名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20180531

2018-05-31 | 大山将棋研究
後手番森先生の手を考えます。

第1問


あまり見ない攻め筋ですが。
A 55歩 B 35歩 C 85歩

第2問


穴熊ですから。
A 55同飛 B 34飛 C 84飛

第3問


飛車を取る前に嫌味を突いておきます。
A 88歩 B 46歩 C 36歩

第4問


やはり穴熊ですから。
A 59竜 B 58歩 C 88竜
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋研究(901);三間飛車に居飛車穴熊(森雞二)

2018-05-31 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180531
昭和62年5月、森雞二先生と第28期王位戦です。

大山先生の先手三間飛車に森先生は居飛車穴熊です。

45の位を取るのが急所ではあるのですが、理想は44銀を待って45歩33銀と進むことです。

さっそく反発されて戦いが始まりました。角筋を通して

右桂を跳ねたら継ぎ歩。対抗型では珍しい筋で反撃されました。

65歩をかすめ取られたことになります。

歩損ではないけれど損せずに86歩同歩が入った形ですから65歩とは打ちにくいのでしょう、中央から動くのですが

銀を出て、飛車が逃げて54歩が入れば先手が指しやすいです。

森先生は当然飛車を切って角もさばきます。64同角同歩は69角~36歩の筋が嫌なので

大山先生は飛車をまわって55で角交換しますが、角を据えられました。3筋に手がついているので、ここでは居飛車の攻めが細かく続くようです。つまり56飛46歩同金36歩同金35歩同金46銀という調子です。

大山先生は飛車をつないで受けましたが、46銀があるのでこの歩を取れません。

3筋に嫌味がついて、飛車を下ろされた図は後手ペース。89桂を取られてはいけないので

67角(か56角か)は仕方ないのですが、48歩を利かされて

78銀の時に角を逃げられません。

交換して駒得が消え、竜をしかりつけます。ここでも竜を逃げてもらえればまだまだですが

あいたたた。この歩は取れません。

と金を2つ作られて詰めろ。

角を打たれ、56竜46角同竜36金は困っています。投了。

三間飛車ならば対穴熊でも45の位は急所ではあるのですが、44銀を待って突きたいところです。53銀で待機されているので、64銀~75歩という攻め筋はありますが、それならなんとかなりそう。
本譜は後手の飛車や竜を追ってみたのですが、穴熊ならば逃げないのが常套手段で、きれいに攻められてしまいました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:森雞二
後手省略名:森
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八銀(79)
8 8五歩(84)
9 7七角(88)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 5八金(69)
16 3三角(22)
17 5六歩(57)
18 2二玉(32)
19 5七銀(68)
20 5三銀(62)
21 2八玉(38)
22 1二香(11)
23 3八銀(39)
24 1一玉(22)
25 3六歩(37)
26 2二銀(31)
27 4六歩(47)
28 3一金(41)
29 1六歩(17)
30 5一金(61)
31 2六歩(27)
32 4一金(51)
33 4七金(58)
34 4二角(33)
35 4五歩(46)
36 4四歩(43)
37 同 歩(45)
38 同 銀(53)
39 6五歩(66)
40 5三角(42)
41 3七桂(29)
42 8六歩(85)
43 同 歩(87)
44 8五歩打
45 同 歩(86)
46 同 飛(82)
47 8六歩打
48 6五飛(85)
49 6六銀(57)
50 6四飛(65)
51 4五歩打
52 3三銀(44)
53 5五歩(56)
54 3五歩(34)
55 5四歩(55)
56 同 飛(64)
57 5五銀(66)
58 同 飛(54)
59 同 角(77)
60 6四角(53)
61 5八飛(78)
62 5五角(64)
63 同 飛(58)
64 6四角打
65 5三飛打
66 3六歩(35)
67 同 金(47)
68 3五歩打
69 4六金(36)
70 4二金(41)
71 5四飛成(53)
72 5五角(64)
73 同 龍(54)
74 7九飛打
75 6七角打
76 4八歩打
77 5九金(49)
78 7八銀打
79 同 角(67)
80 同 飛成(79)
81 5六角打
82 7九龍(78)
83 6八銀打
84 5八歩打
85 7九銀(68)
86 5九歩成(58)
87 8三角成(56)
88 4九歩成(48)
89 2九銀(38)
90 6四角打
91 投了
まで90手で後手の勝ち


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋問題集 20180530

2018-05-30 | 大山将棋研究
先手番大島先生の手を考えます。

第1問


どう開戦するかですが。
A 75歩 B 15歩 C 55銀

第2問


無理気味ですが角を打って攻めていきます。
A 51角 B 23角 C 61角

第3問


攻め駒が足りないときの常套手段です。
A 37桂 B 44桂 C 52歩

第4問


79馬を受けるのですが、戦力不足になるといけません。
A 68銀 B 77金 C 56歩

第5問


後手玉を逃がさないように攻め駒を増やします。
A 32同成桂 B 23金 C 52金
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋研究(900);四間飛車に居飛車穴熊(大島映二)

2018-05-30 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180530
昭和62年5月、大島映二先生と第14回名将戦です。

大山先生の四間飛車に大島先生は居飛車穴熊です。

端を受ける穴熊は珍しいです。受けた方が良いという先生もいたのですが(大内先生とか)少数派。

54銀型には37角が定番です。

組み合ってどちらが作戦勝ちということはないのですが、居飛車に仕掛けがあるかどうかが問題です。

大島先生は2筋を突き捨てて銀をぶつけました。なるほど、右桂は使えていないものの、角銀を交換できれば悪くない取引です。

大山先生は銀を打って2筋を受けました。角の打ち込みがあるので自然に良くなるだろうと。

なので大島先生は無理気味ですが角を打ち込んで

死にそうな角ですが暴れることはできます。

これでは駒損なのですが

飛車を打てば取り返せます。

普通はこんな攻めはやってはいけないというところなのですが、先手玉に手がついていないから結構指せそうです。端を受けた形がよい方に出ているかも。大山先生はもったいない感じですが銀を打って香を守りました。

大島先生は24飛から強攻を続けます。大山先生は銀がほぐれた感じで悪くないでしょう。自陣角を打ち

自陣飛車も打つのですが、62金打くらいで寄せ合いに出るほうが普通です。

角をさばいたものの と金つくりは嫌な感じです。

86歩を手抜かれて と金ができると、飛車を逃げねばなりません。

大島先生は12飛を封じて

馬を引かれたタイミングで56歩が打てました。ぴったりの手順で形勢は上向きです。

と金を捨てて銀を掛け

55桂は急所です。銀を打たれたらもちろん竜を切って攻めます。

小駒だけで攻め駒3枚は不安ですが

金を打てば銀を取れるので

かなりの迫力です。攻め駒は4枚になりました。ただし小駒だけなので、後手玉を逃げ出されると取り残された駒は働かなくなりますからぎりぎりなのです。

ここで33桂同香成27飛でどう攻めたものか。難しかったと思うのですが、21玉がまずく

1枚で飛車を取られることになると

受けがなくなりました。

大山先生らしい受けの将棋でしたが、自陣飛車は打たないで攻め合いのほうがわかりやすそうです。最後受けきるかどうかの攻防でミスが出たのではないかと思います。大島先生はなんとか攻め切りました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大島映二5段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5七銀(48)
14 7一玉(62)
15 7七角(88)
16 5二金(41)
17 8八玉(78)
18 4三銀(32)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 9八香(99)
22 9四歩(93)
23 9六歩(97)
24 6四歩(63)
25 5八金(49)
26 7四歩(73)
27 9九玉(88)
28 6三金(52)
29 8八銀(79)
30 8二玉(71)
31 7九金(69)
32 8四歩(83)
33 3六歩(37)
34 7三桂(81)
35 5九角(77)
36 4五歩(44)
37 6八金(58)
38 5四銀(43)
39 3七角(59)
40 1四歩(13)
41 1六歩(17)
42 8三銀(72)
43 7八金(68)
44 7二金(61)
45 6六銀(57)
46 8五歩(84)
47 2四歩(25)
48 同 歩(23)
49 5五銀(66)
50 同 銀(54)
51 同 角(37)
52 同 角(33)
53 同 歩(56)
54 3三銀打
55 3五歩(36)
56 同 歩(34)
57 6一角打
58 3九角打
59 2七飛(28)
60 6二金(63)
61 5一銀打
62 4一飛(42)
63 6二銀成(51)
64 同 金(72)
65 5二金打
66 6一飛(41)
67 同 金(52)
68 同 金(62)
69 4一飛打
70 7二金(61)
71 2一飛成(41)
72 2二銀打
73 2四飛(27)
74 同 銀(33)
75 2二龍(21)
76 3三角打
77 3二龍(22)
78 6二飛打
79 4一龍(32)
80 5五角(33)
81 5二歩打
82 8六歩(85)
83 5一歩成(52)
84 8七歩成(86)
85 同 金(78)
86 1二飛(62)
87 5二と(51)
88 8六歩打
89 同 金(87)
90 8五歩打
91 8七金(86)
92 6五歩(64)
93 9五歩(96)
94 同 歩(94)
95 3二歩打
96 5七角成(39)
97 5六歩打
98 1九角成(55)
99 6二と(52)
100 同 金(72)
101 7一銀打
102 7二玉(82)
103 6二銀成(71)
104 同 玉(72)
105 5五桂打
106 5二銀打
107 同 龍(41)
108 同 玉(62)
109 6三銀打
110 4一玉(52)
111 4三桂成(55)
112 3二飛(12)
113 2三金打
114 9二飛(32)
115 2四金(23)
116 4二香打
117 5二銀打
118 3一玉(41)
119 3三金(24)
120 4三香(42)
121 同 銀成(52)
122 4一桂打
123 3四香打
124 2一玉(31)
125 7四銀成(63)
126 同 銀(83)
127 3二成銀(43)
128 同 飛(92)
129 同 金(33)
130 1二玉(21)
131 3三香成(34)
132 同 桂(41)
133 2一飛打
134 1三玉(12)
135 3三金(32)
136 投了
まで135手で先手の勝ち
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20180530今日の一手(その700);自然な応手

2018-05-30 | 今日の一手

20180530今日の一手

2月25日の名南将棋大会から、IさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得ですが後手に持ち歩があります。と金を作っている分だけ先手の駒得です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は(まだ後手玉の囲いに届いていませんが)67飛と持ち駒角で2枚。
後手の攻め駒は76飛49角で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として

先手が と金を作り指しやすい中盤戦でした。後手は自玉が堅いからと持ち歩を駆使して飛角で攻め込んできたところです。2枚の攻めでしかないので簡単に受かるはずなのですが、ちょっと落とし穴があり、先手Aさんははまってしまいました。
どう受けるか、あるいは攻め合いにしたらどうか、という選択です。形勢は悪くないのですから、自然な応手を選ぶと間違いが少ないです。


× 48金左は部分的に自然な手であっても飛車を取られます。

67角成76銀同馬

先手玉は堅くなったけれど銀損ではまずいです。これはすぐにわかりますね。


× 実戦は48金右としたのですが

先手玉が薄くなるので自然な手ではないですね。受け駒としての能力が下がっています。後手の攻め筋は77飛成同桂27銀(17玉は16銀成28玉27成銀)39玉58角成

が必殺です。

Aさんは77飛成の時に気が付いて49金

角を取ったのですが、67竜同金69飛58角89飛成

二枚換えにされて、玉の堅さが違います。じり貧になってしまいました。


× 68金だと

67角成同金71飛

飛車の打ち込みがあるので歓迎できません。粘ることはできそうですが。


○ 受けとしては68飛は次善策という感じです。

58角成同飛67金には飛車を逃げておいてもまあまあですが、76銀58金67銀

王手金取りの筋があります。68金77角に66歩とすれば返せますが、66同角44銀56銀

形よく応じれば先手十分です。

後手としては68飛に67歩

のほうが筋が良いですが、歩切れになるので67同金71飛82角

飛車を追って先手が良くなっていきます。

67歩に78飛

と逃げると71飛48金左38角成同金88金

強襲される手が残ります。82角78金71角成69飛79歩

79同飛成は97角の意味です。先手が悪くはないものの67歩を取ってしまうほうが優ります。


× 69角と打つのは

持ち駒を使うほうが手堅い原則ではありますが、66歩を取りにくく、68飛77飛成同桂67銀

98飛58銀成同角同角成同飛67歩成

と金を作られて失敗です。


○ 76銀と飛車を取るのが自然な手で

58角成61飛成76馬71飛

銀を取らせて二枚換えにされていますが(後手としても銀を取るくらいしかない)、二枚飛車の返し技が厳しいのです。49馬21竜13玉11竜12金15歩

端玉には端歩で寄り筋です。19香も捨てて寄せてしまえばよいです。


○ 61飛成を先にしてみると

58角成76銀同馬71飛ならば前の変化に合流しますが、後手としては77飛成同桂58角成71飛31銀

というほうを選ぶでしょう。これも二枚換えで先手の駒損ですが、81桂91香を拾えますし、と金を寄せていくか新しく作ればよく、攻撃力に差があるので長くなっても先手が勝てるでしょう。



☆ まとめ

自然な受けは48金左なのですが、飛車を取られるので却下。48金右は不自然な受け(自玉が薄くなる)なので危ないのです。後手のねらいにはまってしまいました。

68飛は次善策で、とにかく角を打たれたらその筋から駒を逃げておくものです。58角成とか67歩とか嫌な筋はありますが、その先の対応を間違えなければ十分に指せました。

自然な攻めとして考えると、飛車を取って二枚飛車で反撃です。76銀から入って、金銀を取られても馬取りで飛車を設置できるので、後手玉を簡単に寄せられました。相手の言いなりのようでも自然な攻めというのは大きな結果を得られることが多いです。形勢が悪くない(形勢が良ければ好手になりやすい)というのが前提ですが。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋問題集 20180529

2018-05-29 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


飛を切って技をかけられました。わかりやすい対応が良いのですが。
A 35金 B 38飛 C 35飛

第2問


放置すると64桂が気になります。
A 63歩 B 54歩 C 45銀

第3問


どう攻めましょうか。
A 48銀 B 48歩 C 75銀直

第4問


両取りをかけられました。
A 51飛 B 47飛成 C 49歩成

第5問


この手を見て投了となりました。どれも有力ですが
A 58歩成 B 65桂 C 75銀
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋研究(899);四間飛車に35歩急戦(土佐浩司)

2018-05-29 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180529
昭和62年5月、土佐浩司先生と第28期王位戦です。

大山先生の四間飛車に土佐先生は35歩の急戦です。

大山先生は35同歩や32飛はまず選びません。左金で守ります。

まだ玉頭から袖飛車の体制はできていませんから、金を上がって銀取りを受けました。これには35歩25銀16歩~17桂16銀36飛というのが定跡になっているはず。(このころにあったかどうか。)

土佐先生の55歩は46銀に45歩を警戒したものか。大山先生の24歩は2筋の反撃ということもありますし、23銀と引く意味でもあります。

土佐先生は34飛同金23銀。なるほど、このタイミングなら金を逃げても34歩で角を取れます。

38飛には37銀で

桂を取られる間に銀で金角と取ることになりました。トータルでは飛桂と角金の交換で竜を作られているというのは駒得ではないですね。

馬を作っても桂をさばかれて

ほぼ損得なしです。歩切れなので44角が自然ですが55銀がある、ということは先手指しにくいか。

56銀は55銀を防いだものですが、馬角の筋を止められて

清算して互いに歩を打って守り合ったところではほぼ互角なのですが

と金を作って攻められるので大山先生のほうが良さそうです。

土佐先生は馬を切って両取りをかけましたが、大山先生は構わず(両取り逃げるべからず)と金で攻めます。

手順に駒得になっていて、リードを保っています。59歩には58歩成同金56香がありますね。

51成桂には銀を打って寄せ合いです。

土佐先生としては59歩から粘ったらまだ長かったのですが(こういうところで粘る棋風ではないです)

竜取りに馬を引いたら角を合わされ、

馬を逃げたら69銀不成から桂を取られて投了です。75同歩には上からしばって、ではなくて69竜から即詰みです。

34飛と切って銀を打つ、というのは才能あふれる土佐先生らしい手でしたが、大山先生から見ると重い金銀がさばけていくのですから、駒損にならなければ指しやすくなります。そのあとは少し有利を保ったまま終盤に入って寄り切ったという感じです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:土佐浩司5段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 6八銀(79)
16 4三銀(32)
17 3六歩(37)
18 7二銀(71)
19 5七銀(68)
20 6四歩(63)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 3五歩(36)
24 3二金(41)
25 3四歩(35)
26 同 銀(43)
27 3八飛(28)
28 4三金(32)
29 5五歩(56)
30 2四歩(23)
31 3四飛(38)
32 同 金(43)
33 2三銀打
34 3八飛打
35 3七銀(48)
36 3九飛成(38)
37 3四銀(23)
38 2九龍(39)
39 5四歩(55)
40 同 歩(53)
41 3三銀成(34)
42 同 桂(21)
43 5三角打
44 4三飛(42)
45 6四角成(53)
46 4五桂(33)
47 4八銀(37)
48 6三銀打
49 4六馬(64)
50 5七桂成(45)
51 同 銀(48)
52 3三飛(43)
53 3四歩打
54 同 飛(33)
55 3五歩打
56 3一飛(34)
57 5六銀(57)
58 5五桂打
59 7五桂打
60 7四銀(63)
61 5五銀(56)
62 同 歩(54)
63 同 角(88)
64 6三歩打
65 5九歩打
66 6四銀打
67 4四角(55)
68 4一飛(31)
69 3三角成(44)
70 5七歩打
71 6八金(58)
72 4八歩打
73 6四馬(46)
74 同 歩(63)
75 5三桂打
76 4九歩成(48)
77 4一桂成(53)
78 5九と(49)
79 同 金(69)
80 同 龍(29)
81 6九金打
82 1九龍(59)
83 5一成桂(41)
84 5八銀打
85 6一成桂(51)
86 同 銀(72)
87 4一飛打
88 7一金打
89 4二飛成(41)
90 6二香打
91 5五馬(33)
92 2八角打
93 4五馬(55)
94 6九銀(58)
95 同 金(68)
96 3七角成(28)
97 5三銀打
98 7五銀(74)
99 投了
まで98手で後手の勝ち
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋問題集 20180528

2018-05-28 | 大山将棋研究
先手番西村先生の手を考えます。

第1問


ちょっと味付けしておきます。
A 34歩 B 45銀 C 85歩

第2問


怖いところですが攻め駒を増やします。
A 65銀 B 34飛 C 48飛

第3問


穴熊の感覚を応用します。
A 53歩 B 56馬 C 59金

第4問


馬を逃げていられません。
A 54歩 B 42銀 C 65銀

第5問


後手玉を上に逃してはいけません。
A 52飛 B 43金 C 45銀
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋研究(898);陽動振り飛車(西村一義)

2018-05-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180528
昭和62年5月、西村一義先生と第50期棋聖戦です。

前局は穴熊党総裁大内先生で、本局は副総裁西村先生ですから、同じような将棋をイメージしていたのでしょう。大山先生は振り飛車を譲りましたが、西村先生は矢倉志向です。

昔は大山先生も居飛車党、力戦を得意としていました。5筋の歩を交換して

中央志向はいかにもという感じでしたが、引き角にされたせいか陽動向い飛車になりました。

普通の陽動振り飛車はちょんまげ美濃か木村美濃なのですが、銀を中央に使ったので後手玉が極端に薄いです。46銀を警戒してのことですが、それでも45歩と突くのは意地を張った感じです。

右銀を攻めに使って、西村先生が好調です。

8筋に嫌味を作り

銀交換。

先手玉が堅いというほどでもないですが、後手玉は薄すぎます。だから駒損を気にせず強く攻めました。

角金交換で少し攻めが細くなったので、もう一つ拠点を作りに行きました。

55角打ちにも構わず取り込みます。77角成ともできないでしょう。

64歩を払われたら銀を打ち、左桂を使います。

大山先生は割打ちで先手玉を薄くする勝負手です。

先手玉も薄くなりましたが、西村先生は飛車きりを決断し

83歩成が入るので、攻めには手ごたえがあります。

大山先生も抵抗するのですぐには寄せきれませんが

馬取りでも西村先生は詰めろで銀を打てて

59金を打ってから馬を引けば先手が取れます。

ちょっと攻めが細くなったのですが、歩を垂らせば受けにくいです。こういうのは穴熊の感覚に似ています。

馬取りですが逃げるところではないです。

42銀から53で清算して

銀を打ち

角を手に入れて王手飛車。

42歩にはタダで飛車を取らずに同角成のほうが筋が良いです。

42同玉は54金で上から寄せていけます。

銀捨ての強い寄せ方があり

飛金を打って取り返します。

44金には取られそうな金を捨てて

上から迫っていけば

投了図。

西村先生の快勝譜です。怪しいところは55角打64歩(57手目)のところでしょうか。

開き直って77角成もあるかもしれませんし、66歩、57歩、19角成、49銀、やってみれば難しそうです。
どうせ王手飛車で寄せられてしまうならば

66銀54金52玉64銀に87桂で勝負、というのもあるかもしれません。
難しいところもありますが、攻め切った西村先生に感心しておきます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:西村一義8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 5四歩(53)
5 6八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5六歩(57)
8 8四歩(83)
9 7八金(69)
10 4二銀(31)
11 4八銀(39)
12 5三銀(62)
13 2六歩(27)
14 5五歩(54)
15 同 歩(56)
16 同 角(22)
17 6七銀(68)
18 3三角(55)
19 6九玉(59)
20 5四銀(53)
21 2五歩(26)
22 5三銀(42)
23 5八金(49)
24 4四歩(43)
25 7九角(88)
26 2二飛(82)
27 3六歩(37)
28 6二玉(51)
29 7七桂(89)
30 7二玉(62)
31 8六歩(87)
32 5二金(41)
33 5七銀(48)
34 4五歩(44)
35 4六歩(47)
36 同 歩(45)
37 3五歩(36)
38 同 歩(34)
39 4六銀(57)
40 4四銀(53)
41 8五歩(86)
42 同 歩(84)
43 8四歩打
44 4三金(52)
45 3八飛(28)
46 6四歩(63)
47 3五銀(46)
48 同 銀(44)
49 同 角(79)
50 3四歩打
51 4四歩打
52 同 金(43)
53 同 角(35)
54 同 角(33)
55 6五歩(66)
56 5五角打
57 6四歩(65)
58 同 角(55)
59 6五銀打
60 同 銀(54)
61 同 桂(77)
62 6六歩打
63 5六銀(67)
64 4九銀打
65 3四飛(38)
66 5八銀成(49)
67 同 玉(69)
68 5七歩打
69 6八玉(58)
70 4三銀打
71 4四飛(34)
72 同 銀(43)
73 5四角打
74 6三金打
75 8三歩成(84)
76 6二玉(72)
77 4三角成(54)
78 4八飛打
79 7九玉(68)
80 6七歩成(66)
81 同 銀(56)
82 5二金(61)
83 3四馬(43)
84 3三歩打
85 7二銀打
86 5一玉(62)
87 5九金打
88 4六飛成(48)
89 5六馬(34)
90 2六龍(46)
91 4三歩打
92 6六歩打
93 6三銀成(72)
94 同 金(52)
95 6六馬(56)
96 5五銀打
97 4二銀打
98 5二玉(51)
99 5三金打
100 同 銀(44)
101 同 桂成(65)
102 同 金(63)
103 同 銀成(42)
104 同 玉(52)
105 6五銀打
106 6三銀打
107 6四銀(65)
108 同 銀(63)
109 3一角打
110 4二歩打
111 同 角成(31)
112 同 飛(22)
113 5五馬(66)
114 同 銀(64)
115 4二歩成(43)
116 5四銀打
117 4五銀打
118 同 銀(54)
119 4三飛打
120 5四玉(53)
121 5三金打
122 6四玉(54)
123 4五飛成(43)
124 4四金打
125 5四金(53)
126 同 金(44)
127 7五銀打
128 6三玉(64)
129 6四歩打
130 同 銀(55)
131 同 銀(75)
132 同 金(54)
133 6五歩打
134 投了
まで133手で先手の勝ち
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20180528今日の一手(その699);角の利き

2018-05-28 | 今日の一手

20180528今日の一手

2月25日の名南将棋大会から、AさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の2歩得ですが、後手に持ち歩があるのでカウントせず、損得なしとみます。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は88角25桂で2枚。
後手の攻め駒は84飛42角で2枚。

総合すれば後手もちです。

☆ 大局観として

先手陣は金銀バラバラですが、角筋を通して後手に銀を打たせたところです。銀を取れる/後手は逃げにくい のですから先手の駒得になるでしょう。
駒得ならば長期戦にするのが本筋です。金銀の連結を良くしたり、玉を固めたりしたいところなのですが、後手からは86角同歩同飛という攻め筋が見えますね。それを受けるか、甘受するかという判断が必要でしょう。激しい戦いにして間に合わないようにするという選択肢もあるのですが、先手玉は薄いので難しいところです。
後手玉が堅いけれど、駒得になりそうだから形勢互角以上になるという大局観で考えていきます。


△か× 58金は普通の手で

1手で金銀の連結が良くなって先手玉が堅くなります。86角同歩同飛

大丈夫でしょうか?駒得でも飛車を成られたらまずそうです。反撃筋は77角打87飛成35歩と攻めるのですが、65桂66角77歩

が角取りになります。34歩44銀45歩88竜44歩57角

66角を消されてしまうのでこれは先手失敗です。

77歩に33桂成から入って

33同銀34歩44銀に77桂

と工夫してみると、57金37玉88竜65桂47金同金

後手は36歩か28竜か79竜か、まだ後手玉が危険ではないので、後手に選択権があります。

途中57金を同金と取っても

88竜58金57角

でやはり66角を消されると面白くないです。57同角同桂成同玉39角48飛77竜

で寄せられてしまいそうです。


△ 37玉は28飛の横利きを通していて

86角同歩同飛77角打ち87飛成35歩44歩

というのはまあまあです。88角には28飛のひもも付いています。ただし先手玉の真上で戦っているので流れ弾に当たる可能性があります。


△ 78銀なら

87飛成がないので86角の筋は怖くないです。24歩33桂成同角同角成同銀

催促されて少し駒得の取引ですが、後手から66角が残ります。95角83飛74銀

と反撃に出ると、94歩83銀成95歩73成銀66角

というのは歓迎ではありません。

自陣角(77角)を打って

こういう図を目指せばまあまあです。


○ 75歩として

86角の筋を受けておくほうが良いでしょう。24歩33桂成同角同角成同銀

清算したときに66角がないです。後手から88角は遅いので、95角83飛74歩

(74歩では74銀でもよさそうですが、)先手陣の金銀がバラバラでも少し指しやすいでしょう。

後手としてはどうせ73桂を取られてしまうので65桂と跳ねて

58金24歩33桂成同角、という順を選ぶのですが、66歩

先手は角を交換せずに一応は桂を殺して(88角が浮いているので取り切るのはかなり先ですが)陣形整備しておくほうが堅実です。

なお後手が24歩の催促をしてこなければ

じっくり駒組みを進めて、79飛やら33桂成同桂74銀やらを見ておけば指しやすいです。


△ 実戦は66角として

81飛37玉44歩75歩65桂88飛

飛車も動員して8筋を守りました。陣形整備の後

55歩同角57桂成という筋を食らってちょっと指しにくくなりました。竜を作られてもまだ難しいのですが、玉の堅さに差があるので後手を持ちたい攻防が続きました。
最初の66角自体は後手に65桂を許し、それを取り切りにくいので少し損をしているのかもしれません。


△ 攻めるほうを見れば、先手から33桂成が自然なのですが

先のいくつかの変化で見たように、後手から24歩と催促されて取るほうが得なのです。
33同角同角成同桂95角

35歩同歩34歩は36桂で返せるので桂で取ってみました。83飛74銀65桂

65同銀88角ではつまりません。83銀不成に57角37玉79角成・・・というのは95角83銀が遊んでしまうので難しそうです。

また、後手は角を交換しないで銀で取っておく

のもあります。35歩同歩34歩44銀45歩36桂

という反撃があるからですが、36同銀同歩44歩

後手の37銀はまだたいしたこともなく、43歩成のほうが厳しいのでこれは先手よしです。


○ 攻めるなら35歩を先にして

桂を渡さないので35同歩34歩は明らかに先手有利です。12玉や31玉もつらいので、44歩くらいしか受けがなく、33桂成同銀34歩同銀44角

33桂35歩43銀66角81飛38飛

34歩が厳しくて先手優勢です。(74桂77角86桂に34歩)

後手が33桂ではなく33歩ならば

これくらいなのですが、(陣形整備してから)45歩の味が良いです。


☆ まとめ

受けの棋風だと86角の対応策から考えそうです。一番良さそうなのは軽く75歩だと思います。これは後手の角筋を止めていますし、73桂を攻める意味もあります。

駒得重視ならば33同桂成から考えますが、角交換(角桂と角銀の交換)というのが不安です。どうせ33銀は逃げられないのですから、催促された時に取るのが戦い上手というものです。

攻めとしては33銀を歩で取るほうがはるかに勝ります。だから35歩が本筋というもので、44歩と受けられた時に34歩か33桂成を比較検討すればよいでしょう。44歩ならば角交換にならない、先手の88角の方が後手の42角よりも働いているのですから好都合なのでした。

将棋の序盤では角が働くことが多いです。角の働きに差が出れば、働いている方が指しやすくなるものです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする