 3二香打
136 同 玉(31)
137 3三銀成(44)
138 投了
まで137手で先手の勝ち
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将棋の上達法則のまとめ(2)

2015-12-31 | 将棋上達法則
将棋の上達法則のまとめ(2)

将棋に必要な能力として、コントロール、形勢判断があげられます。

形勢判断

①駒の損得 (注1)
*歩損は持ち歩がない時だけ考慮する。
*序盤では重視、終盤では軽視する。

②玉の堅さの比較
*攻められる方向で堅さは変わる。 (注2)

③攻め駒の枚数
*敵陣に利きのある駒(歩を除くが と金は数える)+持ち駒(歩を除く)を数える。
*居飛車振り飛車対抗型などでは敵陣を突破してから敵玉を攻略する場合も多く、その場合は敵玉の囲いに利きのある駒と持ち駒で数えなおす。
*4枚あるかどうか。4枚あれば十分。

3つの要素を考慮して総合判断します。(注3)


形勢判断を未来のことについて考えれば大局観になります。

<形勢の総合判断から>

自然な手とは、相手の駒を取る手、自分の駒を取らせない手、自分の駒の働きをよくする手、相手の駒の働きを悪くする手、です。
形勢がよければ自然な手がよく、少しずつ形勢がよくなってきます。
形勢が悪ければ自然な手は現状維持か少し悪化します。

不自然な手とは、相手の駒を取らない手、自分の駒を駒を捨てる手、自分の駒の働きを悪くする手、相手の駒を働かせる手、です。
ほとんどは疑問手悪手ですが、まれに好手や勝負手になると気があります。形勢が大きく動きます。
形勢がよい時にはほとんどの場合は考えないほうがよく、悪ければ考えてみます。(3番目にありそうな手を探すという感じでしょうか。)


<駒の損得から>

駒得なら長期戦を目指します。受けを考えます。逆に、受けているなら少しは駒得にしましょう。
駒損なら、駒を取り返すことを考えますが、その見込みが薄ければ短期決戦を考えます。

<玉の堅さの比較から>

自玉が堅い時は攻めを考えます。
自玉が薄い時は、守りを固めることを考えます。玉を移動して守備駒に近づけること、相手の攻め駒から離れることも重要なテクニックです。また、相手の攻め駒を減らすことも対応策の一つです。
同等なら、攻め合いで勝てるかを考えるのが基本です。少しでも自玉が堅いようにして攻め合いにします。攻め合いで負けそうなら守るか攻防の手を探します。

<攻め駒の数から>

相手の攻め駒が4枚なら、受けきれないので(状況で受けの手も入れますが)攻め合いにしないと勝てません。
自分の攻め駒が4枚なら、攻めます。
攻め駒が3枚以下なら、4枚にします。遊んでいる駒を持ってくるか、相手の駒と交換するか、相手の駒を取るか、と金を作ります。


形勢判断の大切さ、大局観は身近なもの、ということを理解して使いこなせるようになってください。中盤から終盤前半までを優位に進めることができます。


(注1)駒得になれば指し手の可能性が増えます。なので、よい手(というか悪くない手)の可能性も増えます。長期戦になるほどその効果が現われやすいです。ですから序盤で駒得できたら優勢になりやすく、終盤ではあまり考慮しなくてよくなります。終盤では玉の堅さと攻め駒の枚数でカバーできているともいえます。これ以外の予備兵力は考えなくても問題なくなります。
歩については例外ルールが増えてしまうのですが、枚数が多く、性能が悪く、2歩のルールがある、というのが原因です。歩損しても持ち歩の打てる場所の可能性は増加するのです。

(注2)玉の堅さは相対判断です。相手玉との堅さの比較ですが、攻められる方向というのは、相手戦力との相対比較という面もあります。

(注3)従来の形勢判断では、駒の損得、駒の働き、玉の堅さ、手番、など入れていたと思います。
駒の働きという概念はわかりにくいです。遊び駒の有無とかも。これは玉の堅さ、攻め駒の枚数でわかりやすくカバーできています。玉の堅さに関係しない駒、攻め駒のようでも敵陣に届いていない駒は遊んでいるわけです。
玉の堅さは相対評価にすべきで、相手より堅ければよいのです。また、弱点を攻められたら堅くないということも当然あるわけで、どこが弱点かというのも習熟したいですね。
手番は形勢判断に入れません。形勢判断はその局面について完結してできるわけで、自分の手番だから次にこう指して有利になる、などは未来の局面について考えているのです。話を複雑にしてはいけません。また、未来の局面の形勢について考えているのなら大局観の範疇です。
もちろん、終盤後半なら大局観よりは詰む詰まないの話とかで、手番がどちらかという話は大きいのですが、終盤後半では別の方法でより正確に形勢判断をします。これはまた次回。

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大山将棋研究(19)

2015-12-30 | 大山将棋研究
昭和57年2月、中原先生と第31期王将戦第3局です。

大山先生の中飛車に中原先生は46金戦法です。今は見ませんね。升田先生の創案ではないかという説はあるようですが、由来は不明です。
46に銀が出ると中飛車では32金と備えることができるわけで、45歩の反撃が怖いです。46金なら45同金の後、また46に引けるので金が死にません。

46金戦法には振り飛車は中飛車のまま32金の対応か、三間飛車に振りなおすか。本局は32飛のほう。これには5筋の歩を交換するのが普通です。

46の金をじっと56に寄る。こういうのがこの戦法らしい手です。

63金を見て35歩。

銀を引かせたら取り込まずに4筋を攻めます。なるほど。藤井システムに対する急戦にこういう筋が出てきましたね。この将棋が元か。

45歩には金で受ける。大山先生らしい手です。

角交換の後馬を作り合います。

この金取りに65金と出ます。飛車が圧迫されるので、52飛ではなく52銀のほうが普通でしょう。それなら長期戦だったと思います。

これで飛車が死んだように見えます。

でも馬を追えば飛車の取り合いに。

そのあとは と金を作り合いです。

桂馬は痛いのですが、飛車1本だからまだ決め手にはなりません。

33の金は取られても桂馬を取り切りました。

と金で68の銀を取るのではなく56の銀を取るのが好手。取りかえせば33竜を取られますし、馬の筋がずれるのが大きいです。

どうにか竜を王手で逃げましたが

竜を引いてよりが戻りました。

馬と金を活用されたので、馬を消しに行きます。

さらに上部の嫌味を消そうとした指し手。

これでさっぱりしたようですが

両取りがありますね。

でもその両取りはどちらも取らず、56の銀を取って、角には角の受け。このあたり最善のやり取りかどうかはわかりませんが、見ている方は楽しいです。欺し合いのような手順です。

この銀は痛そう。先手がよくなった感じです。

じっと銀を打つものですか。74銀は取られて悪いからこれしかないですね。

ここでは と金の分だけ先手よしです。なので、51香か52歩か、と金を処理しに行くのが悪いなりに頑張る手だと思います。

これは攻め合いに行った手ですが

桂馬を跳ねて催促。これは見えません。53と の存在が大きいので、上部を厚くしていけば寄せになるということです。

これで寄りました。


中原先生が強いということなのかもしれません、大山先生との中盤から終盤の攻防で互角を保ち、どこかで大山先生が目に見えないミスをして中原先生がやや有利、あとは終盤で間違いがなければ中原先生の勝ち、という将棋が多いのではないかという気がしてきました。ほかの相手なら大山先生が中盤で有利になってしまうのですが。
もっと並べていけば仮説がはっきりするでしょう。



#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原名人
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 6八銀(79)
18 5四歩(53)
19 3六歩(37)
20 7二銀(71)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 5七金(58)
24 4三銀(42)
25 4六金(57)
26 3二飛(52)
27 5五歩(56)
28 5二金(41)
29 5七銀(48)
30 6四歩(63)
31 5四歩(55)
32 同 銀(43)
33 5六金(46)
34 6三金(52)
35 3五歩(36)
36 4三銀(54)
37 4六歩(47)
38 3五歩(34)
39 2四歩(25)
40 同 歩(23)
41 4五歩(46)
42 5四金(63)
43 4四歩(45)
44 同 金(54)
45 4五歩打
46 3四金(44)
47 3三角成(88)
48 同 金(34)
49 5三角打
50 4七角打
51 6四角成(53)
52 1四角成(47)
53 7九金(69)
54 3六歩(35)
55 6六銀(57)
56 5二飛(32)
57 6五金(56)
58 5六飛(52)
59 5四歩打
60 5二歩打
61 5七銀(66)
62 6三歩打
63 7五馬(64)
64 3七歩成(36)
65 5六銀(57)
66 2八と(37)
67 2二歩打
68 4六歩打
69 2一歩成(22)
70 4七歩成(46)
71 6六馬(75)
72 3八飛打
73 5五馬(66)
74 5七と(47)
75 7四桂打
76 7一玉(82)
77 3一飛打
78 7四歩(73)
79 3三飛成(31)
80 5六と(57)
81 8二金打
82 6二玉(71)
83 5三歩成(54)
84 同 歩(52)
85 2二龍(33)
86 3二馬(14)
87 同 龍(22)
88 同 飛成(38)
89 5六馬(55)
90 1九と(28)
91 1一と(21)
92 8四香打
93 7四金(65)
94 2六飛打
95 5七香打
96 5六飛(26)
97 同 香(57)
98 6五銀打
99 8四金(74)
100 同 歩(83)
101 8一金(82)
102 5六銀(65)
103 3三歩打
104 同 龍(32)
105 5九香打
106 8一銀(72)
107 7三桂打
108 3一龍(33)
109 5六香(59)
110 7三玉(62)
111 6五角打
112 9二角打
113 4三角成(65)
114 5六角(92)
115 6五銀打
116 同 角(56)
117 同 馬(43)
118 7二銀打
119 5四歩打
120 6四金打
121 同 馬(65)
122 同 歩(63)
123 5三歩成(54)
124 3六龍(31)
125 4三角打
126 5二歩打
127 同 と(53)
128 8五香打
129 7七桂(89)
130 8七香成(85)
131 同 玉(78)
132 5二金(61)
133 7五香打
134 6二玉(73)
135 5二角成(43)
136 同 玉(62)
137 5四銀打
138 5三歩打
139 4三金打
140 投了
まで139手で先手の勝ち









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大山将棋研究(18)

2015-12-29 | 大山将棋研究
昭和56年2月、米長先生と第30期王将戦第3局です。

大山先生の四間飛車に中央位取り。74歩が早いのは玉頭位取りを拒否したのでしょう。

66歩と突くなら56に出るのは左銀でも右銀でも同じです。73桂で65歩交換を拒否しました。でも狙うのですが。

左桂を跳ねれば桂馬も交換することに。

大山先生も単純には交換させず、銀を繰り出します。こう指せば激戦になりそうです。

桂馬を捨てるのがなるほどの手筋。形を乱します。不成なのはすぐに王手になるからです。

後手は飛車も使います。

一回銀を埋めて守ります。

桂馬の打ちあい。

駒をはがします。

途中で一手守りの手。後で思えば、金を打ったほうがよかったでしょう。はがし合いですから。

またはがし合い。

飛車を抑えましたが、金を一枚捨てて

これで金銀2枚で角を手に入れた計算です。後手の65歩の位が生きました。

王手飛車がかかりました。

先手玉を追い返してから

飛車を取ります。米長先生には山のように持ち駒があっても、裸の王様では粘れません。

これで終わり。


激しい戦いでした。ちょっとした事のようですが、68金と守ったところが薄かったのではないかと思います。打たないといけないでしょう。
この将棋は厚みの争いに分類されます。手駒よりも盤上の駒のほうが価値が高いのです。だからはがし合いますし、合間には駒を埋めます。面白い将棋でした。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:米長九段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二銀(71)
13 5六歩(57)
14 7一玉(62)
15 6八銀(79)
16 7四歩(73)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 5五歩(56)
20 5二金(41)
21 5七銀(68)
22 4三銀(32)
23 5六銀(57)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 7三桂(81)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 6五歩(66)
30 6三金(52)
31 7七桂(89)
32 6五桂(73)
33 同 桂(77)
34 5四歩(53)
35 同 歩(55)
36 同 銀(43)
37 5七銀(48)
38 5五歩打
39 5三桂(65)
40 同 金(63)
41 5五銀(56)
42 同 銀(54)
43 同 角(88)
44 5二飛(42)
45 8八角(55)
46 6五歩(64)
47 6七金(58)
48 6四銀打
49 5六桂打
50 5五桂打
51 6八金(67)
52 4七桂成(55)
53 5四歩打
54 同 金(53)
55 4三銀打
56 5七成桂(47)
57 同 金(68)
58 5三飛(52)
59 5四銀成(43)
60 同 飛(53)
61 6八金(69)
62 6六銀打
63 6四桂(56)
64 5七銀成(66)
65 5五銀打
66 6七金打
67 同 金(68)
68 同 成銀(57)
69 同 玉(78)
70 6六銀打
71 同 角(88)
72 同 歩(65)
73 同 玉(67)
74 3九角打
75 4八歩打
76 5五飛(54)
77 同 玉(66)
78 5四歩打
79 同 玉(55)
80 5三歩打
81 同 玉(54)
82 4二金打
83 5四玉(53)
84 6三銀打
85 6五玉(54)
86 6四銀(63)
87 同 玉(65)
88 2八角成(39)
89 6五桂打
90 6三飛打
91 7四玉(64)
92 2九馬(28)
93 6四歩打
94 7三飛(63)
95 投了
まで94手で後手の勝ち




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大山将棋研究(17)

2015-12-28 | 大山将棋研究
昭和55年10月、中原先生との第28回王座戦第2局です。

大山先生の中飛車に45歩。これは英ちゃん流中飛車(山口英夫先生考案の53歩型中飛車)なので、45同歩33角成同桂24歩に46角が成立して、23歩成28角成33と54銀で後手よしのはず。このころなら大山先生も知ってたと思うのですが。32金でもいいや、と妥協しました。

24歩に同角は大山先生らしい変化です。24同歩は銀桂交換なのでこの方が自然です。

11角成への対応をしてから桂馬をぶつけます。

幸便に35歩の攻めがあり、交換した桂馬を打つのでは少し損です。

中原先生は飛車を切り、3筋を攻めます。

この角で銀取りと33歩成が両方は受けられなくなりました。43飛打もだめですね。

銀を取らせて と金で対抗するのが唯一。

端攻めに対しては銀を取りいろいろ決めてから馬を取りました。

そして竜を引くのですか。力がこもっています。

中原先生は馬を作り自陣に引き、大山先生は竜をもぐってと金つくり。それは許さないと飛車打ちです。このあたりの攻防はさすが。

飛車を交換してからまた打ちあいます。

このやり取りで後手が少し駒得になりました。

今度は寄せ合いです。32のと金を払いたくても桂馬を打たれますね。

この局面、4手すきと4手すきですから、うまい寄せ合いの手順があれば先手の勝ちなのですが、みつかりません。

ですから両取りで粘ります。

この馬取りがミスで、16角があります。香車は41に打って、69金を狙って後手が指せていたように思えます。

さらにこの香を同歩が敗着。ここでも16角があります。

66同歩に69金で寄り筋です。

この香車が決め手。

これで受け無しです。


大山先生も中原先生相手なら簡単ではありません。急戦で始まっても息の長い終盤戦になることもよくあるのですが、互いにミスがあり、大山先生の勝ちになりました。人間はミスをするものだというのが大山先生の考え方です。
であればなおさら馬取りよりも金を守るべきだと思います。
手数は長いわけでもないのですが、攻防の入り混じる熱戦でした。



#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原王座名人王位
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 4六歩(47)
18 4三銀(42)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 4五歩(46)
22 3二金(41)
23 4四歩(45)
24 同 銀(43)
25 3七桂(29)
26 4二飛(52)
27 2四歩(25)
28 同 角(33)
29 4五歩打
30 3三銀(44)
31 6八銀(79)
32 9四歩(93)
33 5七銀(68)
34 4一飛(42)
35 4七銀(48)
36 1二香(11)
37 9六歩(97)
38 4二銀(33)
39 2五桂(37)
40 3三桂(21)
41 4六銀(57)
42 2五桂(33)
43 同 飛(28)
44 4三銀(42)
45 3五歩(36)
46 3三桂打
47 2四飛(25)
48 同 歩(23)
49 4四歩(45)
50 同 銀(43)
51 3四歩(35)
52 2五桂(33)
53 4二歩打
54 同 飛(41)
55 1一角打
56 3六歩打
57 4四角成(11)
58 3七歩成(36)
59 9五歩(96)
60 4七と(37)
61 同 金(58)
62 3八飛打
63 4八歩打
64 4五歩打
65 5七銀(46)
66 4四飛(42)
67 同 角(88)
68 3四飛成(38)
69 1一角成(44)
70 3九龍(34)
71 7七馬(11)
72 3六歩打
73 3五飛打
74 4三銀打
75 3六飛(35)
76 同 龍(39)
77 同 金(47)
78 3九飛打
79 3三歩打
80 4二金(32)
81 2二飛打
82 3二歩打
83 1二飛成(22)
84 3六飛成(39)
85 9四歩(95)
86 9二歩打
87 1一龍(12)
88 5二金(42)
89 6八銀(57)
90 3九龍(36)
91 3二歩成(33)
92 3六角打
93 5九香打
94 3七桂成(25)
95 7九金(69)
96 4八成桂(37)
97 6六馬(77)
98 4九龍(39)
99 3三と(32)
100 5四銀(43)
101 4四桂打
102 5一金(52)
103 4二と(33)
104 同 金(51)
105 3一龍(11)
106 5九成桂(48)
107 3六龍(31)
108 5八成桂(59)
109 3一龍(36)
110 6四香打
111 4二龍(31)
112 6六香(64)
113 同 歩(67)
114 6九金打
115 5九香打
116 6八金(69)
117 同 金(79)
118 5九龍(49)
119 7九金打
120 7七香打
121 同 金(68)
122 4六角打
123 投了
まで122手で後手の勝ち



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大山将棋研究(16)

2015-12-27 | 大山将棋研究
昭和55年3月、森雞二先生との第29回NHK杯決勝です。

森先生の四間飛車穴熊に左美濃。それはいいのですが、序盤76歩34歩26歩のスタートなので、相居飛車ならどうなったのだろうか?と思います。時間が短いので戦法は決めているだろうということでしょうが。
森先生は石田流にするつもりかと思ったら

向い飛車で飛車をぶつけます。61金は離れてはいるものの、51飛と打ち込まれないので飛車交換はできないでしょう。もう少し条件がよくても大山先生が交換に応じるとは思えませんが。

森先生は動きますね。でも手損している意味もあって、そんなに大きな戦果でもありません。

42金と玉のほうに寄せようとしたのを見て、角をぶつける準備。これには46歩と避けますが

26の歩を捨ててから歩を取れば取り返されません。細かい手筋のやり取りです。

先手が右に手をかけたので角を追います。

でも後手は6筋で戦果はなく、もう一回3筋から。金が離れているのに戦うのは反動がありそうです。

左で稼いだので、右では強く駒を交換に行きます。これが成立するのなら先手優勢。

両取りです。

攻め合いでも玉の堅さが違うので先手が楽勝です。

王手をかけてここまで。


森先生の気合は感じますが、動いても戦果が得られませんでした。穴熊とのバランスが悪いです。ちっとも堅くない穴熊でした。大山先生から見れば会心の将棋です。


#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:森雞二八段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(42)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5八金(49)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 8二玉(72)
17 5七銀(48)
18 9二香(91)
19 7七角(88)
20 9一玉(82)
21 8八玉(78)
22 8二銀(71)
23 7八銀(79)
24 1四歩(13)
25 8六歩(87)
26 3五歩(34)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 8七銀(78)
30 2二飛(42)
31 7八金(69)
32 3二金(41)
33 8五歩(86)
34 2四歩(23)
35 同 歩(25)
36 同 飛(22)
37 2六歩打
38 3四飛(24)
39 6六歩(67)
40 3六歩(35)
41 同 歩(37)
42 同 飛(34)
43 3七歩打
44 3四飛(36)
45 6七金(58)
46 2四角(33)
47 6五歩(66)
48 3三桂(21)
49 6六角(77)
50 4五歩(44)
51 7七桂(89)
52 4二金(32)
53 9五歩(96)
54 7一金(61)
55 1六歩(17)
56 1二香(11)
57 4八銀(57)
58 4六歩(45)
59 2五歩(26)
60 1三角(24)
61 2四歩(25)
62 同 角(13)
63 4六歩(47)
64 2五歩打
65 4七銀(48)
66 1三角(24)
67 3六歩(37)
68 2四飛(34)
69 3五歩(36)
70 6四歩(63)
71 同 歩(65)
72 6五歩打
73 7五角(66)
74 5二金(42)
75 3七桂(29)
76 7四歩(73)
77 8六角(75)
78 4四銀(43)
79 3六銀(47)
80 3四歩打
81 6五桂(77)
82 3五歩(34)
83 2五銀(36)
84 同 桂(33)
85 同 飛(28)
86 3六歩(35)
87 2四飛(25)
88 同 角(13)
89 2二飛打
90 4六角(24)
91 5二飛成(22)
92 6六歩打
93 7七金(67)
94 6八銀打
95 6三桂打
96 7七銀(68)
97 同 角(86)
98 6七金打
99 7一桂成(63)
100 7七金(67)
101 同 玉(88)
102 6七歩成(66)
103 同 金(78)
104 5九角打
105 8八玉(77)
106 3八飛打
107 7八銀(87)
108 7一銀(82)
109 8二銀打
110 同 銀(71)
111 同 龍(52)
112 同 玉(91)
113 7二金打
114 投了
まで113手で先手の勝ち
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大山将棋研究(15)

2015-12-26 | 大山将棋研究
昭和55年1月、加藤一二三先生との王将戦第1局です。

先手三間飛車には急戦がうまくいかないとされていますが、端の位を取るのは86歩同歩75歩同歩96歩同歩同香同香76歩という攻め方を見ています。加藤先生開発の急戦ですね。歩の突き捨ての順番や86角と取る変化、角を捨てる変化など難しいので他の人は指さないのですが。

先手は88飛と備えたので後手の棒銀に。結局こうなるなら最初から棒銀のほうがいいのではないかと思いますよね。

75歩を取らないで65歩はあるのですが、取って65歩は悪手だと思います。77角成同飛76歩同銀66銀78飛86歩で指せるはず。

多分長考して44歩と止めてしまったので、銀を追い返されます。角筋が通っていないで86歩75歩87歩成76飛は駄目でしょう。

これは軽い指し方。棒銀に働きかけるので問題はあるのですが、75歩55歩同歩75歩から74歩75歩となれば先手よし。
ここでは73銀で難しかったでしょう。66角はいい手かどうかはわかりません。

7筋の折衝で得をして(棒銀がさばけない)65歩。味わい深いですね。これで56銀とできれば好形なので65同銀55角というさばきです。

飛車交換を挑みますが、やや危険。

端が急所です。37桂と跳ねていますから。そういえば大山先生は桂馬を跳ねないのではなかったかな?思い込みでしょうか。

飛車を攻防に打って耐えます。危なさそうですが。

前の図で58銀を取れず49の金を取られては危険です。角は取りましたが竜は追われます。

一目はつぶれています。

これが敗着か。57歩成同金49飛成22玉48竜から57竜か。香車は温存したかったです。

金を捨てて玉を逃げ出しました。

後手の持ち駒が足らず、はっきりしました。香車があれば寄りそうなのですがね。


後手の手が遅れている棒銀の攻めなので、75同歩65歩といったのですが、これは無茶でしょう。加藤先生は37桂とはねてあるのを見て、何か気になって44歩と止めてしまったのでしょうか。そのあとは先手が好きなように指した印象ですが、飛車交換から先着されて端が厳しかったです。大山先生も好調過ぎてうっかりでしょうか。そのあと加藤先生は寄せそこなった残念な一局です。




#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:加藤王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 7四歩(73)
11 4八玉(59)
12 4二玉(51)
13 3八玉(48)
14 3二玉(42)
15 5八金(69)
16 5二金(61)
17 2八玉(38)
18 5四歩(53)
19 5六歩(57)
20 4二銀(31)
21 3八銀(39)
22 6四歩(63)
23 1六歩(17)
24 1四歩(13)
25 4六歩(47)
26 5三銀(42)
27 4七金(58)
28 9四歩(93)
29 3六歩(37)
30 9五歩(94)
31 8八飛(78)
32 4二金(41)
33 6七銀(68)
34 7三銀(62)
35 3七桂(29)
36 8四銀(73)
37 7八飛(88)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 銀(84)
41 6五歩(66)
42 4四歩(43)
43 5九角(77)
44 7四歩打
45 7六歩打
46 8四銀(75)
47 6四歩(65)
48 同 銀(53)
49 7七角(59)
50 6二飛(82)
51 6八飛(78)
52 5三銀(64)
53 6六角(77)
54 7五歩(74)
55 5五歩(56)
56 同 歩(54)
57 7五歩(76)
58 5四銀(53)
59 7四歩(75)
60 7五歩打
61 5六歩打
62 同 歩(55)
63 6五歩打
64 同 銀(54)
65 5五角(66)
66 6六歩打
67 同 銀(67)
68 同 銀(65)
69 同 飛(68)
70 同 飛(62)
71 同 角(55)
72 6九飛打
73 5五角(66)
74 1五歩(14)
75 同 歩(16)
76 1七歩打
77 9一角成(55)
78 1五香(11)
79 1二飛打
80 5八銀打
81 1一銀打
82 4九銀(58)
83 2二飛成(12)
84 4一玉(32)
85 2一龍(22)
86 3一金打
87 1二龍(21)
88 1八歩成(17)
89 同 香(19)
90 同 香成(15)
91 同 龍(12)
92 3八銀成(49)
93 同 玉(28)
94 1七歩打
95 同 龍(18)
96 5八銀打
97 4八金(47)
98 4七香打
99 2五桂(37)
100 4八香成(47)
101 3七玉(38)
102 4七銀(58)
103 2八桂打
104 3九飛成(69)
105 2六玉(37)
106 1四歩打
107 同 龍(17)
108 2四金打
109 同 龍(14)
110 同 歩(23)
111 1四角打
112 3二金(31)
113 5五香打
114 2五歩(24)
115 1五玉(26)
116 1九龍(39)
117 1六歩打
118 1三飛打
119 2二銀打
120 1四飛(13)
121 同 玉(15)
122 投了
まで121手で先手の勝ち



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大山将棋研究(14)

2015-12-25 | 大山将棋研究
昭和54年12月、有吉先生と第6回名将戦(決勝)第2局です。

やはり戦型は玉頭位取り。後手の72銀から71玉というのは、玉頭位取りの対抗策として指されるようになったと記憶しています。玉頭を反撃する場合に玉が下のほうがよいと。藤井システムが由来ではありません。

結局82に入るのもよくあることで、まあ選択肢があるということです。後手は54銀型に。

先手から3筋の交換に。これは意味があります。

後手は位に対しての逆襲です。先手は34歩と抑えてしまえば飛車が安定して、74銀に75歩が利くという仕組みですが、後手はそれを避けて34歩と打ち捨てます。これで後手が指しやすくなりました。先手は7筋で1歩もらったので、34歩を先着して35飛としなければなりませんでした。

これなら75銀とぶつけられる。取れないし、かわせないです。77歩と受けるしかない。

この歩も渋いです。どちらからも銀を取りにくい状態になりました。

隙ありと見ての強襲。

先手は銀桂交換で竜を作り、銀を打たせたので得をしたのだと思うのですが、具体的には難しいです。

桂馬を取られても銀を取り返せます。

56銀から45銀を見せられては仕方ないのでしょうが、この形で竜を取るのでは心配です。大山先生らしくない展開。

竜は63の金と交換することになり、後手は2枚飛車で攻め合い。

桂馬を1枚使わせるのが大きいのですね。3枚の攻めなので受けに回ります。

この桂馬がしっかりしています。銀を投入して受けるのでは千日手もあり得ますが、桂香が受けに利く形で打てれば安心できます。

さらに金を消去できてしっかりしました。

2枚飛車からと金攻め。先手は持ち駒がないのではっきりしたか。

きれいに攻め合い勝ちです。


玉頭の位に向かっていくというのはリスクが高いです。先手が34歩と打ってから35飛なら作戦勝ちだったはず。この将棋の後で(部分的に)定跡化されました。後手は71玉の形で早めに逆襲できたかどうかです。
玉頭の位を解消されては先手が悪く、でも銀を捨てて強襲するのは鋭いです。角銀の懐に入って、55歩から銀を取るあたり、短い時間の将棋ですがどこから見えていたのでしょうか。
63金を取らせて2枚飛車というのはどちらがいいのかわかりにくいです。終盤の後手玉のしのぎが見所です。勉強になりました。



#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:有吉九段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4三銀(32)
9 7八玉(68)
10 4二飛(82)
11 5六歩(57)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 6八銀(79)
16 7二銀(71)
17 7五歩(76)
18 5二金(41)
19 7七銀(68)
20 6四歩(63)
21 5八金(49)
22 7一玉(62)
23 5七銀(48)
24 6三金(52)
25 7六銀(77)
26 8四歩(83)
27 6六歩(67)
28 8二玉(71)
29 6七金(58)
30 5四銀(43)
31 2五歩(26)
32 3三角(22)
33 3六歩(37)
34 8三銀(72)
35 3五歩(36)
36 同 歩(34)
37 3八飛(28)
38 7四歩(73)
39 同 歩(75)
40 7二飛(42)
41 3五飛(38)
42 3四歩打
43 同 飛(35)
44 7四銀(83)
45 8六歩(87)
46 7五銀(74)
47 7七歩打
48 8六銀(75)
49 8七歩打
50 7五銀(86)
51 3八飛(34)
52 7四歩打
53 6八金(69)
54 4五歩(44)
55 2四歩(25)
56 同 歩(23)
57 7五銀(76)
58 同 歩(74)
59 4四銀打
60 同 角(33)
61 3一飛成(38)
62 7一金(61)
63 2一龍(31)
64 3六歩打
65 2四龍(21)
66 3五銀打
67 3四龍(24)
68 2八歩打
69 5五歩(56)
70 同 銀(54)
71 5六歩打
72 2九歩成(28)
73 5五歩(56)
74 3七歩成(36)
75 5六銀(57)
76 1九と(29)
77 7九角(88)
78 3三歩打
79 4三龍(34)
80 3二銀打
81 5二銀打
82 4三銀(32)
83 6三銀(52)
84 2二飛(72)
85 2三歩打
86 同 飛(22)
87 4五銀(56)
88 2九飛成(23)
89 4四銀(45)
90 3九飛打
91 6九桂打
92 4四銀(43)
93 7四角打
94 7二銀打
95 6二金打
96 6三銀(72)
97 同 角成(74)
98 6二金(71)
99 同 馬(63)
100 7二金打
101 6一馬(62)
102 7一桂打
103 6二銀打
104 8三銀打
105 9七角(79)
106 6二金(72)
107 同 馬(61)
108 7三銀打
109 6一馬(62)
110 4八と(37)
111 7九金打
112 3八飛成(39)
113 7五角(97)
114 7四歩打
115 6四角(75)
116 同 銀(73)
117 6二金打
118 5八と(48)
119 7一馬(61)
120 9二玉(82)
121 9五歩(96)
122 6八と(58)
123 同 金(79)
124 5八金打
125 投了
まで124手で後手の勝ち



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大山将棋研究(13)

2015-12-24 | 大山将棋研究
昭和52年6月、森雞二先生と第30期棋聖戦第1局です。

森先生の中飛車で、大山先生は持久戦。後手は穴熊になるかと思えたのですが。

結局両者美濃囲い。それなら端の位が大きそうです。中飛車なので後手は左金の移動に1手余計にかかります。やや先手の作戦勝ち。

懐かしい形になりました。私が大学生のころは、88玉の形の左美濃をよく指していました。弱いので他の形がいいと思わなかっただけですが。その後で天守閣美濃(87玉の形)が流行したのですが、違和感を感じてしまい、そちらはあまり指したことがありません。
昔話はともかく、33角の利きで玉を狙われないでここまで組めたので先手が十分です。

48飛に35歩で中盤戦です。先に26角では46の利きが足りないので48飛は当然、後手は26角を許すと攻められるので35歩も自然です。

後手は2筋から角を狙います。これに27歩と受けるのも自然です。後手が35歩としていない形では先手十分という定跡はありました。

味をつけておいて飛車きりです。大きく動きました。

角銀交換から桂頭ですか。65桂では足りないのでしょう。居飛車から見るとどちらも怖いのですが。

87玉で対応して逃げ出します。良く考えればこれしかないですね。角筋を避けたのです。

やっと反撃らしい手が入ります。でも同角でもすぐに飛車を切るわけにはいかないので、近づけて受けようということです。もちろん今取れば41飛なので攻めを制限させています。

桂馬を取られることにはなりましたが、攻めの手が入ります。今は受けに利かないので指しにくい手です。いつか44角と使われて、55歩と替るのでその時に受けにも利くという考えなのでしょう。普通は銀を埋める(67か)とか金を上がるとか飛車を打ち込むとかです。ぱっとわからないですが、この角は好手なのでしょう。

角の利きが通って少し安心しましたが、この歩を打たれたらまだ大変に思えます。

68玉のかわしに後手の角は35に出たのですが、これはどうだったか。飛車先を止めさせたのはいいのですが、角の利きも止まります。74桂から55角ではなかったのでしょうか。金を逃げるくらいしかないのでは切れ模様。

とはいえこの桂馬には受けを悩みます。

合わせるのですか。これは見えませんでした。

銀取りに攻める手を考えてしまいそうな局面でしたが慌てないで歩を打つ。

感触の良い受けの桂馬が打てました。これでリードが広がった感じです。

でも角を取られたので受けきりにはできず、じっくりとした攻めの手を選びます。

時間がないと間違えてしまいそうです。これもじっくりとした攻め。確実です。

最後に端の位が生きました。質駒銀を持っても詰まないです。

私なら角筋があるのをうっかりしそうですが、これで終わり。


作戦勝ちから後手に強襲を食らいましたが、しっかりかわしました。細かく調べれば後手も難しくなる順はあると思います。でも実際は逆転までは届いていないわけで、大山先生は強いのだと確認できる将棋でした。これは何度か並べる価値があります。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:森雞二八段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 5四歩(53)
5 5六歩(57)
6 4四歩(43)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 4三銀(42)
15 9六歩(97)
16 7二玉(62)
17 9五歩(96)
18 8二玉(72)
19 5七銀(48)
20 4二金(41)
21 7七角(88)
22 6四歩(63)
23 6六歩(67)
24 7四歩(73)
25 6七金(58)
26 5三金(42)
27 3六歩(37)
28 7二銀(71)
29 2五歩(26)
30 3三角(22)
31 8八玉(78)
32 6三金(53)
33 7八銀(79)
34 7三桂(81)
35 5九角(77)
36 4五歩(44)
37 3七角(59)
38 4四銀(43)
39 7七桂(89)
40 4二飛(52)
41 1六歩(17)
42 1四歩(13)
43 8六歩(87)
44 8四歩(83)
45 4八飛(28)
46 3五歩(34)
47 2六角(37)
48 2四歩(23)
49 同 歩(25)
50 2二飛(42)
51 4六歩(47)
52 2四飛(22)
53 2七歩打
54 6五歩(64)
55 同 歩(66)
56 5三銀(44)
57 4五歩(46)
58 2六飛(24)
59 同 歩(27)
60 3九角打
61 4九飛(48)
62 5七角成(39)
63 同 金(67)
64 7五歩(74)
65 8七玉(88)
66 7六歩(75)
67 同 玉(87)
68 7五歩打
69 6七玉(76)
70 7六銀打
71 6八玉(67)
72 6七歩打
73 同 金(57)
74 3六歩(35)
75 4四歩(45)
76 6七銀成(76)
77 同 銀(78)
78 6六歩打
79 同 銀(67)
80 7六歩(75)
81 3四角打
82 4四角(33)
83 5五歩(56)
84 7七歩成(76)
85 同 玉(68)
86 7五歩打
87 6八玉(77)
88 3五角(44)
89 4六歩打
90 5一金(61)
91 3一飛打
92 4二銀(53)
93 2一飛成(31)
94 7四桂打
95 7五銀(66)
96 6五桂(73)
97 6四歩打
98 7三金(63)
99 5七桂打
100 同 桂成(65)
101 同 玉(68)
102 8三桂打
103 7六歩打
104 7五桂(83)
105 同 歩(76)
106 6四金(73)
107 7四歩(75)
108 5五金(64)
109 5八桂打
110 4五銀打
111 同 角(34)
112 同 金(55)
113 6四銀打
114 3八角打
115 6三銀打
116 5六角成(38)
117 6八玉(57)
118 4六金(45)
119 7五桂打
120 4七金(46)
121 7七玉(68)
122 7六歩打
123 8七玉(77)
124 6二歩打
125 5一龍(21)
126 同 銀(42)
127 7三銀成(64)
128 投了
まで127手で先手の勝ち


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大山将棋研究(12)

2015-12-23 | 大山将棋研究
昭和52年3月、勝浦先生との第18期王位リーグです。

大山先生の向い飛車のスタートでしたが、勝浦先生は棒銀に出たので普通の定跡形に。
ここで65歩と行けば派手な展開ですが、それなら47金ではなく98香のほうがいいので、角を引く対応策に。

昔の定跡書にはある対応策ですが、今(というか21世紀になってからか)は全く見ません。

金を出てから銀を引いて飛車交換を挑むので、昔から少し変な感じがする手順だと思っていたのですが。まあ飛車交換はされないから後で金を出ても同じことではあります。56金22角を入れないで67銀の手順前後は不都合があるのでしょうか?
さらには、右金を出ていくなら36歩はつかないほうがいいのだと思います。この局面、細かく見ればわからないことが多いです。

73銀から立て直しの後で交換を迫られました。これなら後手もまあまあだと思いますが、中央が薄くなるので42金左の形のほうがいいです。

飛車を浮くと歩の垂らし。これで惑わされるのです。私は居飛車側を持つとこういう歩は見えなくて、指されてから困ることも多いのですが、振り飛車側から見ればすぐに見えます。そういうことありませんか?

71歩成は許せなくて角で受けたのですが、銀でかき乱されます。
こうなるくらいなら74飛のほうだったか。まだ形勢が傾いたわけではないのですが、このあたりから後手の指し手が難しく、55銀53歩同金同銀成同角、と進むのでは後手玉だけ薄くされて損だと思うのです。

と金を作られました。取れば75飛なのでここでは先手が少し有利に。

と金を61~62 と使われました。やはり取れなくて困ります。

後手玉が薄くなったので、べったり金打でよしです。このままでは53と で終わるので、後手は最後の反撃。

びっくりする勝負手で迫ります。

この桂馬で勝てると読み切れるのがプロなら当然か。取られて先手玉も危なく見えますが

嫌な形ですが、詰まないのですよね。

逃げきれました。


今は見なくなったというか、ノーマル振り飛車が少なくて、さらに棒銀急戦も少なくて、さらにマイナーな対応策でした。先手向い飛車の時は、昔は序盤で64歩を突いてから囲っていたので、急戦は棒銀になりやすいです。
56に金を出るなら37歩の形のほうがいいでしょう。でも先手番で手が進んでいる分だけ仕方ない面もあります。後手は42金左(直)は入れておきたいです。棒銀の時は金が下のほうがいいということは少ないと思います。

後手は72歩に騙された感じです。それで後手玉を乱され、薄くされ、玉頭で勝負したのですが足りませんでした。大山先生が攻めさせたのも珍しい気がします。最後の図で78飛や67銀が遊んでいますし、本当に攻められても余裕があると思っていたのでしょうか?


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:勝浦八段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 8八飛(28)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 3四歩(33)
11 4八玉(59)
12 6四歩(63)
13 3八玉(48)
14 4二玉(51)
15 6六歩(67)
16 3二玉(42)
17 2八玉(38)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 7四歩(73)
21 5八金(69)
22 4二銀(31)
23 4六歩(47)
24 7三銀(62)
25 6七銀(68)
26 5三銀(42)
27 1六歩(17)
28 1四歩(13)
29 9六歩(97)
30 9四歩(93)
31 4七金(58)
32 8四銀(73)
33 7八飛(88)
34 7五歩(74)
35 3六歩(37)
36 7二飛(82)
37 8八角(77)
38 7六歩(75)
39 同 銀(67)
40 6五歩(64)
41 5五歩(56)
42 同 角(22)
43 5六金(47)
44 2二角(55)
45 6七銀(76)
46 7三銀(84)
47 6五金(56)
48 8六歩(85)
49 同 歩(87)
50 8二飛(72)
51 7七角(88)
52 6四銀(73)
53 同 金(65)
54 同 銀(53)
55 5九角(77)
56 7五歩打
57 9七香(99)
58 8四飛(82)
59 7二歩打
60 4四角(22)
61 4五銀打
62 6二角(44)
63 5四銀(45)
64 5五銀(64)
65 5三歩打
66 同 金(52)
67 同 銀成(54)
68 同 角(62)
69 7一歩成(72)
70 5六歩打
71 5八歩打
72 9三桂(81)
73 6一と(71)
74 3五歩(34)
75 6二と(61)
76 3六歩(35)
77 5二金打
78 同 金(41)
79 同 と(62)
80 6四角(53)
81 5四金打
82 3七銀打
83 同 桂(29)
84 同 歩成(36)
85 同 銀(38)
86 3六歩打
87 同 銀(37)
88 3五歩打
89 2五銀(36)
90 4六銀(55)
91 6四金(54)
92 同 飛(84)
93 3四歩打
94 3三桂打
95 4一角打
96 2二玉(32)
97 3三歩成(34)
98 同 桂(21)
99 3四桂打
100 同 飛(64)
101 同 銀(25)
102 3七金打
103 同 角(59)
104 同 銀(46)
105 同 玉(28)
106 4五桂打
107 4七玉(37)
108 4六金打
109 同 玉(47)
110 2八角打
111 3五玉(46)
112 2四金打
113 2六玉(35)
114 3七角成(28)
115 1七玉(26)
116 3四金(24)
117 2一飛打
118 投了
まで117手で先手の勝ち




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